ライターが陥りがちな落とし穴!「分かっているのは自分だけ」問題とは?

ライターが陥りがちな落とし穴!「分かっているのは自分だけ」問題とは?

ライターの使命は、読者に有用な情報を面白く分かりやすく伝えることが第一です。そんな使命を果たすため、ライターの皆さんは記事を書くにあたって、誤字脱字や「てにをは」、起承転結など様々な配慮を行うでしょう。

しかし実は、ライターが陥りがちな落とし穴が1つあります。それは「分かっているのは自分だけ、読者に伝わらない」という問題です。自分では完璧な文章を書いたつもりでも、記事を初めて目にした読者にとっては、情報の漏れや重複などが目立ち、読みにくいというケースがあります。

そんなトラブルを回避するためのコツを紹介します。

伝わらない!ライティングの落とし穴とは?

時間をかけてじっくり完成させた記事。提出前に、もちろん誤字脱字や言葉遣いのチェックなども行うでしょう。しかし、まだまだ思わぬ落とし穴があります。それは「自分の頭の中では分かっているけど、読者に伝わらない」という問題です。具体的にはどういった状態でしょうか。

たとえばおすすめの洗顔料を紹介する記事を書いたとしましょう。洗顔料のおすすめポイントである成分を丁寧に並べたとしても、その成分にどのような効果を期待できるのか、なぜその成分が必要なのかを書かなければ説得力に欠けてしまいます。またそういった説明を書いたとしても、根拠が曖昧だったり、文章が大雑把すぎたりすると、初めて記事に接する読者にはなかなか伝わりません。

また、たとえば再生可能エネルギーの各国比較をする記事を書くならば、単に制度の内容を比較するだけでは「なぜこのような違いがあるのか、この情報をどう活かせるのか」といった疑問に答えられません。したがって、各国のエネルギー事情の歴史や現状を、データをもとに紹介する必要があるのです。このように、文法がしっかりしている文章を書いたとしても、必要な情報を分かりやすく伝えられなければ、記事の訴求力は下がってしまいます。

まずは自分で読み返してみる

「自分の頭では分かっているけど、読者に伝わらない」という事態を避けるためには、まず自分自身での二重チェックが大切です。そこでのポイントは、なるべく記事を1晩寝かせて翌日に再チェックすることです。記事を書いた直後は、知識が頭に詰まっているため、行間を脳内で補足しながら読む傾向があります。

そのため文章に足りない部分があっても、脳内で補って読んでしまい、特に不自然に感じない可能性があるのです。1晩経って落ち着いた頭で読んでみると、前日は完璧に感じられた文章でも、説明不足や矛盾、重複などを発見しやすくなります。

筆者は大学院生や会社員を経験していますが、この「翌日読み直す」という方法は広く使われていました。まずは自分で二重チェックすることで、読みやすく分かりやすい文章へぐっと近づきます。

他人の目を借りることも重要

それでも、どうしても脳内で補足してしまい、自分では気づかない「分かりづらさ」が残ってしまうでしょう。そんなときは、家族や友人など周囲の人に読んでもらうのがおすすめです。ポイントは、(1)そのテーマに興味がありそうな人を選ぶ、(2)なるべく複数人に読んでもらう、(3)感想をもらう、の3点です。

(1)については、たとえば女性用洗顔料の記事を父親に読んでもらったとしても、おそらくあまり内容を理解してもらえないでしょうし、興味も持たれないでしょう。ライティングの目的は、テーマに興味を持っている層に訴求し、情報提供をすることです。そのためテーマに興味がありそうな人を選ぶことが大切です。

また時間に余裕があれば、(2)のように複数人にお願いすることで、複数の視点を反映することができます。

そして重要なのは(3)の感想をもらうことです。初めて記事に接する家族・友人たちは、いわば初めての読者です。ここが面白い、ここが分かりづらいという読者の意見を踏まえて記事を書き直すことで、より良い記事へとつながるでしょう。

こぶたのまとめ

  • ライティングでは「自分の頭では分かっているけど、読者に伝わらない」という落とし穴がある
  • まずは1晩おいて自分で読み返そう
  • 家族や友人などにも読んでもらおう
  • 読んでもらった感想をふまえてより良い記事にしよう

この記事をシェアする

ページトップへ戻る