Webライティングは校正や企画で上達するのか?

webライティングは校正や企画で上達するのか?

ライティングの仕事をしていると、たまに校正や企画の仕事を依頼されることがあります。ただ校正や企画の仕事は、ライティングの仕事に比べると記事単価が安い場合も多く、よほど手が空いているときでない限り断ってしまいがちです。

ですが、実は校正や企画の仕事は、その後のライティングで活かせるスキルを学ぶ大きなチャンス!今回は、私が校正や企画の仕事を通して得られたメリットを中心にご紹介していきます。ライティング以外の仕事にも興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

私が校正や企画の仕事を始めたきっかけ

私は、サグーワークスからではなく個人的に校正の仕事の依頼を頂いています。校正の仕事を頂くようになったきっかけは、もともとライター契約をしていたクライアントさんから「校正の仕事もやりませんか」とお声かけ頂いたこと。正社員として会社勤めをしていたときに、業務の必要にかられて通信教育の校正実務講座も受けていましたから、知識を活かせる良い機会だと思いお引き受けさせてもらいました。

ただWebライティングの校正のお仕事を受けてから分かったのですが、いわゆる書籍などの校正とは全く勝手が違います。日本語の知識は活用できますが、求められる校正スキルは全く異なり、最初はほとんど一から手探りで仕事を進めていく状態でした。

企画の仕事については不定期で、たまに企画の段階から参加する案件のお声がけを頂くので、そのときに時間があればお受けするという形です。

校正を続けるとチェックポイントが見えてくる

Webライティングの校正をするときは、クライアントさんから提示されたチェックリストを元に、違和感のある日本語や誤字脱字、意味の重複、冗長表現などを修正していきます。この修正作業中によく思うのが、「あ、これ自分もよくやるパターンだ」ということ。

つい同じ語尾が連続してしまったり、「〜ということ」を多用してしまったりなど、自分では些細なことだと感じていても、第三者の目で読むとかなり大きな違和感があると分かりました。

チェックリストに載るようなポイントは誰でもついやってしまいがちなものが多いですから、校正の回数が増えるにつれ、かなりはっきりした文章上の「ミス」として目に映るようになるのです。

この事に気がついてからは、自分でライティングするときに「このぐらいは見逃してもらえるだろう」という部分を、できるだけ修正してから納品するようになりました。

自分で企画すると構成力が上がる

企画の段階から記事作りに参加すると、全てを自分で一から考えなければならないため、記事の構成力が上がります。

私は以前、「漢方」についての記事を100本作成するという依頼を受けたことがあります。このときは漢方という大きなテーマがある以外は指定が何もなかったため、まずは「漢方」というワードで何が一番検索されているのか調べるところから始めました。

調査を続けて多くの人が注目しているワードが見えてくると、その記事に何を盛り込むべきかイメージできるようになります。また、何を見出しに持ってくるべきか、注目されやすいタイトルは何かなど、記事の構成に必要な要素も自分の頭できちんと考えられるようになりました。

ただライティングするだけではなく、企画の段階から参加すると「どのような記事なら読者が最後まで読んでくれるのか」という点にも、頭が働くようになります。

普段、タイトルや見出しが固定の案件ばかり受けていて行き詰まり感を感じている方は、一度気分転換に企画の仕事を受けてみると、新しい思考パターンに出会えるかもしれませんよ。

校正や企画の経験は無駄にならない

例えば、文字単価1円でライティングの仕事を受けているとき、1時間に1000文字書けば時給1000円です。一方、校正や企画の仕事は、基本的に文字数はあまり考慮されず、1記事あたりの価格設定になっていますから、1記事750円の校正の仕事に2時間かけてしまえば時給は375円です。

校正や企画の仕事は、慣れるまでどうしても時間がかかりますから、毎月目標の収入額を決めている人には手を出しにくいかもしれません。ですが、校正や企画の仕事を通して得られるメリットはたくさんあり、それらは決してお金では買えないものです。

今回は上記の2点をご紹介しましたが、私はこのほかにも「読みにくい文章を回避するコツ」や「検索に引っかかりやすいタイトルや見出し作成のコツ」などが、校正や企画の仕事を続けているうちに分かるようになりました。これは、自分で経験しなければ得られないものだと思います。

校正や企画の経験は、確実にライティングのスキルアップにつながります。
これらの仕事に少しでも興味を持った方は、ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。

▼サグーワークスで校正・校閲・編集のお仕事にチャレンジ!
サグーライティング校正・校閲者

こぶたのまとめ

  • 校正の仕事をすると、文章のチェックポイントが分かるようになる
  • 企画の仕事をすると、文章の構成力が上がる
  • 校正や企画の仕事は慣れるまで収入減になる場合も多いが、
    そこから得られる経験はお金では買えないもの

この記事をシェアする

ページトップへ戻る