使い勝手が良いゆえに注意が必要な助詞「の」

使い勝手が良いゆえに注意が必要な助詞「の」

分かりやすい文章を書こうとした場合、大きな鍵を握るのが助詞です。この使い方を間違うと単語同士のつながりが悪くなり、理解しがたい文章になってしまいます。特に、助詞「の」の使い方は要注意です。なぜなら、「の」は適当に使ってもなんとなく意味が通ってしまう非常に柔軟性の高い助詞であり、それゆえ、書いている時にはなかなか間違いに気づかないからです。そこで、具体的にどういった点に気をつければよいかについて説明をしていきます。

複数の解釈を許してしまう助詞「の」の曖昧さ

「AのB」という文はしばしば複数の意味を持つことがあります。まずはこの点について気をつけなければなりません。例えば、以下の文を見てください。

  • サラリーマンの息子は今年25歳になった。

この場合、サラリーマンをしている親には25歳になる息子がいるという意味にも取れますし、息子がサラリーマンで今年25歳になるという意味にも取れます。つまり、これだけの文では親がサラリーマンなのか息子がサラリーマンなのかわからないわけです。

また、他の例としては「兄の写真」という文が挙げられます。この文は以下の3通りの解釈が可能です。

  • 兄が映っている写真
  • 兄が撮影した写真
  • 兄が所有している写真

このように多様な解釈を許してしまうのは助詞「の」の中に所有・所属・主語・性質・体言といったさまざまな用法が含まれているためです。したがって、書き上がった文章を推敲する際には、助詞「の」を含む文が複数の意味を持ち、文脈を混乱させていないかをチェックすることが大事です。もちろん、複数の解釈が可能な文を見つけた場合は別の表現で書きなおす必要があります。

冗長を生む助詞「の」の連続使用

助詞「の」の使い方について次に気をつけたいのが連続使用です。理論的には「の」はひとつの文の中でいくつでもつなぎ合わせることができます。「国産の鶏の卵の黄身の料理のレシピのアイディア」といった具合です。ただし、連続して使用すればするほど冗長に感じられ、内容が理解しづらくなってしまいます。

分かりやすい文章を書くためにはできれば助詞「の」連続使用はしない、やむを得ない場合でも「国産の鶏の卵」というふうにふたつまでにとどめておく必要があります。それ以上「の」を続けて使うのは基本的にNG です。

この場合も推敲の段階で助詞「の」が3個以上並んでいる個所を見つければ別の表現で書き直さなければなりません。

分かりやすい文を書くために必要な助詞「の」を使わない文への言い換え

以上のように、「複数の解釈が成り立つ場合は書きなおす」「連続使用は避ける」というのが助詞「の」の使い方に関する原則です。ただ、そこから、さらに一歩進んで考えると、助詞「の」は一見問題ないと思われる表現でも読み手によっては多様な解釈を生む可能性を秘めているため、所有用法以外ではそもそも使わない方が無難です。

そのためには、助詞「の」を使った文を他の表現に言い換えられるように日頃から習慣づけておくのがよいでしょう。例えば、以下のような具合です。

犯人の告白した供述の内容は~
  ↓
犯人が告白した供述の内容は~
強豪校の4番打者のホームランは~
  ↓
強豪校の4番打者が放ったホームランは~
ライオンの獲物は~
  ↓
ライオンが捕らえた獲物は
ライオンが狙っている獲物は

このように具体性のある言葉に置き換えることで文の意味は読者にとってより理解しやすいものになっていきます。

読者目線での推敲が大切

助詞「の」は書き手にとっては非常に便利な存在ですが、読み手にとっては混乱の原因になりかねないものです。その事実をしっかり認識し、常に読者目線で記事を推敲するようにしましょう。それを繰り返すことで、より意図が伝わりやすい記事になっていくはずです。

こぶたのまとめ

  • 助詞「の」を用いると複数の意味を持つ文になる可能性が高いので注意が必要
  • 助詞「の」が続くと冗長で意味の分かりにくい文になるため、連続使用は極力避ける
  • 助詞「の」を使わない表現に言い換える習慣を身につけることが大切

読者にとって、助詞「の」の多用が意味の混乱を招くことを理解した上で、意図の伝わりやすい文章を書くことができるライターを目指しましょう!

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