編集者目線で「良いライター」を学べる一冊!

編集者目線で「良いライター」を学べる一冊!

ライターの仕事は世の中にたくさんありますが、なぜかライターだけで生活費を稼げている人はそれほど多くありません。それは編集部にとって必要なライターを、ライター側が認識できていないからではないでしょうか。そこで、おすすめしたいのが『ウェブメディア編集者のライター教育法。新聞記者が教える質の高いウェブメディア運営。10分で読めるシリーズ』です。本書を読んでほしい理由は、編集者目線の「良いライター」が理解できるからです。

元編集者が語るライターの育て方

著者は数々の新聞の編集に関わり、現在ではフリーライターとして活躍しています。そんな著者は出版界で「良いライターが育っていない」と現状を嘆きます。その原因はそもそもメディアがライターを育てようという気を起こさないからです。ライターは世の中に数多く存在しており、継続して一人のライターに仕事を任せなくても、案件ごとにライターを変えて仕事をすれば人件費が浮きます。たとえば、長く仕事をしていればライターの原稿料を上げるなど待遇を改善しなければいけませんから、編集部は切り捨てるようにライターをとっかえひっかえする傾向があるのです。

しかし、このやり方では優秀なライターは育成できません。著者はライターを教育するのもまた編集部の仕事のうちだと説きます。ライターに取材のノウハウを教え、やっていいこととやってはいけないことを事前に伝えたうえで仕事を依頼する、それを根気よく続けていけば編集部にとって理想の仕事をしてくれるライターが生まれるはずだと解説しています。ライターとしてだけではなく、編集の仕事にも興味がある人は、著者の言葉に響くところが多いのではないでしょうか。

編集部の声を知り、ライター業に役立てる

本書はあくまでも編集者の立場でライターの教育法を紹介している内容ですが、ライターの立場から読めば編集者が求めているライター像が判明するという点で興味深いでしょう。たとえば、「ライターとの事前の打ち合わせは入念に行う」という下りです。ライターの中には編集部の時間を煩わせると印象を悪くするのではないかと考え、打ち合わせの時間を削りたがる人もいるのではないでしょうか。しかし、実際には編集者はライターと記事について共に完成図を築いていくことを望んでいます。ライターと編集者が同じゴールを設定して仕事をすることで、より良い記事が書けるようになるのです。

「文章は日本語として正しいだけでなく、リズムも必要」という項目も重要です。本書では文章を校閲し、最終調整するのが編集部の仕事だと書かれていますが、もしも編集者の目線で文章を書けるライターがいればどう思われるでしょうか。きっと編集部から重用され、安定して仕事が舞い込んでくるはずです。本書はライターが仕事をするうえで注意すべきポイントを明確にしてくれるという役割も含んでいるのです。

ライターが持ちたい二つの視点

本書を読むと、ライターには二つの視点が必要だということが分かってきます。一つは「ライターの視点」です。取材対象の何に魅力を感じ、何を膨らませて書けば面白くなるかというのがライターの考える内容です。そしてもう一つは「編集者の視点」です。読者はどんな記事を求め、どんな文章にすれば読みやすいのかを考えるのが編集者です。多くのライターはライターの視点しか持っていないため、編集者の言われたことをこなすだけの存在になってしまいがちです。しかし、本書を読めば編集者の視点を理解でき、自分から提案を行なえるライター像が見えてくるのではないでしょうか。より深い視野でライター業を続けていくために、本書はたくさんのフリーライターに読んでほしい一冊です。

今回紹介した本について

  1. 書籍名:ウェブメディア編集者のライター教育法。新聞記者が教える質の高いウェブメディア運営。10分で読めるシリーズ
  2. 著作者:高田泰, MBビジネス研究班 (著, 編集)
  3. Amazon URL→http://amzn.to/2nC8Fdx

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