固有名詞は意外と多い!間違えやすい製品名
サグーワークスの記事を執筆しようとすると、個別指定事項で「固有名詞NG」となっているのをよく見かけます。この指示を確認したら、製品名など固有名詞を避けようと考えます。固有名詞を書いてしまうと修正依頼が届くので当然ですよね。
ところが、思わぬところにある落とし穴が「一般名詞だと思いがちな製品名」なのです。皆さんは一般名詞と製品名の区別はできますか。ここでは間違えやすい一般名詞について説明します。
クイズ!あなたは製品名と一般名詞の区別をつけられますか?
以下の5つの文章のいずれに製品名が含まれているのか、見抜いてみてください。
簡単だという方は一般の名称が何かもあわせて答えてください。
答え合わせ!あなたはきちんと認識できていますか?
正解は、4つめの「絆創膏」に関する文章にだけ、製品名が含まれていません。絆創膏と間違えやすいのは「バンドエイド」で、仮に「バンドエイドが~」となっていれば製品名が含まれていることになります。それではそれぞれの文章をどう正せばいいのかみていきます。
「テトラポッド」は株式会社不動テトラの商品名であり、一般的には「波消しブロック」、「消波ブロック」といわれています。2つめの「エスカレーター」はもともとオーチス・エレベータ・カンパニーの商品名であり、一般の名称は「階段式昇降機」です。もっとも2017年現在では商標権の期限が切れていますので、一般名詞としての側面を強くしているといえます。オーチス社以外の企業が「エスカレーター」の名称を使用しているのも商標権が存在しないことにあります。「デジカメ」は、三洋電機株式会社の商品名で、「デジタルカメラ」が一般名詞です。デジタルカメラを略してデジカメといっているわけではないのですね。最後の「宅急便」はヤマトホールディングス株式会社の商品名で、一般名詞は「宅配便」です。
他にもある!間違えやすい製品名
他に間違えやすい製品名としては、「シャチハタ」、「QRコード」、「ホッチキス」、「セロテープ」、「ウォシュレット」などがあります。それぞれ一般名詞は「インキ浸透印」、「マトリックス型二次元コード」、「ステープラー」、「セロハンテープ」、「温水洗浄便座」です。セロハンテープや温水洗浄便座は一般名詞で伝えたとしても意味が把握しやすいのに対し、マトリックス型二次元コードと唐突に記事に書いても何のことだかわからない可能性があります。
このような場合には、たとえば「専用のアプリなどを用いて、バーコードを読み取って、携帯画面で情報を呼び出します」など丁寧に書くことが大切となるでしょう。
他にも間違えやすい製品名はいろいろありますので、注意してください。
こぶたのまとめ
固有名詞NGと指定されている場合には、製品名の使用を避けたいところ。
テトラポッド、エスカレーター、デジカメ、宅急便などの使用は避け、一般名詞を用いましょう。