文章上達のためには「量」と「質」、どちらが大切?
文章上達のためには「とにかく量をこなしてたくさん文章を作成すべき」「量よりも質を大切に、丁寧に文章を作成すべき」と、2つの相反する意見を耳にすることがあります。これは文章を書く機会の多いライターなら、一度はぶち当たる壁かもしれません。そこで今回は、私自身の経験をもとにどちらを重視すべきかまとめていきます。あくまで私自身の意見ですので、どのように文章力を磨くべきか悩んでいる人は参考程度に目を通してみてくださいね。
短時間でたくさんの文章を書けるようになるには量が必要
私は、文章上達には「短時間でたくさん文章を書けるようになる」と「上手な文章が書けるようになる」の2つの意味があると考えています。もし上手な文章を目指すのではなく、純粋にたくさんのライティングをできるだけ短時間でこなせるようになりたいなら、たくさん文章を書くのが最も近道です。不慣れなブラインドタッチも、数をこなすうちにスピードが上がります。最初は1日3,000文字程度がやっとの場合でも、次第に5,000文字、10,000文字が書けるようになっていきますよね。
また、量をこなしているとだんだん自分の頭の中に雛形のようなものができていきます。つまり、説明文ならこの構成、コラムならこの構成と、文章の全体像を考える時間も短縮されていくのです。
上手な文章を目指すならとにかく丁寧に推敲しよう
もしライターとしてのスキルを高め、上手な文章を書けるようになりたいなら、とにかく丁寧に推敲するのがおすすめです。自分の文章を何度も見直していると、だんだん何が正しいのか分からなくなってきて混乱することもあります。また、読みやすい文章を目指して修正すると時間がたくさんかかるため、仕事の効率も悪くなります。
ですが、丁寧に推敲することを習慣づけると、次第に文章修正の経験が蓄積されてきて文章の完成度はどんどん向上するはずです。誤字脱字や文法の誤用、無駄な言い回しが少なくなり、すっきりと読みやすい文章を書けるようになっていきます。
書かないと文章は下手になる
「上手な文章を目指すなら、とにかく丁寧に推敲するのが大切」と前述しましたが、経験上あまりにも文章作成数が少ないときは、いくら丁寧に推敲していても下手になると感じています。私は海外駐在中のため、一時帰国の際などにどうしても2週間〜1カ月ほど仕事ができなくなる場合があるのですが、この後に仕事に復帰すると文章がいまいちな仕上がりになることが多いのです。しかも、何度推敲してもどこが悪いのかはっきりせず、直せば直すほど泥沼にハマることも。
これは何でも同じだと思うのですが、ある程度の期間が空いてしまうとどうしても勘が鈍ってしまうようです。運動もしばらく行わないと、体をうまく動かせなくなりますよね。そんなときは、とにかく自分の書きやすい案件をこなして勘を取り戻すようにしています。経験上、ここで下手に難しい案件に手を出すと、作成に莫大な時間がかかるうえに仕上がりも良くないという望ましくない状況に陥りがちです。
文章上達には質が重要!だけど……
ライターとして活躍していくなら、できるだけ読みやすい文章を書けるようスキルを高めたいと考えるもの。自分の文章の質を上げるために丁寧に推敲するのは大切ですが、そこに時間をかけすぎて量をこなせないのも問題です。仕上がりは完璧だけど月に1本しか書けない場合と、そこそこの仕上がりで月に30本書く場合であれば、私は後者のほうが文章上達は早いのではないかと思います。また、月に1本しか書けないようであれば、自分が希望する収入にはとても到達できません。
そこでおすすめなのは、記事1本当たりにどれだけの時間をかけるのか事前に決めておくこと。私は大体文字数で時間を決めていますが、例えば1,000文字なら作成と推敲を合わせて1時間まで、3,000文字なら4時間までを目安にしています。加えて、その月の仕事量を前月の月末にある程度決めて、スケジュールを立てています。質と量の兼ね合いを取るのは大変ですが、在宅ライターとしてのスキルを高められるよう努力を怠らないようにしたいですね。
こぶたのまとめ
- 短時間で多くの文章を書けるようになりたいなら、とにかく数をこなす!
- 読みやすい文章を目指すなら、丁寧な推敲を心がけよう
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みんなの感想文
はい・・・9人 / いいえ・・・1人
- 文章を書くのが上手くなりたかったら、まずたくさん書くこと、そして丁寧に推敲すること、というのは自分の体験からも、そうだなと思いました。現実的には、書く量と、書いた内容の質を意識しながら、自分だけの文章のスタイルのようなものを探って行くのではないかと考えています。また、量をたくさん書く場合も、同じようなタイプの文章ばかりではなく、コラム、用語解説、グルメレポなど様々な形の文章を書くことも大切なのかなと気づかされました。
- 文章を上達させたい!と常々思っていますがなかなか上達しません。上達させるには、とにかく量をこなすという事がわかりました。良い文章を書かなければ・・と思うと1件にとても時間がかかってしまい、収入は微々たるものに。質も大事ですが、まず量をこなしてみようと思います。
- 文章の表題「文章上達のためには「量」と「質」どちらが大切?」ということに対する答えに魅力を覚えて読み進んでいきますが、結句のところ答えがあいまいで、言いたいことはなんとなくわかりますが、期待するようなはっきりとした答えが無く残念でした。
- 一番印象に残ったのは「書かないと文章は下手になる」という事です。下手にもなるし、この漢字で良かったかな?と思ってしまったりすると思います。私もライターの方と同じように「質」と「量」を比べると「量」の方が大事だなと思いました。
- まだまだ初心者ということもあってか、ライティングの仕事をする際、一つのテーマにじっくり時間をかけて作業しています。文章力を向上させるために数をこなす、そのために「時間」を意識するという考え方はしたことがなかったので、自分なりの時間設定を見つけて努力しようと思います!
- とても参考になりました。ライターなら誰しも「文章上達したい」と思っているはずです。短時間でたくさんの文章を書けるようになりたいので、やっぱり量をこなすのが大事だなと思いました。そして、書かないと下手になるというのも例えがわかりやすくてとても響きました。
- 私は最近サグーワークスを始めた初心者です。1つの記事を書くのに時間がかかりすぎてしまい困っていました。この記事を読んで質も大事だけれど、私は文章の全体像が見えていないので量をこなそうと思いました。慣れることが大切なんですね。また、書かないと文章は下手になると知ったので、簡単なものでも毎日文章を書くということを目標にします!
- 「書かないと文章は下手になる」にドキッとしました。文章の質と量のバランスをとるために、文字数と具体的な時間が書かれていてとても参考になります。なかなかここまで具体的な数字を教えてもらえることがないためです。自分でも制限時間を設けてみようと思いました。
- ある程度量をこなし続けることで慣れや勘は生まれると思います。上達には、慣れや勘なども大切な要素だと考えているので、量はこなすべきだと感じました。丁寧であっても、作業効率が悪くてはダメだと思うので、丁寧さも適度が良いと感じました。
- 文章が上手になるためには、数をこなさなくてはいけないということに痛感しました。そういえば最近は書くことが少なくなっているような気がします。昔はもっと書けたんだけど、最近は思い浮かばない、または、文章がまとまらないと感じることがあり、そのまま諦めてしまう傾向があったように思います。数をこなすことによって長い文章も書けるようになるというのは、大事なことと思いました。