あなたのwebライターとしてプロ意識はどの程度ですか?

あなたのwebライターとしてプロ意識はどの程度ですか?

「こぶたの鉛筆」で執筆を求められるテーマは、webライターの人にとって役立つものばかりです。このため、読者と同じようにwebライターである執筆者にとっても、考えさせられるテーマが多いと思っています。今回のテーマ“プロ意識”もそのひとつ。収入の多寡にかかわらずお金をいただいている以上プロであることに異論はなく、私もプロとして執筆しています。ただ、“プロ意識”には高さがあります。プラチナライターの人も一般のライターの人も、自身に問いかけてみてください。あなたのプロ意識はどの程度のものですか。

プロとアマの違いってなに?

オリンピックに出場する選手がプロではなくアマチュア選手であった(アマチュアリズム)ように、技術力の高さでプロ・アマを区切るのが不適切な場合もあるでしょう。ただ一般にプロ・プロフェッショナルが特定の分野の専門家を指すのに対して、アマチュアとは特定の活動を職業としてではなく趣味として愛好する人のことです。このため、「プロならば責任をもって仕事をしなければならない」との意味で、お金をもらう以上プロでなければならないといわれるのだと思います。

プロを名乗るなら満たしたい3つの条件

ここでは、プロとアマの違いを「速さ」「精密性(仕事の質)」「意識」の3つだと提示します。まず「速さ」。趣味であればどれだけ時間をかけて丁寧に作り込んでも誰にも文句を言われませんが、ビジネスであれば通常納期があり、それまでに仕上げなければなりません。このため、プロには「速さ」が求められます。もちろん速さだけを優先して、質の悪いものを提供してはいけません。ライターならば誤字・脱字はもってのほかですし、誤った情報を含んだ記事を執筆すべきではありません。十分に時間をかけて、質の高い記事をクライアントに提供するのがプロの仕事です。

さらに私は、「意識」がプロの3つめの条件だと考えており、個人的に最も重視している要素です。プロは専門家であり、専門家はその分野に関する知識・スキルを絶えず向上させられる人のことだと思います。まだライターを始めたばかりだったころ、私を指名して数万円のお金をつぎ込んでくれる人がいました。正直かなり戸惑いましたし、「私でいいのだろうか」「過度な期待をさせてその期待を裏切らないのだろうか」と、すごく不安だったのを覚えています。そのとき、期待を裏切らないように努力をしないと強く思い、それ以降なるべく本を読むようにして、ライティングスキルの向上に努めています。プロは期待に応え続ける人でなければならないというのが私の考えです。

なかなかハードルが高い!真のプロに求められるもの

在宅ライターは家にいながらにしてできる職業です。このため、「楽な仕事」だと勘違いされることがあります。しかし、在宅ライターもフリーランス、自営業なので、独特の苦労を伴うことがあります。私が最も感じるのは、「すべてを自分で決め、すべての責任を自分ひとりで担う」という大変さです。サグーワークスの案件は納期も料金も決まっていますが、契約段階から自分で決めるとなると料金からすべて自分で交渉していかなければなりません。これがなかなか難しいのですが、私はそうしたこともきちんとこなせて初めて、プロといえるのだと思っています。

ただ、偉そうなことを散々書きましたが、私は「あなたのプロ意識はどの程度ですか」と尋ねられて胸を張って「高い」といえる人間ではありません。もちろん、願望としてはプロ意識を高く持っていたいですが、周囲には損得勘定なしに困っている人のために動ける人や睡眠時間や趣味の時間を削ってクライアントのために行動できる人など、プロ意識の“高すぎる”人が多く、私は未熟さを痛感させられてばかりいます。お金をもらう以上プロでなければなりませんが、なかなか真の意味でプロ(プロ意識の高い人)になるのは難しいというのが私の率直な気持ちです。

こぶたのまとめ

お金をもらって働く以上、在宅であるか否かに関係なく、webライターはプロであることに変わりはありません。
納期を守るのは当然のこととして、求められているレベル以上の質のものを届けなければなりません。また、仕事をしていないときでも、自分の知識・スキルの向上のために努力をしなければなりません。
それが「責任をもって仕事をする」ことの中身だと思います。口で言うのは簡単ですが、なかなか簡単に実践できることではなく(だから、今回のテーマは私にとって“痛い”テーマでした)、短期間で実践できることではありません。
もし私の記事で何か心に響いた人がいるならば、いっしょに頑張りましょう、――と強引に締めてみます。
 
 

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みんなの感想文

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  • ウエブライターとしてのプロ意識というものを考えたことはありませんでしたが、プロとアマの違いが「速さ」・「仕事の質」・「意識」であることは参考になりました。特に意識が重要であるのには考えさせられました。
  • この記事を読んで私はライターとしてのプロ意識がまだまだだなと反省しました。案件の内容や単価によって左右されることなく責任をもって仕事をするという意識を大切にして毎日のライティング作業に力を入れていきたいです。
  • 空いた時間で自分の文章能力を試すには一番だと思います。ただし、プロとしてライターをするのであればそれなりの覚悟が必要だと感じました。簡単な気持ちでプロを名乗ることはできませんし、速さや仕事の質(内容)も問われることだと思いました。まずは、楽な気持ちで自分の意見を書くことが重要だと思います。
  • 私はいわば「アマ」の状態です。いずれライティングのプロになりたいという願望はありますが、やはりプロになるにはそれなりのスキルや覚悟が必要なのだと改めて思いました。ただ、アマもプロもそれなりの努力をしている点では同じなので、これからも自分なりに頑張りたいと感じました。
  • プロ意識を考えてライターの仕事をすることがあまりなかったので参考になりました。確かに、意識をもって仕事をするとwebライターとして責任感をもって仕事に臨めると思いました。今までなんとなく記事を作成していましたが、意識を持つことで承認される記事を作成できると感じます。
  • 自分の体験とオーバーラップして考えることが出来、自分に足りないものはなにかと問いかける良い機会になりました。速さや質は私も感じていましたが、意識については漠然と考えている程度だったので、明確に意識出来て良かったと思います。
  • どんな仕事でも責任を持つことは大切だと私も思っています。単価が安いからといって気楽にライティングするのではなく、常に責任を持つことでライティングスキルもアップするのではないかなと感じます。私も責任を持ってライティングを続けたいと思います。
  • 今まであまりプロ意識を持たずにライティング活動をしてきたことに気づかされました。自分が納品したものに対して報酬をいただいているので、きちんと高い意識を持って取り組むべきだと反省しました。これからはプロ意識を高く持って執筆活動を行いたいと思います。
  • ライターとしてのプロ意識というと、良い文章を書くことやクライアントの要望に100%答えることなのかと思っていましたが、能動的に動いてクライアントの依頼以上のものを目指していくという、志の高い「真のプロ」がいることを初めて知りました。私もそんなライターを目指したいと思いました。
  • 私はサグーライティングをしていて誤字脱字で非承認となる事が良くありました。サグーライティングでもプロのライターであり、こちらの記事を見てからは、プロである以上は最低誤字脱字はしてはいけないと考えるようになりました。
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