ライターならば知っておきたい!間違えやすい日本語を学べる1冊

ライターならば知っておきたい!間違えやすい日本語を学べる1冊
  • 最終更新日: 2017/07/02

外国人の方にとって日本語は理解が難しいと言われることがよくあります。漢字の読み方が複数あって、助詞の使い方も複雑で、英語やヨーロッパの言語など他の言語との接点が少ないことからすれば、理解が難しいということは頷けますよね。私たち日本人、もっと言えば文章を書くことを生業としているライターであっても完全に理解できているか、といえば、少なくとも私は自信がありません。たとえば「潮時」や「なし崩し」の意味について、皆さんは正しく理解していますか?

あなたは知っていますか?「なし崩し的に物事を進めていく」の正しい意味

お恥ずかしながら、私は「潮時」や「なし崩し」の意味について正しく理解できていませんでした。「潮時」はそろそろ手を引くときだと思っていましたし、「なし崩し」は曖昧なまま終わらせることだと思っていました。しかし、どうやら「潮時」とは「最も適した時期」や「好機」の意味であり、「なし崩し」とは「物事を少しずつ済ませていくこと」のようです。

ドラマなどで「今が潮時だ」という言葉が使われる際には「手を引くには」「引退するには」といった潮時の前の言葉が省略されています。一方、「なし崩し」を漢字で書くと「済し崩し」となり、「済む」という漢字が含まれていることがわかります。たとえば「なし崩し的に物事を進める」は「その場の状況に委ねて事を進める」の意味ではなく「少しずつ物事を進めていく」という意味です。そのほかによくある誤用としては「爆笑する」「確信犯」「さわり」「煮詰まる」「ハッカー」などがあります。これらすべて間違えているのですが、どこが間違えているかわかりますか?また、言葉の意味ではありませんが「おっしゃる通り」「予定通り」も厳密にいえば間違いです。「通り」は道路を指すため、この場合にはひらがなで書きます。

クイズ形式で知識が定着!

ライターにとって一番大切な武器が「言葉」でしょう。そのため、間違った言葉を使うべきではありませんよね。そこで今回私がご紹介したいのは『朝日新聞校閲センター長が絶対に見逃さない間違えやすい日本語』(著:前田 安正)です。この本では間違えやすい日本語が穴埋めや選択式、正誤式など問題形式で紹介されています。間違いやすい日本語が一覧表で掲載されているのみならず、自ら考えることができるため、記憶に定着しやすいといえるでしょう。

さらに誤用される理由や中国故事から言葉の背景を探る豆知識は読み物としても楽しめます。こうした本を読み慣れている方にとっては目新しい知識はないかもしれません。また、約2000円なので類似の本と比較すると、ややお高めの料金設定かもしれませんが、クイズ感覚で興味を持って間違えやすい日本語を勉強したい方にはおすすめできる1冊です。

「都会育ちの子どもたちに自然を味○○せてあげたい」という文章において○に入るのは「あわ」と「わわ」のどちらでしょうか?耳で聞くと「味合わせてあげたい」と聞こえますが、正解は「わわ」だと書かれています。もし「あわ」だと答えたなら、この本を手に取って「味わう」のうちどこまでが語幹かを学んでみると良いかもしれません。

ライターが間違えやすい日本語を知ることの2つのメリット!

間違えやすい日本語を知っておくことで、正しい日本語の文章を書けるようになるだけでなく、読み手を意識した文章を書けるようになるはずです。たとえば「○○が潮時です」とだけ書くと、書き手としては「○○が挑戦するのに最も適した時期です」と伝えるつもりだったとしても、読み手には「○○が辞め時なんだ」と誤解させてしまうかもしれません。

このときには何にとって適した時期なのかをきちんと書いておく必要があります。場合によっては「潮時」という言葉を使わずに、別の言葉で言い換えた方が良いでしょう。読み手に誤解を与えないためにも、間違えやすい日本語を理解して、誤解を避けるためにどうすればいいのかを考えた方が良いといえます。

今回紹介した本について

  1. 書籍名:朝日新聞校閲センター長が絶対に見逃さない間違えやすい日本語
  2. 著作者:前田 安正
  3. Amazon URL→http://amzn.to/2twfyTi
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