【中編:アポが取れたら】憧れの著名人にインタビューする方法

【中編:アポが取れたら】憧れの著名人にインタビューする方法

著名人へのインタビュー記事の仕事をしてみたい!

ライターなら一度は「芸能人にインタビュー取材してみたい!」と思うものでしょう。しかし残念ながら、テレビでよく見る芸能人やタレント、ミュージシャンへのインタビュー取材は、その機会がなかなかないのが現実です。

でも「著名人」ならチャンスはあります。
そこで、【前編】では著名人へのアポを取る事前準備について。【中編】ではコンタクトが取れたときにすることを。【後編】では取材の仕方と撮影についてをお伝えしたいと思います。

取材のアポ取りが大事

著名人にメールが届き、「応じてもいいか」と思ってくれると、本人や代理人から連絡が届くと思います。※もちろん、著名人は忙しいので、必ず返事がもらえるとは限りません。

連絡が届いたら、具体的なアポイントメント(アポ)取りに入ります。まず、日時と場所などを決めないといけません。また、「取材の時間は1時間くらい」とお願いするのがよいでしょう。写真を撮らせていただきたい場合は、そのことも伝えておきます。

例えば、「お忙しい中、取材に応じていただき、誠にありがとうございます。では、〇〇先生のご都合のよい、日時と場所を教えていただければ幸いです。取材の時間は1時間くらい。お話しを伺った後に簡単に撮影をさせて頂きたく思っています」といった感じです。

日と時間はいくつか候補を出してもらって、自分が都合のつく日時をセッティングします。場所は、著名人の仕事場・自宅か、近所、もしくは著名人の都合のよいところにします。
写真を撮る場合は、取材する著名人“らしさ”を出すのがいいので、仕事場・自宅が最もよいでしょう。もちろん、仕事場・自宅は都合が悪い、というときは「最寄りの駅」を聞きます。

場所を決めるときは、例えば、「〇〇駅だと、〇〇カフェがあります。そこで〇時でいかがでしょう?」といった感じにします。
ポイントは、著名人にカフェを探させない!ということです。確かに、行ったことのない場所にどんなカフェがあるのか、わからないと思います。でも、なるべく著名人に手間をかけさせないことが重要です。

日時場所が決まったら、取材の1/3は終わったも同じです。

取材の質問は先に出しておく。

取材の2/3は、「どんな話を聞きたいのか?」ということです。そのため、質問項目を作ります。
質問項目は、大項目を3つくらい作り、その各々の大項目に小項目を作って行くとまとまりやすいです。小項目の質問は10個くらいに絞ります。また、質問は買った本だけでなく、インターネットで検索して情報を集め、その情報もヒントにして考えます。

ただし、読んだ本やインターネットに書かれていることを、そのまま質問するのでは、わざわざインタビューする意味はありません。本やネットにある情報から深堀したいこと、記事を読む読者が興味を持つであろうことを自分で考えて、質問項目としてリストアップすることが大事です。

質問がまとまったら、それをインタビュー取材したい著名人に先に送っておきます。そのことで、著名人は答えることを用意してくれる場合もあります。
質問項目を作るのは確かに面倒です。しかし、ここをおろそかにするとスムーズにはすすみません。

謝礼を用意することをオススメします。

最初のアポイトメントを取るときに重要なことがひとつあります。それは、謝礼を支払うのか、否なのか?ということです。
『えっ、謝礼なんて払う必要はないでしょ』というのは大間違いです。謝礼は5000円から1万円くらいが一般的です。少なくてもよいので用意することをオススメします。

謝礼は払う場合は、アポを取るときのメールに、「失礼だとは思いますが、謝礼として〇〇円を用意しています」と明記しておきます。また、支払いは現金を取材終了後に渡す場合と、後日、指定の銀行などに振り込む場合があります。

謝礼を払う用意がない場合は、同じくアポを取るときに、「たいへん、申し訳ありませんが、謝礼は発生しません」と明記しておきます。これを書いておかないと、後でトラブルになることもあります。注意してください。

【後編】では取材の心得と撮影についてをお伝えしたいと思います。

▼取材のお仕事の魅力に気づいてきましたか?
ライターとして経験を積むことは取材案件獲得の大きな近道ですよ。
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みんなの感想文

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  • 著名人にインタビューした時には、やっぱり謝礼は用意した方が良いのですね。謝礼が大切であることを初めて知りました。もし自分が著名人にインタビューをすることがあったらこの記事を思い出してしっかりと行動したいと思います。
  • 著名人へのインタビューの場合、質問は先に質問状として送っておくことが大切というのは初めて知りました。また、謝礼についてはっきりとしておかないとトラブルの元になるというのもびっくりです。自分も気をつけたいと思います。
  • 著名人にインタビューをする際のアポの取り方や質問事項の考え方、謝礼金についてなど、とても基本的な事ですが滅多にこういった基本を書いた記事は見かけない為とても参考になりました。三部構成になっているのも良いと思いました。
  • 取材のアポ取りが成功した際について、相手側に迷惑を掛けずインタビューをスムーズに進められるように、注意すべき点やどのような前準備をすればよいかなどが細かくわかりやすく書いてあり、すごくためになりました。
  • 地域の著名人などにインタビューする際のやり方が詳しくわかりました。アポの取り方や事前に質問項目をお知らせしておくこと、謝礼の件などわかりやすく説明がなされていて、大変参考になりました。今後の取材に生かしたいと思います。
  • 取材をする際のアポイントのマナーやテクニックを詳しく知ることができて、とても為になりました。自分とはまったく関係のなさそうな業界ですが、こういったマナーは社会人全般で通用するものばかりだったので取り入れていきたいです。
  • ライター修行を続けていくと、こんな可能性も開けてくるのですね。私が将来誰かのインタビュー記事を書くことになるかどうかに関しては多少疑問があるのですが、そんな機会があったら是非ともチャレンジしてみたいと思います。
  • 著名人にインタビューする機会などありませんし、これからもないと思うので、今回の記事はすみませんが参考になりませんでした。実際にインタビューできるような仕事についている方がうらやましいです。わたしはただのレギュラーライターでしかないので。
  • 一般人でも著名人にインタビューできるとは知りませんでした。事前に質問を送っておくことや、謝礼のことは全く知らなかったので、すごく役に立ちました。アポの取り方や謝礼の金額まで、細かく書かれていてとてもよかったです。
  • このライターの仕事を始めたばかりなので、著名人にインタビューをするという発想がなく、新鮮な記事でした。しかし、インタビューをされる側の立場から考えれば、場所の指定、謝礼金の有無など当たり前のことだと思っていたことが当たり前ではなく、このように記事で情報を発信しないといけない事実に少し落胆しました。
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