サグ―ワークスとライター間の契約内容を徹底解剖!

サグ―ワークスとライター間の契約内容を徹底解剖!

今日のテーマは「業務委託ってどんな働き方なの?」。サグ―ワークスの在宅ライターとして働く者として前から気になっていたテーマなので、今回の機会を与えてくださったことに感謝します。法律を学ぶ私に対して提示された“個別テーマ”だと思うので、それなりに専門的に書かせていただきます。ついてきてくださいね……?(ドキドキ)

「業務委託ってどんな働き方なの?」、その質問にお答えします!

クライアントの方はサグ―ワークスに対して記事執筆を発注して、サグ―ワークスがライターに対して専属案件又はタスク案件として依頼します。
依頼を受けたライターは何時間かけて記事を執筆しても報酬は変わりませんし、休憩なく8時間以上執筆を続けても何の問題もありません。これは私たちライターがサグ―ワークスの従業員ではなく、労働基準法など労働者を保護する法律の適用を受けないからです(クライアントの方と私たちライターは直接契約を締結しているわけではありません)。
その代わり、私たちは昼に起きても遅刻だと責められることはありませんし、体調を崩したときにも連絡することなく休日にすることができます。自由に働くことができます。

「業務委託ってどんな働き方なの?」という質問に対しては、「雇用契約を締結していない(外部の)ところから業務を委託されて、その業務をこなしていく働き方」だと答えることができるでしょう。プラチナライターであるかどうかに関係なく、私たちライターは業務委託のスタイルで働いています。

「業務委託ってどんな契約なの?」、その質問にお答えします!

私が気になっていたのは、サグ―ワークスと私たちライターの契約関係です。
民法を眺めてみてもらえばお分かりいただけるでしょうが、「業務委託」というワードは民法に載っていません。民法の制定された明治時代に「業務委託」という勤務スタイルがメジャーなものではなかったからでしょうか。歴史に疎い私にその理由はよくわかりませんが、売買契約、請負契約、委任契約、雇用契約のように民法に名前のある契約(典型契約、民法には13種類の契約があります)と異なり、製造物供給契約や業務委託契約のように民法に名前のない契約を「非典型契約」と呼びます。このような非典型契約に絡んだ事柄を見ていくときには、どの典型契約に近いのかを調べていくことになります。

一般的に業務委託というスタイルにおいて、依頼者と業務をこなす者の間に締結される契約は「請負契約」か「準委任契約」に分類することができるでしょう。

請負契約:お金を受け取る代わりに仕事の完成を約束する契約例:建築会社
委任契約:お金を受け取る代わりに一定の法律行為の遂行を約束する契約例:弁護士
準委任契約:お金を受け取る代わりに法律行為以外の行為の遂行を約束する契約例:医者

サグ―ワークスと私たちライターの間で締結されるのはどれでしょうか?

サグ―ワークスとライター間で締結される契約は……?

承認システムによって、私たちは費やした時間ではなく執筆した記事に対してお金を受け取ることができます。つい先ほどアンケートまとめ記事が非承認になって危うくお金を受け取り損ねたように、記事という仕事を完成させなければ私たちはお金を受け取れません。もうお分かりですよね?私たちが締結しているのは請負契約です。頑張ったらお金を受け取れる!というシステムでないのがなんともしがないですよね。

こぶたのまとめ

業務委託とは、雇用契約ではなく、請負契約又は準委任契約によって依頼をこなしていく働き方
(サグ―ワークスとライターとの間で締結されているのは請負契約。
タイムチャージ制を採用している場合には、準委任契約に当たるだろう)。

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みんなの感想文

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  • なんとなくは想像していましたが、具体的にどんな契約関係にあるのかは知りませんでした。法律的にも相互関係をはっきりと理解できたので、自分の普段行っている記事作成に関しても、より責任をもって作成しなければならない大切さを学ぶことができました。
  • 様々な契約の形態があり、その中で記事作成の仕事はどの部分に該当するのかを説明していたので役に立ちました。また、契約に関して詳しくリサーチを行っており、わかりやすく書かれていたので理解しやすかったです。
  • 普段あまり意識せずにいたことなので、こうして改めて提示されたことで「ちゃんと知っておかなければ」という気にさせられました。「これは仕事」だという意識を強く持って、これからも作業していきたいと思います。
  • ウェブライターの雇用契約事情についてはわからない部分も多かったので、今回の記事を通じて詳しく知ることができ良かったです。契約によっては書き手側が費用に見合わない案件もあるようなので、しっかり見極めていきたいです。
  • 言葉は聞いたことがあるものの、詳しくは分からない業務委託が、法律を交えながら詳しく解説されていて非常に勉強になりました。ライターは文章を書けば良いというだけではなく、しっかりを仕事を完了させる必要があると分かったので、気を付けたいと思います。
  • 業務委託という言葉、まったく意味がわかっていなかったので、とても勉強になりました!すごくわかりやすく書かれており、何の知識がなかったわたしでも業務委託について誰かに説明できそうです。ライティングというお仕事をするにあたり、もっと法律的な言葉や意味をもっと取り入れていきたいです。
  • 私たちが普段執筆している記事の可否が、実は記事を発注しているクライアントの裁量で決められているということに驚きました。その分、仕事を下さるクライアントの方々の要求に的確に応じられるよう、より質の高い記事を執筆しようと決心しました。
  • webライターの仕事は、仕事を完成させなければならないので、なかなか大変ということが改めてわかりました。ただ自由に働けるという点は、やはり最大のメリットだと思うので、自分のペースでしっかりとこなしていきたいと思います。
  • ライターをやっていて、自分は業務委託はほとんどやった事がありませんが、こちらの記事で業務委託の事を詳しく知ることができました。ただ、記事によると知らないうちに自分は業務委託をやっているようですので、プラチナライターなど関係なく業務委託のスタイルで働いているようですね。
  • 理解はしていたつもりでしたが、民法でサグーワークスとの契約を解説されるとさらに納得です。確かにせっかく作った記事が非承認にされることで報酬は得られないのだから、こういう契約内容を再確認することで仕事へのモチベーションにもつながると思います。
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