これで完璧!「話し言葉」と「書き言葉」の違いを徹底分析!

これで完璧!「話し言葉」と「書き言葉」の違いを徹底分析!

「話し言葉」とは、日常的に使っている言葉で、相手と向かい合って話す時に使う言葉です。それに対して、「書き言葉」とは、何度も読み返すことを想定した文章に使われる言葉のこととなります。実は私もよくわかっていないかも……という人はいませんか?プラチナライターテストを受ける人の中でも、「話し言葉」と「書き言葉」の使い分けができていない人が多いそうです。そこで今回は、文章作成に役立つスキル、「話し言葉」と「書き言葉」の見分け方を説明します!

絶対NGな「ら抜き言葉」とは?

文化庁が発表した「平成27年度『国語に関する世論調査』の結果の概要」によると、1995年から調査を開始して初めて、「ら抜き」言葉を使う人が多数派になりました。特に10代ではおよそ8割の人が普段から「ら抜き」言葉を使っているという結果になり、「ら抜き」言葉に対して疑問に思わない人が増えてきたことがわかります。「ら抜き」言葉の例としては

  • こんなにたくさんは食べられない
  • こんなにたくさんは食べれない
  • 彼が来るなんて考えられない
  • 彼が来るなんて考えれない

などが挙げられていますが、どちらがよりしっくりくると思いますか?声に出して読んでみた場合、「食べれない」「考えれない」のほうがしっくりくる、という人もいるのかもしれませんね。しかし、共通語において「ら抜き」言葉は明確な間違いとされており、「ら抜き」言葉を使った文章は認められません。Word(ワード)でも間違った文章表現として表示されるので必ずチェックしておきましょう。

うっかりミスに多い「い抜き言葉」とは?

日本語の乱れの例として、「ら抜き言葉」と同じように問題視されているのが「い抜き言葉」です。「い抜き言葉」は「ら抜き言葉」より、もっと自然に使ってしまっている人も多いのではないでしょうか。具体例としては

  • 本を読んでいるから静かにして
  • 本を読んでるから静かにして
  • ご飯は3食きちんと食べています
  • ご飯は3食きちんと食べてます

などがあります。「い抜き」言葉の厄介なところは、とてもナチュラルで文章として違和感が少ないところにあります。また、ブログやメールなどでより砕けた表現を使いたいと感じている人にとっては、「い抜き」言葉を使い、親しみをアピールすることもひとつの手段として有効なのです。しかし、あくまで「い抜き」言葉は「話し言葉」であり、「書き言葉」としては使ってはいけない言葉です。普段から多用している人は、自分の書いた文章を今一度チェックしてみましょう。

間違いやすい言葉をチェックしてみよう!

その他特に間違えやすい「話し言葉」と「書き言葉」をチェックしてみましょう。左が「話し言葉」右が「書き言葉」になります。

話し言葉 書き言葉
「すごい」 「とても」「すばらしい」「非常に」
「ちゃんと」 「きちんと」
「でも」「~けど」 「しかし」「だが」
「~じゃない」 「~ではない」
「いっぱい」 「多く」

「話し言葉」は日常会話で使われる言葉なので、私たちにとってはより親しみやすい言葉遣いでもあります。しかし、文章に書くとなると「幼稚」「常識がない」と思われる危険性が高く、紙媒体ではまず容認されることはありません。

ただし、Webライターのお仕事では若者向けの記事やより親しみやすい文章を求められることもあり、キャッチーなタイトルを付けたい時などにあえて「話し言葉」を使うこともあります。見極めが難しい、と感じるかもしれませんが、基本的にはNGだということを意識して、使い分けるようにできたら良いですね。

参照:平成27年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2016092101_besshi.pdf

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こぶたのまとめ

  • 「話し言葉」と「書き言葉」の違いを知ろう
  • 「話し言葉」は文章を書く時には基本的にNG
  • Web上ではキャッチーなタイトルを付けたい時などにあえて「話し言葉」を使うこともある。

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みんなの感想文

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  • 今の時代は話し言葉が定着しすぎていて、書き言葉との境界線があいまいになってきていますよね。文章を書くには、話し言葉と書き言葉をしっかり区別しておかなければならないので、確認することができてよかったです。
  • 正直に言って「話し言葉」と「書き言葉」の違いは、知っていましたが、しっかりと理解出来ていない事が分かりました。これまで、ら抜き言葉や、い抜き言葉も普段意識しないで、文章を書いていたと思います。ライターを目指すためには、それらを十分理解し使い分けていく能力を身に付けなければと思いました。
  • 文章を作成する際についつい「ら」抜き言葉などをやってしまうので、気を付けようと思いました。また間違いやすい表現の紹介もあったため、これから文章を作る際には特に意識していきたいと思います。日本語って難しいですね。
  • 「ら抜き言葉」は知っていましたし、なるべく使わないように気をつけていました。その反面、「い抜き言葉」に関しては完全にノーマークだったため、知らないうちに使っているのだろうなと考えただけで額や脇に汗が出ました。それに話し言葉と書き言葉の具体的な例を載せてくれるなど、とても勉強になる記事でした。
  • 文章を書く際に、書き言葉と話し言葉を意識することが全くなかったので、目から鱗の記事でした。また書き言葉と話し言葉の違いについても分かりやすい解説があり、これから文書を書く際には気を付けることが出来そうです。
  • ら抜き言葉は知っていましたが、い抜き言葉は知りませんでした。方言のせいか「食べているけん」ではなく「食べてるけん」ということが多く、「い」がないことが不自然とは感じていませんでした。とても勉強になりましたし、ライターの仕事を続けていくうえで必要なことだと強く思いました。
  • 知りたいことについて書かれていたので、とても参考になりました。話し言葉をあえて使うことも時には効果がありますが、なんとなく使って文章を読む人に常識がないと思われてしまうのは避けたいところです。その場に応じて使い分けられたらと思いました。
  • 話言葉と書き言葉の違いを簡単にわかる記事だったので、凄く参考になりました。らの使い方をいつも間違えてしまうので、自分自身凄く勉強になる記事だなと感じました。簡単に書けるアドバイスも書いているので、改善も出来ました。
  • 話し言葉と書き言葉の違いが分かりやすく解説されていて、とても参考になる記事でした。特に参考になったのが「い抜き言葉」です。「ら抜き言葉」には普段から気をつけていますが、「い抜き言葉」は無意識に使っていたかもしれません。今後、文章をチェックする時は「い抜き言葉」にも気をつけたいと思います。
  • 「ら抜き言葉」は常に意識していましたが、「い抜き言葉」がNGだとは知りませんでした。例文にある通り、親しみを演出する手法としてむしろ積極的に使っていたように思います。プロのライターを目指す者として、厳しく再認識しなければと感じました。
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