コラムとはこう書く!わかりやすく説明します
更新日時:2019/2/13
Webライティングのお仕事にもいろいろな内容のものがありますよね。なかでも多いのがコラムを書く仕事。コラムの募集はさまざまな媒体で行われているため、書けるようになるとできる仕事の幅も広がります。しかし、実際のところ「うまく書けない」とか「何を書いたらいいのかわからない」という人もいるのではないでしょうか。
コラムの文章はエッセイや小説の文章とはまったく違うものです。
ここでは、コラムとエッセイの違い、さらにコラムの基本的な書き方も紹介します。
コラムってなに?
そもそもコラムとは、新聞や雑誌などの評論欄、もしくはそこに載る文章のことです。一般的には、個人の意見や分析を加えた短い評論文のことをコラムと呼んでいます。実際には、人生相談コーナーの回答文が「コラム」扱いされることもあるなど、かなり幅広い意味で使われるケースも多いです。
もちろん、人生相談と新聞のコラムでは求められる文章の硬さがまったく異なります。しかし、ともかく、コラムというものが「評論文」である点に変わりはありません。評論文という以上、ある物事について考察・議論し、自分の意見を述べるような文章である必要があります。
しかも、読む人に納得してもらえるように、論理的な文章を書かなければなりません。つまり、「こんな理由でこんな結論になったよ!」ということをはっきりわかるように書かなければいけないのです。
ちなみに、エッセイは自由な形式で意見や感想を述べた文章のことをいいます。筆者が自分の思うように書けるところに特徴があるので、文章にオチがなかったり、思いっきり主観に走ったり、筆者の主義・主張がなかったりしても大丈夫です。
しかし、コラムの場合はそうはいきません。評論文としての体裁をきちんと整えておかないとコラムとはいえないのです。もし、今あなたがコラムの執筆を頼まれている状況にあるなら、コラムを書く上でのお約束をきちんと押さえておく必要があります。また、同じコラムであっても「内容や掲載方法によって微妙に書き方のルールが変わる」ということも知っておくべきかもしれません。
たとえば、あなたの体験談や個人としての見解を書くように言われた場合、記事にあなたの名前が掲載されるようなコラムであれば、主観の強い内容にしても問題はなさそうです。
しかし、あなたの名前が掲載されず、「寄稿」という形で提出するものであれば、あなたの体験談や主観の強すぎる表現は避けるべきかもしれません。
コラムの書き方
コラムでは、論理的な文章を書くことが求められます。論理的な文章を書くために、まず意識してほしいのが文章の構成です。ある意見を主張するのに、その理由がきちんと書かれていなかったら説得力ゼロだと思いませんか。さらに、あれこれ考察してきた挙げ句、最後に結論がなかったら「これまで読んでやった時間を返せ!」ですよね。
そういった悲劇を引き起こさないためにも、文章構成に気を配る必要があるのです。
実は論理的な文章といわれるものには一定の構成パターンがあります。定番の構成パターンを理解できれば、論理的な文章を書くのは意外と簡単です。コラムを書く時によく使われる構成パターンとしては次のようなものがあります。
序破急
もともとは能や楽曲で使われていた構成です。映画やアニメ、漫画やCMを作る時などにもよく使われています。序、破、急の3つのパートからなる3段構成になります。コラムを書く時に使うなら、序論・本論・結論と読み替えるといいでしょう。
「序」(序論)は、作品の導入部・つかみとして、読者を引き込むパートです。ここでは、テーマや事実、目的を提示します。
「破」(本論)は作品において転換・展開が起きる部分です。文章なら本文に当たる部分になります。
「急」(結論)は作品の結び・オチとなる部分です。文章ならまとめ、結論部分に当たります。
以下、簡単に例文を作ってみました。
序:日焼けは美肌の大敵であるということを知っていますか?
破:なぜなら~(日焼けが肌に悪い理由などを説明する)
急:したがって、きれいな肌をキープするためにも、日焼けしないことが大切なのです。肌をダメージから守るためにも、日焼け止めをきちんと塗る習慣を身につけたいですね。
最初に、序の部分で問題提起をしておいて、本論を展開、結論・結び というふうに持っていってみました。序破急の3段構成は、コラムだけでなく、小論文のような硬めの文章でも使われます。
起承転結
次に紹介するのは、起承転結です。
起承転結は漢詩を作る時に使われていた構成で、現代では小説のストーリーや文章の組み立てにも応用されます。
起承転結は、導入部分となる「起」、話を展開させる承、視点を変える「転」、まとめ・オチとなる「結」の4つのパートから成り立つ4段構成です。たとえば、次のような文章が起承転結の構成になります。
起:日焼けは美肌の大敵です。
承:日焼けは肌の細胞にダメージを与えるだけでなく、さらに色素沈着の原因にもなります。
転:それでは、肌を日焼けから守るためにはどうすればいいのでしょうか。まず考えられるのは、日焼け止めを塗ることです。……
結:日焼け止めを塗るなどの対策で、肌を日焼けから守りましょう。
起の部分でテーマの提示→次のパートで話を詳細に説明→視点を変えて、問題の解決方法を提示→結び・結論という構成にしてみました。
「転」の部分では、テーマと一見反対に見えるような事実を記述することも可能。使い方によっては、読者に大きなインパクトを与えることができます。
PREP法
最後に紹介するのが、PREP法です。PREP法は4つのパートで文章を構成する4段構成で、具体的には以下のようなパートがあります。
最初の「Point」では文章の要点・結論を述べ、次の「Reason」では結論の理由を説明します。さらに、「Example」で理由を裏付けられるような具体例を紹介した後、最後の「Point」でもう一度結論を述べて締めます。
ちなみに、例文を作るとこんな感じです。
Point:日焼けは美肌に悪い
Reason:なぜなら、肌の細胞にダメージを与えるからだ
Example:たとえば、太陽光に含まれるUVAには、肌のハリを作るコラーゲンやエラスチンを破壊する作用があるといわれている
Point:以上の理由から、やはり日焼けは美肌に悪い
PREP法の魅力は、簡潔で説得力のある文章ができることです。
結論を最初に持ってくるため、相手に主張が伝わりやすいとされています。
もし、Web上で不特定多数に公開する文章であれば、PREP法で構成するのがおすすめです。
Webの文章はスマホで隙間時間に読まれることも多いため、簡潔な文章が求められています。PREP法なら結論が先にくるので、流し読みでも注目を集められるような文章が書きやすいのです。
さらに、PREP法はビジネスの世界でもよく使われる構成パターンでもあります。仕事の資料作成やプレゼンにも使える構成ですので、この機会にマスターしてみてもよいかもしれません。
コラムを書く副業で収入を得られる!?
企業のHPを見ると、コラム記事がよく掲載されていますよね。クラウドソーシングサービスなどを見てもコラム記事の募集は非常に多いです。つまり、それだけコラム記事の需要が高いということです。
実際、記事作成サービスのサグーワークスでも、コラム記事の案件はかなり多め。コラム記事が得意かどうかで、受注できる仕事の幅がかなり変わってきます。
Webライターとして、コラム記事を書けるスキルをつけておくことは大きなメリットになります。サグーワークスの場合、プラチナライターになれば記事の修正依頼という形でフィードバックも受けられます。これまであまりコラム記事を書いた人がない人でも安心です。
サグーワークスの制度をうまく利用してコラム名人になり、収入をアップを目指しませんか?
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みんなの感想文
はい・・・10人 / いいえ・・・0人
- 初めて記事を書く人にとっては、どんなネタが良いのかという部分で躓いてしまうことが多いです。しかし、この記事を読んでみると、初心者の場合、どのようなことに着目していけば良いのか、インターネットで調べてみることで視界が広がることがよくわかりました。
- 正直自分はコラムを書くのが苦手でしたが、この記事を読んでみるとコラムにも法則があるのですね。問題提起や意見・主張・結論などをうまく組み立てて文章を作る重要性がとてもよく分かりました。テーマの選び方についても参考になりました。
- 正直私はコラムの書き方が苦手でした。しかし、この記事を読んで、「ただの説明ではなく考察や意見を交える」という部分がとても参考になりました。問題定提起、意見・主張、結論という骨組みにも納得です。これからは、この記事に記載されていたことを意識して記事を書きたいと思います。
- コラムに『ちょっとした記事』という意味があるとは知らなかったので、その意味をわかってから、作成するだけでも文章が変わってくると思いました。自分には体験談が記事にできるような少ない分、緻密な文章で補っていこうと思いました。
- コラムと言うと主観的に書いた方がいいのかな、と思いがちですが、あくまでも基本は客観的に書かなければならないことが理解できました。今後コラムを書くときには気を付けたいと思います。またテーマ選びについてもヒントが書かれており、とても役に立ちました。
- コラムの案件は書き方が分からないため避けていました。コラムニストという人がいるくらいだから、コラムは難しいと感じていました。ですが、この流れを意識するだけで良いんだ、と挑戦してみようと思うようになりました。
- 僕は文章を書いた経験があまりないのでコラムといわれても普通の文章との違いがよくわからなかったです。ですがこの記事を読んでコラムというものはなんなのか、そして書く上で大切なポイントなどわかりやすく書いてあったので参考になりました。
- もしコラムの定義を聞かれたら、自分も答えられませんでした。定義付けというよりもある程度のルールに則った文章などだという分かりやすい説明や、テーマ選びのノウハウなど執筆の上でも大変参考になる記事でした。
- コラムを書く上で基本となる知識をわかりやすく説明しているので、コラムを書くのが苦手な場合はとても参考になると思います。ただ、初心者の方でも常識として知ってる内容にも感じるので、少しだけ退屈な内容にも感じました。
- コラムは難しいものと決めつけていました。「ちょっとした記事」なんですね。そう思うと気楽に書いてみようかという気になります。
もちろん、読者の興味を引くテーマを選ぶことが前提となりますが…。
それでも一定のルールさえつかめば書けるとわかり、気持ちが楽になりました。