アクセス数を向上させる文章力の基本とは?

アクセス数を向上させる文章力の基本とは?

文章とは、書き言葉を使って他人に自分の考えをわかってもらうためのツールです。自分の考えを文字で表現するわけですが、分かってもらえるように書かなければ意味がありません。そう考えると、文章には「内容」と「表現」という、2つの要素のバランスが重要であることがわかります。これは、webライティングの記事コンテンツでも、好きな人へのラブレターでも同じです。ここでは、その「内容」と「表現」について、3つの文章力の基本を押さえましょう。

記事に求められる「新しさ」とは?

文章を読むことで、人はどこに感心するのでしょうか。それは内容の「新しさ」です。ニュース(news)という単語の由来が、新しさ(new)から来ているように、読者は新規性を求めます。その新規性には2つの側面があります。まず「内容そのものが新しい」場合です。この場合の新しさは、時間に比例します。昨日の事件より、今日の事件のほうが新しく、1時間前の出来事より、いま目の前で進行中の現象のほうが新規性は大きくなります。ただし、実際の記事コンテンツでは、頻繁な更新を前提とするニュースサイト以外では、この意味での新規性は重視されない場合があります。なぜなら、内容の新しさにフォーカスした情報は、古くなるのも早いからです。もうひとつは、内容よりも「切り取り方が新しい」場合です。既存のものの見方を離れて、新しい角度からものごとを見直す意味での新規性です。この場合、時間的な新旧とは関係がないので、記事の賞味期限は問題になりません。さらに、新しい切り口というのは無限に存在しますので、同じテーマでも複数の記事の執筆が可能となります。

読者の立場で「わかりやすさ」に気を配ってみる

文章を書くときの最重要ポイントは「わかりやすく」書くことです。自分の頭のなかにある考えを他人にわかってもらうためには、非常に手間のかかるプロセスが必須です。この点について、文章を構成する要素から考えてみましょう。文章の最小構成要素は「文字」です。日本語であれば、漢字、ひらがな、カタカナなど、欧文であればアルファベットです。わかりやすい文字のためには、手書きの場合は習字等による修練が必要ですが、キーボード入力であれば誤字・脱字に気をつければよいでしょう。次は「単語」です。単語のわかりやすさというのは、日本語であれば適切な漢字とカナの使い分けで決まります。例えば「格安なヤスリ」を「かくやすなやすり」と書くと意味が取りにくくなります。次の上位要素は「文」です。これは、いくつかの句点とひとつの読点で区切られます。わかりやすい文とは、まず「短い」ことです。小説などの文学作品には、多くの句点を用いて読点がなく、延々と続く文を見ることがあります。文学作品であればよいのですが、記事コンテンツの執筆の際は、努めて短文にするよう意識します。「文」についてのもうひとつのポイントは、主語と述語がはっきりと書かれていることです。日本語は、主語がなくても成立する言語です。これは文化的背景の影響が大きいのですが、英語などの欧米語では考えられません。しかし、記事コンテンツの文であれば、とくに主語を明示するように書くべきでしょう。

起承転結などの「論述順序」を意識する

文を組み合わせると「文章」になります。ひとつの文それぞれに筆者の意見が込められており、それが連なることで長文が構成されます。文章のわかりやすさとは、文と文が順序よく並べられているかどうかに依存します。特に、長文になるほどこの並べ方が良くないと、何を主張しているのかわからない文章になってしまいます。では、順序とはなんでしょうか。2種類の順序を意識しましょう。ひとつ目は「5W1H」です。特に、事実を伝える必要がある文章では、いつ (when)、どこで(where)、誰が(who)、何を(what)、どうした(how)、という、5つの要素を順序よく記すことがわかりやすさの基本です。2つ目は、論理構成の最適化です。これは、エッセイや小説ではそれほど重視する必要はないのですが、説得的な文章では特に重要です。コラムなどの記事コンテンツは、説得的文章に含まれます。一般的な論理構成は「起承転結(きしょうてんけつ)」や「序論・本論・結論」などが良く用いられます。Webライティングで依頼されることの多いコラムなどでは、起承転結型のほうが読み応えのある読後感が味わえるのでおすすめです。というのは「転」の部分で、対立概念を示すことで、筆者の主張がより明確になるからです。

どんな文章でも「基本」を忘れずに

文章を書くことに限らず、何事も基本が重要です。「新しさ」「わかりやすさ」「順序」を、常に意識して文章力の向上を目指しましょう。なお、文章を書き終わったあとには、必ず確認する習慣を付けてください。文の構成要素である、文字、単語、文、文章の順に読み返してみます。確認ポイントは、同音異義語、送り仮名、助詞(いわゆる「てにをは」)の選択などです。誤りを見逃さない確認のコツは、モニターの表示画面だけではなく、なるべくプリントアウトしてみましょう。媒体が違うと、誤りに気付きやすくなりますよ。

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みんなの感想文

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  • 文章が長くなって主語や述語が何を指しているのか、自分でも分かりにくくなってしまいます。文章を書くことは自分の意思を伝える事であり、色々伝えるものが多いと読んでいる人は、書いている人が何を訴えたいのか分からなくなってしまいます。相手に最も伝えたいことを短文で表現することが重要だと理解できました。
  • アクセス数が重要なことはわかっていましたが、最も重要なのは内容ということが良くわかりました。内容も中身が薄いと読む側の気を引くことはできませんし、新しく新鮮な内容を心掛けようと思いました。全体を見返しわかりやすさに気を配るというのも勉強になりました。
  • アクセス数アップの為には読者の立場に立って、分かりやすい文章を書くことが大事だということが改めて分かりました。基本的なことですが、最も大事なことだと思うので、基本を忘れずにこれからのライティング生活を頑張っていこうと思いました。
  • やっぱり、自分で書いた文章を多くの人に読んでもらいたいです。アクセス数を稼ぐにも、いい文章を書かなければいけないんですね。内容と表現のバランスが大事だとわかりました。文章を書く上での基本をしっかり身に着けていこうと思いました。
  • 文章における起承転結はいつも気をつけているつもりですが、なかなか難しいですね。わたしは長い文章を書くときは、紙に簡単な言葉で起承転結を意識したタイトルを付けてから、書き始めるようにしています。書き方はひとそれぞれでおもしろいですね。
  • 読んでもらえる文章を書くことは、webライターとして大切です。しかしどんな文章が読者に必要とされているのか見落としがちになります。この記事を読み終えてたことで、文章の書き方、特に切り取り方の重要性に気づかされました。
  • わかりやすい文はまず「短い」こと、という部分がとても参考になりました。私はついつい一文が長くなってしまうので、今後は読みやすさとわかりやすさを意識して、短く文をまとめられるようになりたいと思いました。
  • 文章の書き慣れた人であれば、「わかりやすさ」と「論述順序」はおそらく理解できているでしょう。しかし、「新しさ」というのは難点かもしれません。単に時系列的な新しさではなく、人が知らないこと、見落としがちなことを扱うのも「新しさ」でしょう。発見や驚き、喜びを見出せる文章が求められるのだと思います。
  • アクセス数を向上させる文章を書くためには、内容の新しさや文章のわかりやすさが重要であると感じました。また、起承転結や「5W1H」などの文章の構成をより良くすることで、魅力的な文章をかけるようになっていきたいと思いました。
  • 文章を書くときにテクニックを磨こうと思いがちですが、まずは内容という基本に気付かされる記事でした。また、文章を要素で考えたことはなかったので、文章を細分化していくというのは新しい発見でした。特に記事コンテンツでは短文になるように意識した方が良いことは初めて知ったので参考になりました。
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