文章が書けない。スランプに陥ったときは読んでみよう
文章を書くことが好きでライティング作業をしていても、書けなくなるときがあるものです。例えば、「不動産」をテーマに10記事、20記事執筆していてネタ切れしてしまったときやもっと魅力的な見出しを作成してくださいと言われてよいフレーズが思いつかないときなど、自分の語彙力のなさ、力不足を痛感し手が止まってしまうことがあります。さっきまで、リズミカルにキーボードを叩いていたのに、止まってしまう。そんなとき乗り越えるきっかけとなった書籍を紹介します。
文章が上手になりたいなら本の読み方を工夫せよ
ニュースサイトの記事を執筆していたときです。基本的に新作アプリの紹介をする仕事でしたが、誰かの心を掴むようなよい文章が書きたいと思っていました。単なる紹介文ではなく、アプリのよさが伝わるような紹介文を。と日々奮闘していましたが、あるとき、ゲームアプリ、写真アプリなどジャンルによって文章が同じようになっていることに気が付きました。
そんなときに参考になった本が、鈴木康之著「文章がうまくなるコピーライターの読書術」です。この本は、どのような視点で本を読むとよいのか、本の読み方を記した指南書となっており、ライターにおすすめです。夏目漱石やアンデルセンなどの名作などを題材に、読み方のコツが記されています。
読み方を工夫することで、単にあらすじや書いてあることを理解するだけでなく、書き方を学ぶことができると気付かされました。その後、今まで読んだことがあった本もなかった本も含めて、さまざまな名作に読みふけりました。この本に出会ってから、「文章構成」を意識するようになり、少なくとも眠たくなるような同じ文章ばかりを納品することがなくなりました。
よい見出しが生まれるまで
ライティングをしていると、時々、「見出し」はとても大切なのでもう少し工夫してくださいと指摘されることがあります。基本的に、自分ではよいと思ったものを提案しているわけで、ダメ出しされると落ち込むものです。また、Twitterなどの短い文章を依頼されたときは特に、一言で人の心を掴むようなフレーズが必要になります。どうやったらそんな言葉が思いつくのか、キャッチコピーはどのようにして生まれているのか、それを教えてくれたのが、谷山雅計さん著「広告コピーってこう書くんだ!読本」です。この本は、まさに、キャッチーな言葉をどのようにして書くのか、どのようにして生み出されているのかが丁寧に記されています。
それまで、自分の頭のなかで浮かんだ言葉を安易に見出しに使っていましたが、この本に出会ってから、見出しをたくさん作り、そのなかから選ぶようになりました。自分という視点だけでなく、視野を広げてさまざまな角度から物事を眺めてみる大切さ、言葉を生み出すアドバイスが詰まっていて、ライターにおすすめの1冊です。
CMや新聞、雑誌に掲載されている広告コピーの書き方について記されていますが、ライティングで必要な「見出しの書き方」に通じるものがあります。ただし、こうすればできるといったHOWTO本ではないため、それを期待すると拍子抜けするかもしれません。自分だけのHOWTOを見つける本としては最適ではないでしょうか。人によってさまざまな方法があっていいのです。参考になるところがあるだけでもかなりの収穫です。
文章が書けなくなったときの1冊
「文章が書けない」。ライティングをしていると多くの人がこの悩みに直面します。書けないままでは、新しい仕事を引き受けることができません。すでに受注していたら、なんとかして乗り越えなければならず、乗り越えようと焦れば焦るほど、書けなくなります。そんなときに救世主となるのが、文章が書けなくなったときの1冊です。本は何度も読み返せるよさがあります。初めて読んだときとはまた違う感想を持ち、同じ文章でも全く違う物語に見えてくる楽しさがあります。そして、それがスランプから脱出するきっかけとなることもあります。書けなくなったライターに読書はおすすめです。「書けないときは読んでみる」文章が書けなくなったときの1冊を探してみませんか。
今回紹介した本について
- 書籍名:文章がうまくなるコピーライターの読書術
- 著作者:鈴木 康之
- 書籍名:広告コピーってこう書くんだ!読本
- 著作者:谷山雅計
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みんなの感想文
はい・・・9人 / いいえ・・・1人
- 文章をより上手に書けるためには読書の能力、読み方を充実させろということでとても為になったし、私も読書を今後はもっと大切にしていきたいなと思いました。また自分は見出しをつけるのが苦手だったのでこういった本を通じて克服できるようになりたいです。
- ライティングの仕事は、自分の思っていることをただ書いてるだけではだめだとこの記事を読んで分かりました。紹介文を書くときは、いろいろ文字を探してそれを記事にしていました。しかしそれではだめで、文章を作る際は、本を参考に勉強してライターに役に立てたいです。
- ライティングの仕事をし始めて最初は文章構成を考えずに執筆していましたが、非承認をもらうたびに文章構成について考えるようになりました。その結果様々な視点から執筆する事で非承認をもらう事が確実に少なくなりました。
- 記事を作成していて、何度も何度も文章が思い浮かばなかった経験があるので、この記事で紹介されている本を読みました。今までただ漠然と本を読んでいましたが、この本に書いてあることを参考に他の本を読むとwebライターとして文章作成に行き詰ったときの助けになると思いました。
- 本を通じて、スランプの乗りこえ方が書かれていて、スランプの対処法だけではなく、本を読む楽しさなども伝わってきました。本から学ぶことも多いんだなぁと思いました。僕も、お気に入りの本を見つけて、楽しみながら学んでいこうと思いました。
- 日頃の読書のやり方でも文章力アップに繋がるというのは意外でした。紹介されていた本を自分で買ってみて、今後の参考にしていきたいと思いました。まだスランプという段階にも達していませんが、今後もひたすら書く気力が湧きました。
- たまに見出しが単調ですと指摘される事がありました。どうしようかと考えていたのですが、この記事を読んで見ていくつか見出しを作るのも良い方法だと思いました。次回からはいくつか見出しを作成して、その中から落ち着いて選んでみようと考えています。
- ライティングスキルを上げるための「本の読み方」を指南する本「文章がうまくなるコピーライターの読書術」の紹介文は、意外な発想というか、初歩すぎて忘れていたことを思い出させてくれました。「広告コピーってこう書くんだ!読本」も、人の関心を惹く見出しや言葉の選び方の参考になりそうだと思いました。
- 文章が書けないというのは自分も直面している問題なので、興味深くこの記事を読みました。コピーライターの方法論という切り口も新鮮でしたが、インプット・アウトプットそれぞれの参考になる本という紹介の仕方もよかったです。この記事自体を参考にしたいとさえ思いました。
- 文章が書けなくなった時に「この本が役に立った」という思いが良く伝わってきて、参考にしてみようという気持ちになれました。ただ、本の内容についてあまり触れられていないので、どんな事が書かれているかをもう少し具体的に書いた方が、筆者の気持ちが伝わりやすいのではないか、と思います。