その言葉、意味を間違えて覚えていない?正しい語句の使い方をマスターしよう

その言葉、意味を間違えて覚えていない?正しい語句の使い方をマスターしよう

webライターとして文章を書いていると、たまに「あれ、この語句はこういう意味で良いのかな」と思うときがあります。日本語は漢字から想像できる意味と、実際の意味が異なる語句がありますから、使い方が難しいですよね。そこで、ここでは意味を間違えて使いやすい語句の意味や使用例を紹介していきます。webライターとしてよく使う語句を重点的に選びましたので、webライターとして活躍している人はぜひ参考にしてみてください。

「役不足」は力量不足ではない

あまりにも自分にとっては荷が重い用件を依頼された時に、つい使いたくなるのが「役不足」。「こんなに大変な仕事は、私では役不足です」というように使ってしまいがちですが、これは誤用です。

本来「役不足」とは、「その人の力量に対して、与えられた役割が軽い」ことを意味します。ですから、本当は「自分にとっては荷が重すぎて、とてもこのような仕事はできません」という意味を伝えたかったのに、上記のように使うと「こんな仕事は、私には簡単すぎて物足りない」という意味になってしまいます。
この誤用はかなり重大な問題になる可能性もありますので、よく注意してください。

「敷居が高い」≠「高級」

「あのお店はちょっと敷居が高いなあ」というような使われ方を散見します。この場合、「あのお店は自分にとっては少し高級すぎる」という意味で使われているようです。ですが、「敷居が高い」の本来の意味は、「面目のないことや不義理をしてしまい、後ろめたくて心理的にその人の家へ行きにくい」こと。

例えば、相手の親に報告もせず長い間付き合って同棲し、妊娠までさせてしまった彼氏が、彼女の親に挨拶に行く際などに「敷居が高い」となるわけです。本来の意味から考えると、「あのお店は敷居が高い」なんて言う方がいたら、一体過去にそのお店で何をやらかしてしまったのかと心配になってしまいますね。

「小春日和」はいつ使う?

記事の文頭に、季節の言葉として「冬も過ぎ、いつの間にか小春日和になった」などと使うこともあるかもしれませんが、これは誤りです。本来、小春日和とは春を示す言葉ではなく、「秋の終わり〜冬の始まりにかけて」を示す言葉。

実際に俳句などでも、「小春」は冬の季語として使われています。つい春の陽ざしが感じられるようになる3月から4月頃に使ってしまいがちですが、実際は「10月下旬から12月上旬頃までの暖かくて穏やかな天候」に使う言葉です。

「汚名を挽回する」は誤り?

例えば、ダイエットで失敗し、次回のダイエットで「汚名を挽回する」。実際に使ってしまいそうな言い回しですが、実はこれも誤りです。汚名とは、悪い評判や不名誉のこと。そして、挽回とは、失ったものを取り戻すことを意味します。つまり「汚名を挽回する」と言ってしまうと、「失った悪い評判を取り戻す」という意味になり、一体何を決意しているのかよく分からない状況になってしまいます。

この場合の正しい使い方は、「汚名を返上する」または「汚名をそそぐ」です。「汚名を晴らす」とも言ってしまいがちですが、この場合の「晴らす」は恨みや疑いを解消する際に使われる言葉ですから、少し意味が違ってしまいます。

「辛党」は辛いもの好きではない

「辛党」という言葉は、「辛いものが好きな人」を指して使われがちですね。ですが本来、「辛党」とは「お酒が好きな人」を指す言葉。甘いもの好きな人のことを「甘党」と言いますから、つい「辛党」という言葉を使ってしまいがちですが誤用なので注意してくださいね。ちなみに、辛いもの好きな人を指す言葉は、実は存在しません。

普段よく使っている言葉であっても、意味を間違えているものがあります。日常会話ならちょっとした意味間違いも問題ありませんし、前後の会話から意味が分かります。ですが、webライターとして作成した記事で誤った意味で言葉を使ってしまうと、その記事の信頼性が低下してしまいます。webライターとして記事を提供し続けるなら、こまめに辞書を引いて意味を確認するようにしていきたいですね。

こぶたのまとめ

  • 日常会話でよく使う言葉でも、意味を間違えやすい言葉は多い
  • こまめに辞書を引く習慣をつけ、信頼性の高い文章を提供できるようになろう

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