リズムの良い文章を書くための3つのポイント
Webライターが文章を書く上で大切なもののひとつにリズム感があります。文章のリズムが悪ければ読みづらく感じ、読者に内容が伝わりにくくなってしまうからです。
逆に、リズムの良い文章は読んでいて気持ちがよく、内容がすらすらと頭の中に入ってきます。リズム感はライターにとっての生命線であるといっても過言ではないでしょう。
ただ、いきなりリズムの良い文章を書けと言われてもどうすればよいか分からない方も多いかと思います。そこで、文章にリズムをつけるためのポイントについて説明をしていきます。
接続詞を意識すれば文章のつながりがよくなる!
リズムのよい文章とはどのようなものかと考えた場合、まず挙げられるのが文と文のつながりが明快なことです。
文同士のつながりが不明瞭であると読者はひっかかりを感じ、文章はたちまちリズムを崩してしまいます。それでは、文のつながりをよくするにはどうすればよいかというと接続詞を利用するのです。例えば、以下のふたつ文章を読み比べてみてください。
午後から雨が降ってきた。
あいにく私は傘を持ってきていなかった。
私は学校にとどまり、雨がやむのを待つことにした。
午後から雨が降ってきた。
昨日の夕食はカレーライスでした。
家に帰ると家族は誰もいませんでした。
これらの文章に接続詞を付け加えてくださいと言われた場合、文章Aは容易にそれができます。
午後から雨が降ってきた。
しかし、あいにく私は傘を持ってきていなかった。
そこで、私は学校にとどまり、雨がやむのを待つことにした。
これに対して、文章Bに接続詞を加えることは困難です。文と文とのつながりが不明瞭すぎてどの接続詞を加えたらよいのか判断ができないからです。
逆に言えば、常に文頭の接続詞を意識することで文のつながりは明快なものになっていきます。ただし、それを行うのはあくまでも頭の中だけです。実際に、すべての文頭に接続詞をつけると文章の歯切れが悪くなってしまいます。
まず、頭の中で接続詞を意識した文章を書き、そのうえでなくても問題のない接続詞は極力省くようにしていきましょう。
文章のリズムと密接な関係がある文の長さ
ひとつの文がやたらと長くなるのも文章のリズムが悪くなる要因のひとつです。一般的に、適切な一文の長さは40文字前後で80文字を超えると長すぎる印象を与えるといわれています。
ただし、長すぎる文がダメだからといって、短い文を連続して書くのもおすすめできません。稚拙な印象を与えてしまい、しかも文章がぶつ切りになってリズム感が失われてしまうからです。
したがって、文章を書くときは短い文の連続して使わない、ひとつの文で80文字をオーバーすることは極力避けるといった点に気をつければよいでしょう。
そのためには、長い文を書いてしまったときはそれをふたつの文に分け、短い文が連続した場合はひとつにつなげる習慣を身につけることが大切です。
文末表現が生み出す文章のリズム感
長さと並んで文章のリズムを左右する主な要因に文末表現があります。例えば、以下の文章を見てください。
2045年に人工知能は人類の知能を凌駕するといわれています。これはコンピューターチップの性能が18ヶ月ごとに2倍になるという説に基づいています。また、現在は第3次人工知能ブームの真っ最中ですが、ブーム自体はこれまで30年周期で訪れています。つまり、2045年という年は第4次人工知能ブームが訪れる時期とも一致します。
「~ます。~ます」といった具合に文末に同じ表現が連続して並ぶと文章が単調に感じてしまいます。逆に、同じ文章でも文末に変化をつければ、リズム感が生まれてくるのです。
2045年に人工知能は人類の知能を凌駕すると言われています。これはコンピューターチップの性能が18ヶ月ごとに2倍になるという説に基づくものです。また、現在は第3次人工知能ブームの真っ最中ですが、ブーム自体はこれまで30年周期で訪れています。つまり、2045年という年は第4次人工知能ブームが訪れる時期とも一致するのです。
目安としては同じ文末表現は連続2回までにとどめ、それ以上続けないのがコツです。そうすれば、文章にメリハリが生じ、ぐっと読みやすくなります。
▼読みやすい文章が作れるようになるには実践あるのみです。
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こぶたのまとめ
リズム感のある文章の書き方
- 一文の長さは40文字前後を目安とし、80文字以上の文や短い文の連続使用は極力避ける
- すべての文頭に接続詞をつけるとすれば、何がふさわしいかを考えながら文章を書く
- 文末表現はなるべく変化させることを意識し、同じ文末表現は連続2回までにとどめる