文章上達に役立つ!読書感想文を書くためのステップとは?

文章上達に役立つ!読書感想文を書くためのステップとは?

Webライターが文章上達していくためには、とにかく良い文章に触れることが大切です。そのために、読書の習慣を身につけ、毎日文章を吸収していきましょう。

そして、インプットした知識を技術に変えるために、読書感想文がおすすめです。読んだ内容を言語化し、自分の意見を付け加える作業を繰り返すと、文章力も磨かれていきます。ここでは、読書感想文を書くための本の読み方や、執筆時の心がけについて詳しく解説していきます。

まずは「何が書かれているか」に注目して読む

多くの読者は本を読んでいると「おかしい」「腹立たしい」などの感想を抱きます。これは当然の行為であり、読書の醍醐味だと言えるでしょう。しかし、自分の感想を大切にしすぎると本の内容を誤解してしまうリスクがあります。たとえば、小説の主人公をあまり好きになれなかったからといって、主人公の言動すべてに反感を持ってしまうとテーマを見失ってしまうでしょう。

読書感想文を書くためには、第一に本の内容を正確に理解する必要があります。感情に流されず、本の展開に一喜一憂しながらも客観的に筋書きを追う努力をしましょう。そして、気に入らない描写があったとしても「この文章にはどんな意味があるのか」と突き詰めて考えるようになると作者の意図を想像できて、感想文を執筆する際にも役立ちます。

「感想文」を「あらすじ紹介」と混同しない

読書感想文を書きなれていない人に多いのが、本のあらすじを紹介してしまうだけで終わる文章です。たしかに、読者に興味を持ってもらうためにはある程度のあらすじは紹介する必要があります。また、感想を抱いた場面がどんなものなのかを想像できなければ、感想文の内容も上手く伝わらないでしょう。しかし、詳しいあらすじは読者が自分で読んだほうがはるかに分かりやすいものです。読書感想文ではあらすじにボリュームを割くのではなく、あらすじに対して自分が何を感じたのかを伝えるほうが重要です。

あらすじ紹介に注力してしまうのは、自分の感想を言葉に変えるのが苦手だからでもあります。好きなシーンや印象的なシーンを思い出して「そう思った理由」を突き詰めてみると慣れていない人でも筆が進むでしょう。

本の感想では理由や根拠が大切!

ライターが仕事として書評を受けたときには、無理にでも好意的な意見を書かなくてはいけない場合もあります。しかし、文章の練習として書く読書感想文では、感想そのものに制限を設ける必要はありません。好きな本は好き、嫌いな本は嫌いと素直に書けばいいのです。

しかし、本への感想をぶつけるだけでは論理的な文章を書く練習になりません。単なる印象論に終わらないよう、感想の理由や根拠を探すようにしましょう。理由は文体にあるかもしれませんし、登場人物の魅力にあるかもしれません。あるいは、自分の人生経験と照らし合わせて共感できるポイントがあった可能性もあります。「好きなものに理由はない」という意見もありますが、文章を仕事にしていくなら「好き嫌いの理由」をはっきりと説明できる能力を磨きましょう。

他人に読ませて感想を聞こう

ただの読書好きであれば、自分の備忘録として読書感想文を書き続け、そっと保管しておくのもいいでしょう。しかし、ライターであれば「他人に見られてもいい文章」を心がける必要があります。読書感想文は他人に読んでもらったり、SNSで公開したりして感想を求めてみるのがおすすめです。もちろん、なかには厳しい意見もあるでしょうし、納得できない批判を受ける可能性も考えられます。しかし、それらすべてが「不特定多数の読者に読まれる」という経験です。Webライティングでは特に、じっくりと文章の意味を探ってくれるタイプの読者は少なくなるので、シンプルで理解しやすい文章に気づくきっかけとなるでしょう。また、読者を想定して感想文を書くようになると、読書段階から緊張感が生まれ、読解力も鍛えられます。

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こぶたのまとめ

文章力を磨くために読書感想文を書くなら

  • 感情に流されずに本を読む
  • あらすじ紹介に終わらない
  • 感想の理由や根拠を書く
  • 感想文を他人に読んでもらうようにする

なんとなく見過ごしてきた自分の感情を深追いするのが、読書感想文を書く醍醐味であり、文章力向上のコツです。

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