文章力の高さとは?必要とされるライターになるために!
プラチナライターのみならず、webライターとして活動していくためには、高い文章力が求められます。高い文章力と聞くと、著明な作家が書いた独自の表現や、評論家が書く理路整然としたものといったイメージを浮かべる人もいるかもしれません。しかし、良いコラムといわれるものには、あまり独自性や芸術性はなく、読みやすい、わかりやすい文章が多いように思われます。それは、どういうことなのか?具体的に、文章力の高さとその要素について考えていきましょう。
基本的な日本語が使いこなせるか?
私たちは、普段から会話で何気なく日本語を使っています。しかし、いざ文章にしたためるとなると、途端にどのように書いていいのかわからなくなるという人も少なくないでしょう。それは、会話では言葉以外での情報が、イメージの穴埋めをしてくれるからです。文章では、言葉のみで相手に伝えなければなりません。そのため、最低限のルールに沿った言葉遣いをしないと、相手に上手く伝わらないという事態になります。
なかでも、webライターとして気をつけたいポイントは、わかりやすさです。わかりやすい文章を書くためには、主語と述語がはっきりしていることが挙げられます。例えば、「このプリンは甘い」であれば、主語がプリンで甘いが述語です。この程度の短さであれば瞬時に理解できますが、「大きな机の上のプリンは私のもので甘い」となると、少し理解に戸惑いが出てくることでしょう。それは、主語と述語が文の中に埋もれてしまい、わかりづらくなっている点にあります。
また、大きいのがプリンなのか机なのかもわかりづらくなっています。ちなみに後者も、主語はプリンで術後は甘いです。言葉の順番や組立て方ひとつで解釈が変わってしまうのが文章です。わかりやすくするためには、何通りも解釈の余地がない、すっきりした言葉を使う必要があります。
適切な文の長さと段落分けがわかりやすい文章をつくる!
わかりやすい文章を書くためには、適切な1文の長さを知っておくと良いでしょう。具体的には、1文あたり50文字前後が適当とされています。1文が長すぎると、主語と述語が離れすぎてどれとどれが対応しているのかわかりにくくなってしまうのです。
例えば、
これは、1文に情報が詰め込まれすぎて内容がわかりにくくなっています。このような場合では、意味のかたまりごとに区切ると読みやすい文に早変わりします。
このように短く区切れば、パッと見て理解できる文章になります。段落でも同様に、ある内容に沿ってまとめることでわかりやすい文章になります。
どれだけ人を惹きつけられる?キャッチ―かつ新鮮なキーワードを!
適切な言葉遣いや文の書き方は、webライターとして活動していくうえで必要不可欠な要素です。しかし、それだけでは文章力の高いライターとして需要を勝ち取ることは難しいでしょう。わかりやすい文章が書けるようになったうえで、そこからさらに上を目指そうと思えば、人を惹きつける言葉のセンスを磨くことが重要です。
ある情報をまとめてそっくりそのまま記事をつくるというのであれば、ほとんどコピー機の印刷と変わらないでしょう。ちらばった内容を、ある目的に沿って統一して魅力的な文に昇華できるかどうか。高い文章力とはそのようなクリエイティブな側面も持ち合わせているように思います。そのためには、タイトルや小見出しにこだわる必要があります。パッとみて、「なんだこれ?」「読んでみようかな」と興味を引くのは、タイトルや小見出しの魅力によりけりです。「~について」「~の方法」など工夫の少ない言葉を使うのではなく、少しひねった言葉遣いをしても良いでしょう。
例えば、「彼氏ができるための5つの方法」というタイトル。少し味気ないように感じませんか?これをちょっと工夫すると、「ポイントはたった5つ!驚きの彼氏ゲット法とは!?」少し順番を変えたり言い回しを変えたりするだけで、同じような意味でも伝わり方は変わるものです。
やっぱりこれが大事!情報の信頼性
魅力的な言葉を使ってわかりやすい文章をつくれるということが、高い文章力の要素といえます。しかし、それだけでは良い記事は仕上がりません。最終的に重要なのは、記事の内容が信頼できるものかどうかです。とりあえず読んでみたものの、内容はどうにもうさんくさいものばかりで、からっきし信用できないというような判断をされてしまうと、ライターは仕事を失ってしまいます。
いかにオシャレな文章で表面だけ取り繕っても、内容のない文章はどれだけ飾っても必要とされないでしょう。特に医療や法律系の記事を書く際には、専門用語のひとつひとつの理解を徹底的にしておく必要があります。webで公開された根拠のない記事を参考にしたために、健康被害が出てしまった例も過去にあります。記事の信頼性は、ライターとしての生命線といって良いでしょう。確かな根拠を得るために、情報収集や確認作業などを怠らないという姿勢が大事です。情報の信頼性を高めることが、文章力の高さを保証しています。
こぶたのまとめ
- わかりやすい言葉を使える
- 文の長さや段落分けが適切
- キャッチーかつ新鮮な言葉を使える
- 情報に信頼性がある
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みんなの感想文
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- 文章力の高さについて分かりやすくまとめられており、読んでて理解しやすかったです。特にキャッチーなワードにするために、言い回しの順番を変えるというのは、非常に取り組みやすく感じました。この記事のポイントを参考にして、今後のライティングのスキル向上を目指したいです。
- なるほどと納得できることがたくさんありました。話し言葉と読む文章は確かに大きな違いがあります。話し言葉ですと、表情や声の感触から相手の意図していることを察することができますが、読む文章では書かれている言葉しかその手がかりはありません。誰に対しても誤解のない、わかりやすい文章を書くことがまず大切だと思いました。キャッチーな見出しは確かに必要ですが、あまりにも人目を引きつけようとするあまり、本文と逆の印象を与えてしまうことがあるので気をつけなくてはと感じました。正確な情報も、ネット上では不確かなものがあふれていますので、責任をもった文章を書くためにも、自分で調べることが大切だと思いました。
- 最近、ライティングとしてのお仕事に興味を持ち始めました。「わかりやすい言葉で表現する」という至って簡単な条件ですが、実際には結構頭を使うのかなと思います。例文のおかげでかなり分かりやすい表現だったと思います。言葉の選び方が楽しくなりそうです。自分もこれからは意識してみようと思いました。
- 今まで記事を書いていて、まさに悩んでいたことが適切な1文の長さ、何通りもの解釈が出てしまわない分かりやすくすっきりした文だったのでとてもためになりました。独自性や芸術性を追求した文ではなく、読みやすさ・分かりやすさを重視しつつも人を惹きつけることのできるような言葉のセンスを磨くことが大事なのだと強く実感すると同時に、より良い記事が書けるように頑張ろう、と今後のお仕事への意欲が湧きました。
- 1文が長すぎると読みにくくなるのは感覚的にわかっているつもりですが、ついつい長くなりがちでした。1文の適切な長さが50字前後と具体的な数字があげられていたので、これから文章を書くときは、「50字」を常に意識しようと思います。
- ライターに求められる文章力とは、人を惹き付けるような表現力や、理路整然とした内容を書くことというよりも、むしろ誰にでも分かりやすい、読みやすい文章を作成することだということが分かりました。またそのためには、文の中で主述関係を明確にすること、できるだけ簡単な言葉を選ぶことなどが重要だと感じました。
- 非常に参考になりました。ある一定の文字数を超えると、確かに文章を理解するのが難しくなります。しかし、それを念頭に置いていても、文章が熱を帯び始めると、文はじわじわと長くなっていきます。自分にもその傾向はある様に思います。それを再認識させてくれた点でもいい記事です。
- 文章力の高さという難しそうなテーマでしたが、例文もあり分かりやすかったです。技術面だけでなく、「きちんと信頼性の高い情報を書かねばならない」ライターとしての心構えも再認識できて良かったです。自身の書く文章を、指摘されている視点で見直してみようと思います。
- 文章力が高いということは私が思っていた事とは違っていて、基本を忠実に守ったことだと気づきました。私自身文章を書いているとついつい1つの文章を長く書いてしまうことがあります。これからは読み返すときに注意して文章を分けるように心がけようと改めて思いました。
- より高いレベルの文章を書くために、わかりやすい単語の選び方や区切り、文章を書くということについて信ぴょう性が欠かせないことを理解しました。文章力が専門的なスキルとしてだけでなく、普段から必要な能力だと改めて認識しました。今後も参考にしたいと思います。