同業者との交流会で羽目を外しすぎないために覚えておきたいお酒のマナーとは

同業者との交流会で羽目を外しすぎないために覚えておきたいお酒のマナーとは

ライターとして仕事をしていると、交流会と称してお酒の伴う会食に誘われることがよくあります。おいしいご飯やお酒をいただきながら、クライアントやライター・編集者との交流を深めるのが趣旨ですが、羽目を外しすぎると、その次から誘われなくなったり仕事の依頼がもらえなくなったりなど、深刻なトラブルに発展する可能性もあります。

そこで、最低限気をつけておいた方がいいマナーについて、次の4つにポイントを絞って解説しましょう。

マナーその1・お金のやり取り

交流会にかかる飲食代の負担パターンとして「あらかじめ会費が決まっている」、「実際にかかった飲食代を頭数で割って調整する」、「クライアントが全部持つ」などがあります。

まず、あらかじめ会費が決まっている場合は、お釣りが出ないように用意をしておくと、会費の取りまとめをする人に迷惑が掛かりません。事前に金額を確認して用意しておくといいでしょう。

次に、実際にかかった飲食代を頭数で割って調整する場合は、会費の取りまとめをする人に「おいくらですか?」と必ず聞くようにしましょう。仮に、「ここは全部私たちが持つからいいです」と言われる可能性が高いとしても、一応はそう言っておくのがマナーです。

最後に、あらかじめクライアントが全部支払ってくれるため、自分では飲食代を出す必要がないケースを考えてみましょう。この場合でも、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えるのは忘れないようにしてください。

マナーその2・席に関すること

立食形式だったらあまり気にすることはないのですが、飲食店で交流会をする場合、席次が問題になることがあります。一般的に、仕事上の接待の場合は、奥の席・上座から地位の高い人が座り、入り口側・下座にはキャリアの浅い人が座るのが決まりです。しかし、交流会の場合はそこまで厳密でなく、基本的にはクライアントの意向に従うのがベストです。むしろ、席次よりも席移動のときのマナーに気をつけましょう。

いろいろな人と話してほしい、という意向で席替えをする場合は、移動する際に座布団、畳のへり、敷居を踏まないようにします。これは飲み会に固有というよりは、和室での会食の場合の一般的なマナーです。「当たり前といわれることがちゃんとできる人か」という点に気がつくクライアントの場合、これができているだけでもきっとポイントはアップします。

マナーその3・気遣いはどこまで必要か

一般的に、接待など会社の業務上の飲み会では、お酒を注いだり料理を取り分けたりなど、率先して気遣いをすることが求められるといわれます。この気遣いをどこまでするか、という問題ですが、最近では一部の業界を除いてはそこまで強くは求められないのが現実でしょう。

周囲の行動をよく観察し、他の人が料理を取り分けていたり、お酒を注いでいたりしたならば、それに倣えばいいだけのことです。もし、目上の方が、「気遣いはいらないから、ゆっくりくつろいでください」とおっしゃったなら、お言葉に甘えましょう。そして、料理・お酒・お皿などを取りにくそうにしている人がいたら、「お取りしましょうか?」と声をかけるだけでも十分です。

むしろ、気遣いが必要なのは、交流会の席での会話の内容かもしれません。基本的に、相手が話したがらないことを無理に聞き出すのはやめましょう。自分にとっては平気なことでも、相手にとっては不快になることもありますし、内容によってはセクハラやパワハラと取られてしまう可能性もあります。仕事の交渉も、相手から話を振られた場合に応じる程度で十分です。

また、自分ばかりが話してしまって、相手に話すスキを与えないのも好ましくありません。その場が盛り上がるならまだしも、「この人は自分のことしか考えていない」とネガティブな印象を持たれてしまうと、その後の人間関係や仕事にヒビが入ります。これを防ぐためには、タイミングを見て、次の人に話をうまく振るのが効果的です。「〇〇さんはそういうことありますか?」と質問するだけでも相手に話は振れるので、テクニックとして覚えておきましょう。

マナーその4・酔いつぶれないように注意しよう

お酒が好きな人の場合、ついついすすめられるがままに飲んでしまい、気がついたら酔いつぶれていた……なんてこともあり得ます。しかし、交流会でこれをやってしまうのは明らかにマナー違反です。

一笑に付してくれるクライアントなら多めに見てくれるかもしれませんが、中には不快感をあらわにするクライアントもいるでしょう。やはり、酔いつぶれるまで飲まないようにするのが一番の対策です。そのためには、「空腹の状態で飲まない」、「お酒を飲むときは水を飲みながら飲む」、「一気飲みをしない」、「ほろ酔いくらいの量でやめておく」などの工夫をしましょう。

また、お酒が飲めないのに飲むように強要された場合は、やんわりとお断りしましょう。体質に合わないものを無理に飲んでしまい、結果的に急性アルコール中毒になってしまったら大問題です。クライアントに迷惑がかかるのももちろんですが、自分が一番傷つくので、そのあたりはシビアになることをおすすめします。

こぶたのまとめ

  • あらかじめ会費が分かっているならお釣りがないように用意しておく
  • クライアントに出してもらう場合でも一応「おいくらですか?」と質問し、後でお礼を言う
  • 席次をどうするかはクライアント次第!移動の際のマナーには気をつける
  • 自分ばかりが話し続けないのが一番の気遣い
  • 酔いつぶれるまで飲まないようにするのが一番のマナー

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