初心者もベテランも！文章を書く手が止まったらやってみたい文章を膨らます方法

ライターの仕事をしていると、次に書くべき文章が思い浮かばなかったり、完成したと思っても文字数が足りなかったりと、なかなかうまくいかないことが多々あります。これは、初心者ライターにだけあることではなく、実務経験が長いライターにとっても、往々にして起こり得ることです。ライティングの仕事が思うように進まないとき、いったいどうすれば文章を膨らまして良いものを仕上げることができるのでしょうか。

ライター初心者が文章を膨らます方法

ライターとして駆け出しの人の多くは、文章を書くことにまだ慣れていないかもしれません。文章を書き慣れていないと、同じような言い回しが多くなり、文章の内容も乏しいものになってしまいがちです。

ライター初心者が文章を膨らますのに良い方法は、まずたくさんの資料に目を通すことです。ひとつの案件を完成させるのに、参考サイトをひとつしか見ないのでは、なかなかボリュームのあるテキストを書くことは難しいでしょう。いくつものサイトや本に目を通すことで、案件のテーマに対する情報量をたくさん持ち、文章を膨らますことが可能になります。資料をいくつか見比べていると、同じような内容が書いてあったとしても、表現の仕方に違いがあることを発見するでしょう。表現の違いは、個々のライターの個性によって左右されるほか、どのような読者をターゲットにしているかによっても異なります。

体験談か説明文かによっても書き方は変わってくるので、案件の詳細をよく読み、自分がターゲットにされた読者の立場になって文章を考えると、次に書くべき文章が見えていきます。

マンネリ表現を避けるための方法

ライター経験が豊富になってくると、文章を書くのに必要なテクニックがだんだんと身に付いていきます。文末の語尾を適度に変えて、文章を退屈なものにしないようにしたり、思わず読みながらうなずいてしまうようなものに仕上げたりと、文章に魅力が備わっていきます。

しかし、そんなベテランライターでも、なかなか筆が進まなくなるケースがあることでしょう。それはマンネリという現象で、たくさんの文章を書いているうちに、どれも以前に書いたような言い回しや表現ばかりになり、書いていて退屈に感じたり自信がなくなったりしてしまうのです。そのようなときは、1度自分で書いた文章を、徹底的に第3者の目で読むように心がけます。もしかしたら、文章のなかに難解な表現や読者と距離を置いた言い回しが多くなっているかもしれません。

親しみのある文章になるように、ひとつの文を短めに区切って前後の意味を明確にしたり、文章中に難しい漢字が多くなってしまわないように、単語をわかりやすいものに置き換えたり、ひとつの物事を丁寧に具体的に説明したりすると、初心に戻って再び新鮮な感覚で文章を膨らましていけるようになるでしょう。

文章を膨らますのと字数稼ぎは違う！

文章を膨らますという意味を、同じような内容の表現を繰り返して文字数を稼ぐのと、一緒にしてはいけません。完成させたと思っても、規定の文字数に足りないときにやってしまいがちなのですが、前の段落や前後の文とほとんど似た内容のことを書いてしまうと、文章全体が締まりのないものになってしまいます。文章を膨らませるという意味は、読者が知りたい情報を多く掲載しつつも、まとまりがあるものに仕上げるということで、決してダラダラと長く書かれた退屈な文章を書くということではありません。

もしも、ライティングをしているなかで同じような内容の文を見つけたら、どちらか一方を問いかけるような文章に変えたり、意図的に反対意見を書いて問題提起をしたりするなど、読み手の興味を引くような書き方に変化させることで、魅力的な文章になるでしょう。

しかし、同じような内容の文が文章中にあることを避けるのが望ましいとはいえ、段落や文章の最後の結論部分に、それ以前に書いた内容を踏まえたまとめの1文があると、文章に統一感が出るのでおすすめです。同じ意味の文が文中にあるからといって全て消してしまうのではなく、上手に活用することで文章全体が生き生きしてきます。

書くことも大切だけれど読むことも大切

文章を膨らませるという作業は、自分のなかに多くの情報を入れ込んで、それをすっきりと読者にとってわかりやすい表現に変えていくことが大切なポイントです。そのためにはまず、資料を徹底して読み込みましょう。そのテーマについてきちんと理解していないと、文章を書く手が止まることはしばしばあります。資料を読むことでアイディアが湧いてきますし、同じテーマについて書いているさまざまな表現に触れることもできます。

また、書いたら書きっぱなしではなく、自分が作成した文章は最後にきちんと読んで、意味が伝わるかどうかを確認することも重要です。そのときは、書いた本人の目で読むのではなく、不特定多数の読者の気持ちになるように心がけると、自分の文章の良し悪しが明確にわかってくることでしょう。読みづらい部分を見つけたら修正をすることで、より文章の質とボリュームが上がっていきます。