勘違いしていない?よくあることわざの勘違いに注意!
文章を作るなかで、教訓や訓戒を表すためにはことわざが極めて使いやすい便利な表現といえるでしょう。昔から存在しているため多くの人に理解されやすく、また言いたいことも伝えやすいので、うまく使うと非常にわかりやすい文章を作成することができるようになります。
しかし、ことわざのなかにはその意味を勘違いされているものが少なくありません。全部を網羅することは難しいので、代表例をピックアップしてみました。
勘違いしたまま誤用していると恥ずかしい思いをすることにもなりかねませんので、今一度復習の意味を込めてここでおさらいしてみましょう。
その人のためにならないので、たやすく人に情を施してはいけない?
勘違いされていることが多いことわざとして有名なもののひとつに、「情けは人の為ならず」が挙げられます。このことわざを見出しのように理解している人はいないでしょうか?
しかし、実際の意味は見出しとはまったく違います。実際には、「他人に施した情けは巡り巡って自分に返ってくるものなので、他人には優しくしてあげましょう」という意味になっています。
このことわざは、意味を正反対に捉えている人が多いので、真逆の意味が正しいということを覚えておくといいですね。
流れに逆らって勢いをなくしてしまう?
ほかには、「流れに棹さす」ということわざも勘違いされやすいようです。なんとなく良い流れのなかで、それを棹によって遮るというイメージがしやすい言葉のため、見出しのように捉える人が多いようですが、実際の意味は真逆になります。
この場合、良い流れに乗っているなかで棹をさしてさらに勢いを増すという意味を表しているのです。このことわざが勘違いされやすい要因としては、似た意味を表す「水を差す」という言葉と勘違い・混同されてしまうことが考えられます。
このことわざも、反対の意味に捉えて誤用してしまうと恥をかくことになりかねないので注意しましょう。
油断できない間柄?
よくある勘違いとして知られているのが「気がおけない」という表現です。「気がおけないやつだ」という表現の表す意味として、「油断ならないやつだ」という意味で捉えられている人も多いのではないでしょうか?
実際にはニュアンスが全く異なり、「気を使う必要がない、気楽に接することができる」という意味を表す表現です。そのため、肯定的な間柄を表す表現であり、決して警戒しているようなニュアンスを持つ間柄を表してはいません。
この勘違いは恥をかくというよりは相手に大きな勘違いと誤解をされてしまいかねないため、しっかりと修正しておきましょう。
元気のない人にカツを入れる?
「檄を飛ばす」という言葉は、スポーツなどで身近なことわざだといえます。意味としては、見出しのようにハッパをかけたり元気を与えようとしたりするニュアンスが有名ですが、実際には異なる意味を持つことわざです。
具体的には、「自分の主張を広く世に知らしめる」という意味なので、必ずしも人に元気を与えるという意味は含まれていないのです。
もし近しい意味で使いたいとするならば、「発破をかける」という言葉を使うと見出しのような意味として使うことができるので、この機会に表現方法を変えてみましょう。
▼言葉の意味を正しく理解して使用することはライターにとって非常に大切なことです。
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こぶたのまとめ
- ことわざは広く知られているため、教訓や訓戒を伝えるためには非常に便利な表現といえる
- 意味を勘違いしていたり誤用されていたりするものが少なくないため、きちんと意味を理解しないと恥ずかしい目に遭う可能性も
正しい言葉遣いができるライターはクライアントからも評価されますよ。
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みんなの感想文
はい・・・8人 / いいえ・・・2人
- ことわざは、いろんな場面で多用される言葉だが誤った意味で覚えていることが多いということに驚きました。実際に知らない意味のことわざもあったし、知っていたとしても意味を間違ってたらとても恥ずかしいものだと感じ勉強になりました。ことわざを使う場合は意味と使う場面を良く理解してから使うべきだと思いました。
- まだ、ライターとしては、初心者なのでことわざを使ってコラム等の文章を書く事がないのですが、社会人としてもことわざ等の日本語の意味を正しく知っておくことは大切だと改めて思いました。最初の2つのことわざは、記事に書いてある通り、全く違う意味で覚えていました。今後は、正しく使えそうです。
- 日本人なら何気ない会話の中で耳にする機会の多いことわざですが、記事を読んで、自分も正反対の意味で覚えてしまっている言葉が多いことに気付かされました。気がおけないなどは自分もマイナスの意味で捉えていたので、正しい意味を調べ、覚えてから使用するべきだと思いました。
- 四字熟語やことわざなどは、普段の会話はもちろんですが文書を書く際にも使用したりします。普段からよく耳にすることわざの中には、間違った使われ方をしているものも多いように感じます。今回の記事を読んで、他人ごとではないな、と感じました。恥ずかしい思いをしないようにするためにも、思い切ってことわざ辞典など買って、読んでみるのも良いかなと、思いました。もちろん、後学のためという事もありますが、新しい知識に触れる事で新たなインスピレーションにも繋がるように思います。
- ことわざの意味の勘違いはテレビ番組でも取り上げられており、「情けは人の為ならず」ということわざに関しては正しい意味を理解していました。しかし他のことわざに関してはどれも意味を取り違えていたため、良い勉強になりました。
- 「情けは人の為ならず」ということわざを例に出していますが、このことわざは間違えて覚えている人が多い代表的なことわざとしてテレビなどのメディアで度々紹介されています。そのような点から見ると、少し二番煎じのような気がすると思いました。
- ライターをしていると、たまにことわざを使うことがあるのですが、間違った使い方をすると恥ずかしいてすし、人に読ませられない文章になってしまいます。これからは、辞典などできちんと調べてから使おうと思いました。
- ことわざというものは言葉の意味そのままで理解してはいけないということがよく解りました。例に挙げられていた4つのことわざだけでも間違って理解していたものがあります。一つ一つの言葉の意味をきちんと調べて使わなければいけないと思いました。
- 私はことわざや慣用句は昔から好きでした。なので本当に記事のような意味の間違いをしている人が多いのかどうかが分からず、これが多くの人の参考になる話なのかどうか判断することが出来ません。ただ、ことわざを使うことで記事の質を高め、文章を引き締めることが出来るのだと再確認することが出来ました。
- 自分自身間違った使い方をしていたため、大変参考になりました。人から人へ伝えられていた昔とは違い、現代では教育、本、ネット、と様々な知る機会や情報がたくさんありすぎることが、誤った使われ方に繋がるのかと感じました。