ありがちな文章ねじれに注意!主語と述語ちゃんと合ってる?

文章を書いていると、うっかり主語と述語がねじれてしまうことがあります。書くことに慣れていない頃にありがちなミスですが、慣れてからも目の前の一文に集中しているとうっかりねじれてしまうこともあります。
主語と述語のねじれというのは、簡単にいうと主語と述語が一致しないことです。日本語では、主語に適した述語の形が決まっており、それが一致していないと違和感のある文章になってしまいます。ねじれた文章の具体例を見ながら、対策を考えてみましょう。
主語と述語がねじれた文章ってどんな文章?
実際に 主語と述語が ねじれてしまった文章の具体例をみてみましょう。
いかがでしょうか。読んでみると文章に違和感があることがわかるかと思います。「私の今日の予定は~」から始まる文章の場合、主語は「予定」です。それに対して「執筆します」という述語は正しいでしょうか。
正しい文章としてなら、「私の今日の予定は、少し体を動かした後にお昼ご飯を食べてから、何本か記事を執筆することです。」もしくは、「私は今日、少し体を動かした後にお昼ご飯を食べてから、何本か記事を執筆します。」となります。
文章を書くことに慣れていないと、こういった形で主語と述語がねじれてしまいます。
しかし、これは、日本語の書き方そのものにも原因があることなので、多くの文章を書いてきたライターであっても、時にうっかりとねじれてしまうことがあります。
文章がねじれやすくなる原因って何?
日本語は、主語と述語の間にいろいろな要素を挟みます。倒置法などの例外もありますが、大抵の文章は述語が最後にきます。そして、文章を書き始めるときには主語から書き始めることがほとんどです。その間の部分を書いているうちに、主語を何として書き始めたのかが頭から抜けてしまうと、主語と述語のねじれが生まれやすくなります。
先ほどの例で行くと、一番シンプルな文章の形は「予定は執筆することです」。これだけ簡単な文章であれば、主語と述語がねじれることはないでしょう。
今日の予定であること、お昼ご飯を食べた後の予定であることなど、プラスの要素を足していくうちに正しい述語を見失ってしまうのです。そのため、一文が長い文章を書いているとねじれやすくなります。
主語と述語のねじれはどうやって直すの?
先ほどの例文の場合、 「私の今日の予定は、何本か記事を執筆することです。」という形に直すことができました。これは、「執筆します」という述語を主語に対応する形に修正したパターンです。
もうひとつの「私は今日、何本か記事を執筆します。」という文章は、述語をそのままにして主語を直したパターンです。主語と述語の不一致が問題なので、主語と述語のどちらかを修正すれば違和感のない文章にすることができます。
その他、一文が長すぎる場合は分割するのもひとつの方法です。例文でいうと、「私の今日の予定は、少し体を動かした後にお昼ご飯を食べることです。それから、何本か記事を執筆します。」といった形になります。
文章としての質を上げるためには、もっと表現を工夫したり全体的に書き換えたりする必要も出てくることでしょう。その場合も、まずは主語と述語のねじれがない状態を考えてからブラッシュアップすることを心掛けてみてください。
ねじれないために心掛けたい書き方
例えば、英語のように主語のすぐ後に述語がきて、その後に文章を補う言葉が続く形だと文章がねじれることもありません。
まずは 「予定は執筆することです」のように、一番シンプルな形を考えてから修飾していくとミスが少なくなります。一文が長いこともねじれが発生しやすい要因となるので、わかりやすい短めの文を書くことを意識することも有効です。
また、例えねじれた文章があってもそれに気づくことができれば問題はありません。書き終わったあとの見直しをしっかり行うようにしましょう。
見直しの際には、音読してみるのもおすすめです。違和感のある文章は目視では気づきにくいこともあります。実際に声に出すことで、あれ、何かおかしいと気づけることもあります。
▼文章のねじれが起きていないか意識してライティングしてみよう!
こぶたのまとめ
- うっかりやりがちな主語と述語のねじれ
- 「予定は執筆します」に違和感!
- 長い文章はねじれてしまいがち
- 主語と述語のどちらかを修正して一致させよう
- シンプルな形を考えてから修飾するとミスが減る
- 音読すると違和感を見つけやすい