記事企画に大切なのは思いやる心?サグーワークスの記事企画者が思うこと

「こぶたの鉛筆」にはWebライターからの本音の声も多数掲載されていますよね。なかには、運営事務局は記事企画に対する意見もあります。それらを見ていて感じるのは、Webライターとしてはスムーズな記事作成をするためにも、わかりやすい企画がなされていて、ルールも明確になっている必要があること。
たしかに、わかりにくい内容では書きにくいですし、修正依頼されることにもなりかねません。今回は記事の企画者がどのようなことを意識しているのか、サグーワークスで企画をしている僕の視点で紹介します。
必要な情報が盛り込まれる記事を目指すのが基本
記事企画はどのような内容を記事に盛り込むのかを考えるのが主な作業内容で、クライアントが要望する記事になるように、テーマ・タイトル・見出しを考えます。特に重視するのは、記事がどのようなサイトに掲載されてどんな目的で使われるのか、ターゲットは誰で記事の内容はどのような方向性にすればいいのかです。
そして、与えられたキーワードをベースに企画するなかで必要な情報が盛り込まれるように、本文の内容はどうするべきかを考えて段落に含める案を作成するのが基本の流れです。
書きやすさへの配慮は欠かせないポイント
記事企画で最も頭を悩ますポイントで、しかも重要なポイントだと思っているのはライターが書きやすい記事企画になっているかです。記事を企画するだけなら決して難しい作業ではありませんが、企画した内容はライターにきちんと伝わるのか、説明不足になっていないかまで考慮しなければ、企画者が思い描く記事の完成イメージとは異なるものになってしまうおそれがあるからです。
ライター側ができるだけ具体的なイメージが湧くように、どんな内容を書けば良いのか、企画案の内容は想定文字数に達せられるのかなどは特に意識して企画しています。というのは、僕自身もライティングする際に指示内容がザックリとしていると何を書けば良いのか迷ってしまうことがあるからです。
ライター視点で考える記事企画の理想の形
Webライターの主な作業は文章を作成することで、そのために必要な情報をWebサイトや書籍から集めてライティングするというのが一般的です。しかし、情報収集した先の内容が誤っていたり信頼に値するものではなかったりすると、できあがる記事は不十分なものになってしまいます。このような事態を回避するためにも記事企画は重要な役割を果たします。
企画者が正しい情報をピックアップして、ライターに参考にしてもらいたいWebサイトのURLなどと一緒に提示できれば、ライターも迷いなく記事を作成できるでしょう。つまり、記事を企画する側は、ライターが企画案と指定のURLなどだけを見て記事作成できる状態に仕上げるのが欠かせない作業で、この点は常に意識しなければならないと考えています。逆に言えば、これが記事企画における理想の完成形ではないかと思います。
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企画者に必要なのは思いやる心かも?
この記事を書いているなかで改めて思ったのですが、記事企画者には思いやる心が必要不可欠なのかもしれません。
どんなライターが記事を作成しても迷わずにできるような的確な指示をするには、まず自分自身がライティングできるだけの指示内容になっているかを考える必要性があります。そして、クライアントが必要とする情報も盛り込まなければなりません。さらに、完成した記事が読者にどのような影響を与えるのかまで考える必要があります。
それぞれの人の立場を思いやる心がなければ、なんとなくの記事企画になってしまい、クライアントもライターも、そして読者にも良い結果を与えないでしょう。このように考えると、普段から正確な情報に触れてインプットし、それをきちんと他人に伝えられるのが記事の企画者にとって必要な要素で、意識しなければならないポイントなのかもしれません。日々の作業のなかで忘れがちでしたが、改めて反省して次の記事企画につなげたいと思います。
こぶたのまとめ
- 記事企画の基本は必要な情報が盛り込まれていること
- ライター視点での記事企画が理想の形
- クライアント、ライター、想定読者を思いやる心は記事企画者に必要不可欠
- 記事企画者ほど正確な情報のインプットとアウトプットは欠かせないかも
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みんなの感想文
はい・・・9人 / いいえ・・・1人
- 自分がライティングをする際に指示が不明瞭で悩むことがあるため、自分がもし企画でライターに書いてもらうとしたらどのようにすればいいのか、考えるきっかけになりました。人に自分の意図を正確に把握してもらうのは難しいことなので、相手の立場になって考えることが重要だと再認識しました。
- わたしはライティングを始めたばかりです。ライティングを始める前は、Webの記事には読みやすいものが多い為、こういう文章なら誰にでも書けそうだという感覚を抱いていました。しかし、いざ書こうとしてみると上手くいきませんでした。自分の文章には何が足りないのかを模索していましたが、この記事で分かりました。わたしの文章には「思いやり」が足りないのだということにです。読者の方の目線に立つことが何よりも大事なのだと、分かりました。自分中心の独りよがりな書き方ではダメなのだと気づかせてもらいました。
- ライティングする時に上手く文章が書けなくて困ることがありましたが、クライアントの希望を意識することで目的に見合った文章がかけることが理解できました。これからライティングする時は、クライアントを意識して書こうと思います。
- 記事を書くために参考になる記事かと聞かれると、「いいえ」と答えるしかありませんでした。運営側の事情を垣間見る記事としてはとても興味深い内容です。テーマと文字数がマッチした案件、ライターの誤解による不採用がない案件を目指していただきたいです。
- 初めてライターの仕事をするので自分に出来るのかどうしたらいいのか等、不安もありましたが、この記事を読んで企画者の方が書きやすいように色々考えてくれていることが知れてとても安心することが出来ました。しっかりと内容を確認して意図を読み取れるようこちら側も思いやりをもって仕事をしたいと思いました。
- ライターの立場からすると、確かに記事作成の企画が曖昧だと人によって解釈の仕方が違う場合があると思います。そうするとライター側と企画側でのずれが生じることにもなりかねません。その点、企画内容に細かく指示がされていたり、参考にするURLを記載されてたり、例題として文章が掲載されていればライティングしている最中にも確認することができ、ずれも生じなくなると思います。
- 記事企画について詳しく知りませんでしたが記事を読みライターにとってより書きやすくする為に様々な工夫を考えてもらえているんだなと思いました。たまに記事企画通りに書いたつもりでも非承認になり落ち込む事もありましたが思いやりの心を持ってしっかり対応してもらえていると思うとまた頑張ろうという気持ちになれました。
- 企画者の方がライターが書きやすいように配慮して企画をされていることを知ることが出来て良かったです。参考URLと例文の両方がある案件は、求められている文章の完成形が想像しやすく作業に取り掛かりやすいと感じます。
- 記事の企画者にはライター視点で物事を考える必要性があるのが意外でした。記事の企画は、記事企画者、ライター、読者のそれぞれがバラバラなものではなく、お互いが相手のことを考えて作るからこそ成り立つものであるということの実感がわきました。
- 情報を伝えるという事について、とても勉強になりました。誰にでも分かりやすく伝えることは、相手の事を考えなくては確実に伝わらないのだなと思いました。確かに、子供に伝えたいのか、学生に伝えたいのかでもかなり違いますよね。それともう一つ、分からないことは少し検索して知った気でいましたが、正確な知識を持つためにももっと本も読んだりしたいと思います。