ストーリー仕立てでSEO対策が身につく一冊!
SEOという言葉は聞いたことがあっても実態を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。実は、WEBライターを目指す人であれば、SEO対策ができているかどうかは評価を左右する重大なポイントなのです。『沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉』という本をおすすめしたいのは、SEOとは何なのかを分かりやすく、楽しく解説してくれる一冊だからです。
WEBライターが知るべきSEOとは?
SEOとは、検索エンジンで上位に登場するための方法です。本書ではSEOがいかにメディアマーケティングにおいて大切かを説明してくれます。どんなに魅力的なテーマがあってもどんなに美しい文章で書かれていても、SEOを意識していなければ検索に引っかかることが少なく、読者を獲得できないのです。
そこで、本書ではSEOの真髄を初心者にも分かるよう、丁寧に教えていきます。キーワードを散りばめることの大切さ、トレンドを意識したテーマ設定など、今まで知らなかった方法論が学べるでしょう。特に覚えておきたいのは「読者にとって分かりやすい文章を心がけること」と「コンテンツに愛を注ぐこと」という論旨です。読者を意識して文章を作成すれば、自然と分かりやすく興味がそそられるような内容になっていくでしょう。
また、いくら注目を集めるからといって、安易なコンテンツの引用は大問題になってしまいます。どんなテーマを扱うときにも既存のコンテンツへのリスペクトは必須です。リスペクトがあればパクリや転載はなくなり、文章に熱量が生まれ、読者を惹きつけるのだと本書は教えてくれます。
ストーリーに引き込まれる構成が秀逸
これまでにも多くのライター教本やSEOについてのビジネス書は出版されてきました。しかし、本書がこれまでの書籍と決定的に違うのは、マンガになっていて楽しく読み進められる点にあります。マンガといっても、マンガ風のビジネス書では、キャラクターが難しい台詞を延々と喋り続けているだけで、結局普通に活字を追うのと労力が変わらないことはよくありました。しかし、本書は本当に面白く読めるマンガなのです。
ストーリーは経営に苦しむ温泉旅館が舞台です。WEBマーケティングが上手くいかず、途方に暮れている旅館にボーン・片桐という謎の男が現れます。そして、SEOを始めとするWEBマーケティングの極意を伝授してくれるのです。ボーン・片桐の強烈なキャラクターに圧倒され、いつの間にか先の展開が気になってしまう構成は見事です。ハラハラドキドキしながらも最後にはしっかりとSEOの知識が身についていることでしょう。仕事や家事で疲れた状態でもマンガなら体力を使わず読めるので、マンガ好きの読者はもちろん、ふだん読書をしない人にも簡単に読了できるはずです。
WEBライター初心者に読んでもらいたい
本書はすべてのライター初心者、特にWEBライター初心者に読んでほしい本です。なぜなら、ライターとして成功するかどうかはキャリアの初期にどんな仕事をするかがとても重要だからです。道に迷いながら、クライアントの言いなりになって報酬もやりがいも少ない仕事を受注し続ける、そんな道を歩まないためにライターが自発的に働き続けることが肝心です。そして、その過程で読者を獲得する方法であるSEOはとても役に立つことでしょう。
SEOを理解すれば人気記事の共通点が見えてきます。読者の目を引き、編集部が求めている内容が見えてくるのです。将来的に独立して自らWEBコンテンツを立ち上げるときにもSEO対策は不可欠です。ライターとしての成功の鍵を握っているSEOは早めに勉強しておくのが得策だといえるでしょう。
今回紹介した本について
- 書籍名:沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉
- 著作者:松尾 茂起)
- イラスト:上野 高史
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みんなの感想文
はい・・・9人 / いいえ・・・1人
- SEO対策を意識した文章を書くのは初心者にとって難しいですが、漫画のような親しみやすいツールを使うことで、キーポイントを上手く理解できると思いました。また、ストーリー性のある文章を書ける人が今後活躍するのではないかと感じています。
- 文章の「書き方」は無限大です。そんな中でライターを目指すとき、自分の文章を磨くうえで、どこから取り入れたらいいのかが一番迷います。今回の記事で「SEO」という考え方を知り、まずは紹介された本を読んでみたいと思います。そこから何かコツをつかみ、自分なりに文章をレベルアップできたら嬉しいです。
- 読みやすさなんか二の次、キーワード重視!それがSEO対策だと教え込まれていた時期がありました。ツラいし、なんとなくセコいイメージがあったので、異なる捉え方も出来るんだなと救いに思いました。前向きにSEO対策について考えることができそうです。これはぜひ読んで参考にしたいです。
- ウェブコンテンツを書く際にSEO対策が大切であるということもきちんと説明されていましたし、紹介されている本は漫画仕立てなので、気軽に読めるということが強調されていました。ですから、普段読書をしない人でも、読んでみようという気になる書評だと思いました。
- ストーリー仕立てでSEO対策が身に付くというタイトルで、本の紹介をする文章だと予想をして読み始めても、本の紹介部分は少しで、その本を買いたいと思うような内容ではありませんでした。本の内容にもう少し詳しく触れてほしかったです。
- 「SEO」という言葉は聞いたことはありますが、細かい内容までは知らなかったです。キーワードを散りばめながら想定読者を意識した文章を書くことは、とても重要なことであるということを改めて認識することができました。今後の執筆に役立てていきたいです。
- ウェブ・ライティングの仕事をする上で、SEOを理解することの重要性と難しさを再認識させられました。実のある内容を「マンガで楽しく学ぶことができる本」があるとは知りませんでした。初心者ライターにとって、必携教科書と言える一冊です。
- SEOについて詳しく知りたいと思っていたので、勉強になりました。仕事の初期段階から、SEOについて意識した記事を書く必要がありると分かってよかったです。ストーリー仕立てなら理解しやすそうなので、魅力的です。
- ライターをやっていて、良くSEOという言葉を耳にしていたのですが、はっきりとどういった物なのか理解していませんでした。SEOの事を考慮して、文章を書くって大切なんですね。この本を読んで、もっとSEOの勉強をしてみようと思いました。
- いま私は、WEBライターを目指しています。そんな私にとってこの記事は、参考になりました。この記事は『SEO』という検索エンジンで上位に掲載されるための方法が記された本を紹介するものでした。WEBライティング初心者の私でも理解できる内容で、なおかつ本に興味を持てるようなもので非常に良かったと思います。