ポイントは3つ!わかりやすい文章を書くには

ポイントは3つ!わかりやすい文章を書くには

文章を書いていて、自分の言いたいことを的確に表現できなかったり、クライアントの意向がぼやけてしまったり、うまくいかずに困った経験のある人はいませんか。そういった悩みを抱えている人は、ただなんとなく文章を書き続けても思うようなスキルアップを目指すのは難しいでしょう。

文章力の向上のためには、文章作成の“コツ”を知ることが重要です。
そこで今回は、わかりやすい文章を書くために大事なポイントをいくつかご紹介します。

繰り返しになってない?冗長表現に気をつけよう

冗長表現とは、本筋とは関係ない文章や同じような言葉を重ね、文章が無駄に長くなってしまうことです。冗長表現は読み手の読解を邪魔するだけでなく誤解を与えてしまうこともあり、サグーワークスの非承認理由のひとつにもなっています。

たとえば、次の文章を見てみましょう。「古来から、日本人はお米を食べてきた。」一見不自然なところは見当たらないように思う人もいるでしょう。しかし、実は「古来から」は意味が重複している冗長表現です。「古来」とは「昔から今まで」という意味であり、言葉そのものに「~から」という意味が含まれています。そのため「古来から」は誤った使い方です。また「お米」についている「お」も、なくても構わない敬語です。

それらを踏まえて文章を直すと「古来、日本人は米を食べてきた。」となります。初めの文章よりすっきりと、読みやすくなったのではないでしょうか。ライティングをするときには文字数を指定されることが多いですが、文字数を稼ごうと冗長な文章を書いてしまうと何が言いたいのかがわからなくなってしまいます。スマートな文章を心がけ、読み手に伝わりやすくしましょう。

的を絞る!テーマに沿った文章を

「あれもこれも」と話があちこちに飛んでしまう文章は、結局何を伝えたいのかが見えづらくなります。決められているテーマに対し、内容を深めつつも軸となる部分がぶれないように気をつけましょう。

たとえば、このコラムのテーマは「わかりやすい文章とは」です。それに対して3つのポイントを紹介していますが、そこから話が飛躍して、文章作成に参考になるテキストの紹介を書き加えたらどうなるでしょうか。そちらの話のほうが印象に残ってしまい、本来のテーマがわからなくなってしまう人もいるでしょう。

ライティングの仕事は、クライアントからいろいろとテーマを指定されることが多く、そこからずれてしまうとクライアントを満足させることはできません。さまざまな情報を盛り込むことは悪いことではありませんが、それによって一番伝えるべきことがぼやけてしまうのであれば避けるべきと言えます。

伝えるべき相手は誰?想定読者を意識する

自分の文章が誰に向けて書いているものなのかを考えることも重要です。同じテーマの文章でも、誰が読むのかによって書くべき内容や選ぶべき言葉も変わります。たとえば、生活習慣病について書くことになったとします。想定される読者が医師や看護師など、すでに十分な知識を持っている人ならば専門用語を並べて難しい文章を書いても問題はありません。

しかし、読み手が専門知識を一切持たない、10代20代の若者だとしたらどうでしょうか。どれだけ優れた文章であっても、内容は伝わりにくいでしょう。「○○ってどういう意味だろう」などと、読み手にさらなる疑問や誤解を与えてしまうこともあります。読み手に合わせた文章を心がけるべきですが、これはそれほど難しいことではないはずです。なぜなら、日常生活の中で普段から意識していることだからです。

目上の人や上司に対してメールを出すとき、友人に送るのと同じような文章を書く人はいないでしょう。反対に、親しい友人に対して堅苦しい時候の挨拶から手紙を書き始めることもないはずです。ライティングをするときも、普段から実践しているように「誰が読むのか」を考えることで、より伝わりやすい文章を作ることが目指せます。

こぶたのまとめ

  • 冗長表現は避け、シンプルな文章を心がける
  • テーマを絞り、話を広げすぎない
  • 想定読者に合った文章を意識する

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