会社員とフリーランスの思考の違いを理解する一冊!

会社員とフリーランスの思考の違いを理解する一冊!

フリーランスという言葉には自由な響きがある一方で、頼れるものがない不安を感じることもあるでしょう。会社を辞める踏ん切りがつかない人はこうした不安が邪魔をしているといえます。現在、フリーライターとして働くかどうかで悩んでいる人には『フリーで働く! と決めたら読む本』を強くおすすめします。会社員として働くこととフリーランスの立場で働くこと、その考え方の違いを正しく理解して成功するための教えが分かりやすく書かれています。

目から鱗のフリーランスの思考法

会社員経験が長い人ほど、本書を読んで驚かされるポイントが多いのではないでしょうか。それほど、本書には目から鱗の思考法が詰まっており、ときには会社で得た経験とは真逆のことも登場しているからです。たとえば、多くの会社では太い顧客を大切にして、集中的に営業をかけることを重要視しています。しかし、本書ではフリーランスでやっていくからにはむしろ、一つのクライアントに依存していてはならないと解説するのです。確かに大きなクライアントがいる状態は心強いものです。しかし、フリーランスで大切なのは顔を広くアピールして、いろいろな方面から仕事を受注できる状態を作ることです。そのためには、一つのクライアントに固執せず、営業を継続して新たな仕事を増やしていく努力が必要なのです。一方で、何でも仕事を受ければいいというわけでもありません。仕事は選び、自分がどういう人間で何をしたいのかを常に忘れない心構えを持とうと本書は呼びかけます。「何でもやります」とは営業マンの常套句ですが、フリーランスの世界では何でもできる人間よりも一つのことに特化した人間のほうが重宝されるようになるのです。

フリーランスの現状を変えるために

フリーライターに限らず、フリーランスで働く人は毎日不安に晒されながら働いています。安定して取引ができる顧客はすぐに変わりますし、活動資金の調達でせっかく稼いだ利益もすぐに消えてしまいます。しかしそれは、フリーランスにもかかわらず、会社員時代と同じ発想で仕事を行っていることも原因の一つなのです。どうしてフリーランスになったのか、あるいはなりたいのかじっくりと考えてみましょう。いろいろな理由があるでしょうが、最大の理由は「好きなことが自由にできるから」に尽きるのではないでしょうか。それにもかかわらず、多くのフリーランスが好きな仕事以外に時間を奪われて苦しんでいます。本書はフリーランスにまつわる悩みを解決し、自由に仕事をできるように導いてくれている一冊なのです。特に励まされる項目としては、お客に選ばれるだけではなく自分からお客を選ぶ意識を持とうと語りかける章です。好きな仕事を優先的に行うようにすれば、業界内であなたの足場が固まっていきます。そのときにはきっと、フリーランスになってよかったと心から思うことができるでしょう。

フリーランスの生き方を見直そう

会社員時代は、特に意識しなくても目の前に仕事がありました。上司が目標を設定してくれて、それを達成するために全力を注いでいれば出世や昇給が見込めたのです。しかし、フリーランスとは自分で仕事を生み出し、仕事を進めていく立場です。フリーライターとして生きていく人も、どんなジャンルでどんな仕事をしたいのか確認してから業界に足を踏み入れることをおすすめします。一時的に稼げる仕事にありつけたとしても、自分の核がぶれていては、方向性をすぐに見失ってしまうでしょう。そして、「自分はこういう仕事をする人間なのだ」と広く世の中にアピールすることが重要です。やりたいことを徹底してやり続けた先に、フリーライターとしての成功は待ち受けているのです。

今回紹介した本について

  1. 書籍名:フリーで働く! と決めたら読む本
  2. 著作者:中山マコト

この記事をシェアする

みんなの感想文

この記事は役立ちましたか?
はい・・・9人 / いいえ・・・1人
  • フリーランスの現状について不安に思っている人が多いと思いますが、これを読むだけでフリーランスの現状とその打開策について知ることが出来ると感じました。成功するための秘訣なども掲載されているということで、是非とも読んでみたいです。
  • 私にとっては会社員という働き方が一般的なものだという認識があるのですが、フリーランスという働き方があるように、仕事にも多様性があることを知ることが出来ました。記事内で本の紹介がありましたが、ぜひ読んでみたいと思います。
  • 「フリーで働く!と決めたら読む本」という本にとても興味が持てました。会社員として働くこととフリーランスの立場として働くことの考え方の違いや、意識の違い比較してわかりやすく解説してありました。どのような意識をもってフリーランスとして働けばいいのか参考になりました。
  • フリーランスは非常に自由度の高い仕事ですが、同時に不安のある働き方でもあることを知ることが出来ました。まだまだ会社員は恵まれているように思えるので、フリーランスになるのであれば、それは本当にフリーランスでなければならないのかをしっかりと考える必要があると思います。
  • フリーランスで働くことは会社員と違って、大変であることが理解できました。働き方も違い、自分から仕事を選んだり自分で目標をつくったり、得意な事一つで仕事をすることが分かりました。フリーで活躍しようとする人だけではなく、副業でやっている人にも響く内容だと思います。
  • 「思考法」という漠然とした事柄についての書籍を紹介している記事なので、やや全体的に抽象的な文が多かったかな?と感じました。もう少し書籍の内容を並べてもくじ的な紹介文だと商品に興味が持てる気がしました。
  • フリーランスの方は会社員と違った不安要素が色々と多いのがわかりました。フリーランスは好きなことが自由にできそうなイメージですが出世や昇給などは見込めないので、それなりの苦悩があるのが記事を見ているとよくわかります。
  • フリーランスという言葉を聞くと、某医療系のドラマを思い浮かべます。フリーランスとは自分で仕事を生み出し、仕事を進めて行く立場です。と書いてあります。自分から積極的に行動ができる人に最適な事が分かります。
  • フリーランスで働くことの難しさなどがわかりました。フリーランスは自由ですが、良い面も大変な面もあります。それをうまくコントロールして、良い仕事をして稼ぐというのが大切だと感じました。この本を書店に行って探してみます。
  • ちょっとしたお小遣い稼ぎに、ライターの仕事をやってみたのですが、フリーランスとして働くにはしっかりとした考えや、計画性が必要になるんですね。心構えができれば、ライターの仕事がもっと本格的にできそうなので、これを参考に考えを改めてみようと感じました。
ページトップへ戻る