人気の在宅ワーク「テープ起こし」!そのやり方やコツは?

人気の在宅ワーク「テープ起こし」!そのやり方やコツは?

在宅ワークは自宅にいながら報酬を得られるのが魅力的な就業スタイルです。職場に通う必要がないため時間を効率的に活用できますし、自分のペースで作業しやすい点などもメリットだと言えるでしょう。しかし、在宅ワークの未経験者や初心者のなかには、どんな種類の在宅ワークを選べばいいのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。

そこで、在宅ワークとして人気の高い「テープ起こし」にスポットを当て、仕事のやり方やコツなどについて解説していきます。

テープ起こしとはどんな仕事?

テープ起こしとは、録音された言葉や会話を聴き取り、文章に直す仕事のことです。会議や討論、講演会や座談会などでのやり取りが録音された音声データを扱うのが一般的です。音声データを文字に起こす際は、テープ起こし用のパソコンソフトなどを使い、タイピングでテキスト化していくやり方が主流となっています。テープ起こしを職業とする人をテープライターや反訳者などと呼ぶこともあります。

音声データを文字に起こす作業工程には「素起こし」と「ケバ取り」と「整文」の3段階が存在します。「素起こし」は、録音されている音声をそのまま手を加えずに文章化します。えーっと、あー、などといった間を繋ぐために発せられた言葉や、特に意味を持たない言葉もすべてあるがまま文字に起こします。

「ケバ取り」では、素起こしの項目で触れた文章的に不必要な言葉を省いてテキスト化します。テープ起こしの案件を請け負った場合、ケバ取りした状態の文章を求められるケースが多いとされています。「整文」では、ケバ取りしたテキストにさらに手を加え、読みやすい文章へと整えます。口語を文語に直したり、間違った文法で発せられた言葉を訂正したりします。

効率よく作業するコツは?

録音された音声データをすべて正確に聴き取り、一言一句余すことなく文字にしていくのは難易度の高い作業です。人によって言い回しや滑舌が独特だったり、声がとても小さかったりして、なかなか聴き取れないこともあるでしょう。そもそも録音状況が悪く、環境音や雑音が混じっているケースもありえます。

そのため、テープ起こしに慣れないうちは、無理にすべての音声を正確に聴き取ろうとしないほうがいい場合があります。聴き取りにくい部分はとりあえず置いておいて、まずは会話全体の雰囲気や流れを掴むことを優先しましょう。その音声データがなにを語っている内容なのか、どんな前後関係があって話が展開していくのか、全体像を把握することで、聴き取れなかった部分を推測しやすくなります。

また、テープ起こしの作業効率には、タイピング速度が大きく関わってきます。聴き取った音声を素早く文章化できるタイピング速度があれば、作業効率は高まるでしょう。さらに単語登録機能によく使う言葉を登録して上手に活用すれば、タイピングの時間を短縮することも可能です。

それから、音声データの再生や停止といった操作をフットスイッチですることで、作業効率を高めることができるでしょう。両手を常にキーボードの上に置いておけるので、その分だけタイピング速度が向上します。

テープ起こしで求められる心構えや知識について

テープ起こしは音声を聴き取るという性質上、可能な限り静かな環境で作業するのが望ましいです。とはいえ隣人の生活音や屋外からの雑音などは、防ぐのが難しいと言えるでしょう。そのため、遮音性の高いイヤホンを使用するのが効果的なのですが、長時間イヤホンの圧迫を受けると耳が痛くなることがありますし、大きな音量を聴き続けて疲れてしまうこともありえます。ですからテープ起こしの作業は、集中して短時間でするのが理想的です。

また、聴覚や脳の処理能力は、体調や精神状態の影響を受けます。集中力を維持しつつコンスタントに作業するためには、日頃の生活リズムや睡眠時間、食生活などに気を使い、自身の体と心の調子を整えておくことが大事になるでしょう。

さらに音声データのジャンルによっては、複雑な専門用語が頻繁に飛び交うことがあります。いちいち辞書で意味を調べていては手間がかかりますし、そもそも用語を知らなければ、なんと言ったのか聴き取れないこともあるでしょう。それだけに普段からさまざまなジャンルの専門用語を勉強し、知識を深めておくことが求められます。

こぶたのまとめ

  • テープ起こしは音声データを文字に起こす仕事
  • テープ起こしには「素起こし」と「ケバ取り」と「整文」という3段階のやり方がある
  • 聴き取れない音声は後回しにして会話全体の流れを掴むことが重要
  • タイピング速度を上げることで作業効率が高まる
  • テープ起こしには高い集中力といろいろなジャンルの専門用語に関する知識が必要

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