好きだけじゃダメ?文章を仕事にする心構えとは
ライターという仕事は、「文章を書くのが好き」という人にとっては天職のような仕事です。しかし、好きなだけでは長く仕事としてやっていけないのも事実。ライターは、仕事として文章を書くので、ブログのように好きに自分の考えを書けるわけではありません。
「好き」を仕事にして長く続けていくために必要な心構え、仕事と趣味の文章の違い、どうすれば長く続けられるかを知って、文章の仕事にもっと楽しく取り組めるようにしましょう。
趣味と仕事の文章は全然違う!
趣味で書いている文章は、自分の好きな時間に好きに書くことができますよね。自分のペースでできるので、体調が悪ければ書くのをお休みすればいいし、書きたくなったら書き始めればいいでしょう。また、自分の考えや趣味、日常の些細な話など、思いついたことを何でも自由に書けるのは楽しいですよね。しかし、仕事の文章というのは自分の好きに文章を書くわけにはいきません。
クライアント、そしてその先にいる読者のために文章を書きます。クライアントに提示されたテーマで入念に下調べを行い、必要なら取材をして読者にわかりやすく伝わるように難しい言葉は使わず表現します。読者が違和感なく読めるように、構成を考えて句読点を打つところにもこだわり、語尾を変えるなどの工夫を行うことも必要です。あいまいな表現はしないようにして、記事に載せるデータや情報が確かなものであるかどうか確認することも必須です。
また、仕事では締め切りがありますので、体調が多少悪いくらいでは書くのをお休みできないことも。健康管理も、ライターの仕事のひとつといっても過言ではありません。
読者にとって有益な記事かどうかが大事
仕事の文章を書くうえで大事なのは、記事を読む前と読んだ後で読者の気持ちを動かすことができるかどうか。
仕事として文章を書くライターは、読者の読みたい記事を届け、価値を伝えることが使命です。価値を伝えるためには、毎日の勉強は欠かせません。文章力アップのために読書などで語彙を増やす、本や新聞、雑誌などで情報収集をするなどはもちろん、読みやすい文章になっているかどうか、記事を書き終わった後に何度も推敲や校正をする必要もあります。
また、読者の興味を引く、飽きさせない記事を書くために構成力を鍛える必要もあるでしょう。普段何気なく読んでいるコラムや記事を参考にして、句読点がどこで打たれているか、どんな構成で書かれているのか、読み方を少し変えてみるだけでもライターにとっては勉強になります。
夢中になって読める記事というのはどんなものか勉強するために、いろいろな記事やコラムを読んでみるのもおすすめです。自分の好きな文章を書くというのはとても楽しいことです。しかし、仕事として文章を書く場合はライターとしての使命を果たせるようにしなくてはなりません。
自分が好きなジャンルを見つける
読者にとって有益な文章を書くというのは、最初は難しいかもしれません。
そんなときには、文章を書くのが好きという以外に、ほかにどんなことが好きなのか深く掘り下げて考えておくといいでしょう。お金について書くのが好き、園芸について書くのが好きなど、「書くこと」とほかの趣味をかけ合わせることで、仕事の文章を書くのがもっと楽しくなります。
自分の好きなことについて専門的な知識がある場合、その分野に長けたライターになることができますし、読者にとっても有益な文章が書きやすいのです。自分の好きな分野でなら、もっとみんなに詳しく良さを知ってもらいたい!と、自然と工夫を凝らしてわかりやすい表現で記事を書くようになります。
好きなことなので、下調べや取材、勉強も苦になりません。楽しく努力できます。たくさんの仕事をこなして経験を積み、自分がどんな分野の記事を書くのが好きなのか探ってみるといいでしょう。
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こぶたのまとめ
- 仕事の文章は読者にとってわかりやすく書く
- 読者にとって有益な文章を書く
- 自分の好きなジャンルを見つけて、専門性を磨く
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みんなの感想文
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- 自分の好きなことを書ける趣味の文章と違い、仕事で書く文章は読者により伝わりやすいように意識して書くことが大事だということがよく分かりました。今後は、読者の存在を意識することを忘れずに、より多くの人々に共感してもらえるような文章を書く力を身につけていきたいと思います。
- 自分のことを言われているのかと思いドキッとしました。文章を書くのは好きなのですが、指定事項やルールに従い文章を作成するのは、まだまだ慣れないので色々と大変です。下調べも必要と、確かに、と納得させられる内容でした。
- ライターの仕事における文章との向き合い方について学べました。読者を意識して読みやすい文章を心がけることや、構成力など自分に足りない点を改めて実感することができました。どのような書き方をすればいいのか、コラムなどを読んで勉強したいと思います。
- 今まで同じ様なテーマの案件で複数の文章を書くのが正直苦手でしたが、語彙力の重要性を初めて知り自分の文章力アップに役立つ気がします。読書は好きですが、記事で指摘がある様に同じジャンルに片寄っていますし、文章を書いている時に同音異義語で迷い、時間を掛けてしまう事が多々あります。今後は自分なりに、少しずつでも語彙力を身につけていきたいと思います。
- 趣味で書く文章と仕事で書く文章の違いを改めて認識させられました。趣味で書いているものは自分の好きなように自分なりの主観を入れて書く事も可能です。しかし、仕事で書く文章と言うのは責任を持っていかに正しい情報を読者に伝えるのが大事かと言うことがよく解りました。
- 私は文章が書くのが好きだったのでライターの仕事に挑戦することにしました。文章を書くことが好きなだけではなく自信もあったので、簡単に収入を得ることもできるだろうと思っていたのです。しかし実際に始めてみると承認率の低さに唖然としました。その理由もよくわからなくて悩みました。でもこの記事を読んでなるほどと思いました。自分が満足する記事ではなくクライアントが何を求めているのか、読者にとって有益な内容になってるのか等を考えて書くことが重要なことだということがよくわかりました。
- 全くその通りだと思います、「仕事の文章というのは自分の好きに文章を書くわけにはいきません。」この部分など真意だと思います。「文章が書くのが好き」だからと言って好き勝手に書けるものではないし仕事だからこそ納期等もある訳ですし体調や気分なんて関係ない話だと思い知らされます。自分の好き嫌いではなく如何にクライアントや読者に沿い、有益な文章が書けるかが問題である事が解りやすく書かれており、ライターとしてどう文章と向き合うべきなのか考えさせられる内容です。
- 文章の能力を向上させるためには、とにかく本を読み語彙力をつけたり、専門の本を読むことで書き方を学ぶという考えしか浮かばなかったですが、趣味など自分に興味のある事柄からでも書いて経験を積むことが大切なのだなと思いました。
- 「文章を書くこと」を仕事にするための心構えを知ることができました。文章を書くのは好きなので、これからもしライターになるとしたら、まず自分の好きなことを突き詰めて、それを読者に届けるように書けばいいのか…と気づかされました。
- 書くことについて、私は大学でのレポート以外行ったことがなく、好きや嫌いという感情ではなくただ作業としてとらえていました。この記事を読み、ただ書くだけでは読者に読んでもらえないこと、また、書くことで自分の見識も高められることができると知りました。書くことを楽しめるようになりたいと思いました。