ライターを目指す人が技術を磨くための方法とは?

ライターを目指す人が技術を磨くための方法とは?

ライターを職業にしたいのなら、文章力を身につけることは必須です。特に、自分の好きな分野で活躍したいと願っている人なら、文章として美しいだけでなく、読者の興味を引くような『面白い文章』を、書き上げる技術が求められます。そして、学校やワークショップに通わなくても、ある程度は自分の意識次第で、ライターの技術を磨くことは可能です。ここでは、ライターにとって必要な、文章力向上の方法をまとめてみました。

とにかく文章を書く機会を作る

ライターとは、文章力という技術を売りにする専門職です。なかには、文章力がなくても行えるタイプの仕事もありますが、それでも、文章力はあるほうが成功への道は開きやすくなります。文章力を身につけて磨くためには、とにかく継続して書き続けることです。文章を書くことを楽しみ、やりがいを感じられるようになるまで書き続けましょう。

たとえば、webライティングの仕事を積極的に行って、仕事に慣れていくというのも上達の方法ではあります。しかし、未熟な文章力のまま、仕事を大量に引き受けてしまうと、仕事量に実力が追いつかずにパンクしてしまう可能性もあります。そこで、仕事以外でも、継続して文章を書ける場所を自分から探して、確保することをおすすめします。代表的なものでいえば「日記」でしょう。1日のうちに起こったことを、できるだけ詳しく書き続けるだけでも、立派な文章の訓練になります。はじめは面倒臭くも思えるでしょうが、続けているうちに、苦もなく日記が書けるようになり、むしろ、書かない日がある方が違和感になっていきます。また、FacebookmixiTwitterなどの「SNS」も、有効な鍛錬の場所です。些細なことでも文章にして、技術を磨くことを日頃から心がけてみましょう。

書いた文章の反響を見る

SNSで文章を書くことのメリットは、簡単に文章を公開・共有できるというだけではなく、他人の意見を聞ける、という点もあります。ライターとは、自分のためだけではなく、読者のために文章を書く仕事です。どんなに内容が濃くて文章がきれいでも、読者がつかなくては、ライターとしては成功しないのです。

ライターを目指す人は、Facebookなどで記事を投稿したら、他人のリアクションに気を配るようにしましょう。すると、リアクションが大きい記事や、小さい記事の違いがあることに気がつくはずです。長文で気合いを入れて書いた記事でもリアクションが少なく、逆に、短文で写真の方が目立っている記事でも多くのコメントが寄せられる、ということもあるでしょう。それが、他人にとっての興味を反映しているのです。自分が思う面白い記事と、他人のリアクションの大きさが一致してきたら、ライターとしての技術が身についてきた兆しだといえるでしょう。

また、不特定多数の読者が獲得できる方法として「ブログ」もおすすめです。ブログは、赤の他人から辛辣な意見が寄せられる可能性もありますが、それゆえに、全く自分を知らない人間が純粋に文章だけを読んでどう思ったかが分かるので、ライター志望者には参考になることも多いでしょう。

苦手な分野の執筆にあえて挑戦する

芸術関係のライターになりたい人、ファッション関係のライターになりたい人、ライター志望者にはさまざまな動機があることでしょう。しかし、ライター業で生計を立てている人たちで、好きなジャンルの文章だけを書くことが許されている人はほんの一握りです。むしろ、興味の対象外だったテーマを記事にして、報酬を得ている人たちのほうが圧倒的に多いのです。それは、ライターとして生きていける人たちには、専門外のジャンルでも面白い記事に仕上げられるだけの技術が備わっているからです。

そこで、あなたもあえて、苦手なジャンルの文章を執筆することで技術を上げてみましょう。未知のジャンルについて書くとなると、事前リサーチや推敲を丹念にやらなければ、誤った情報を記載してしまう確率が高まります。不安になって、何度も完成した文章を見直してしまうのではないでしょうか。実は、このプロセスは、得意なジャンルであっても本来的に怠ってはいけないことなのです。苦手なジャンルを執筆することで、リサーチと推敲の大切さに気づけるはずです。また、専門外のことにも興味を持つ努力をすることで、ライターとしての視野を広げるきっかけが生まれます。結果的に、得意なジャンルにも新たな視点が生まれて、面白い文章が書けるようになるのです。

技術は自分への自信にもなる

技術があるライターは、質と量を両立させることができます。依頼主からも信頼を得やすく、継続して案件を受注することにつながります。そして、ライターとしての自分自身に、迷いがなくなることも大きいのです。どんな仕事でも、不安を感じながら続けていると、いい成果は生み出すことはできないでしょう。不安というものは、周囲にも伝染するものです。依頼主からすれば、不安で悩みながら仕事を行っているライターと、自信満々で頼りがいのあるライターと、どちらに仕事を任せたいと思うでしょうか。

答えは明白ですね。技術を磨くことで生まれる自信は、長いライター人生のなかで苦境に立たされても、自分を支えてくれる、かけがえのない財産となることでしょう。

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みんなの感想文

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  • ライターにもっとも必要な文章力のスキルの上げ方がわかりやすく書いてありました。何を経験することによってスキルアップに繋がるのか、また今まで避けていた苦手な分野のライターもやったほうがいいと思いました。
  • 将来的にライターとして活躍したいと考えているので非常にためになる記事でした。とにかく文章を作ることや、あえて自分が苦手な分野にも挑戦することなど、どれも大切なことだと思うので、しっかりと実践して力を付けていきたいです。
  • 私の場合は、自分で書いた文章を他人に見てもらう機会がほとんどないため、Facebookなどで見てもらうというのは非常にいいアイデアだと感じました。またブログなどで文章を公にして、周りの反応を見ることも大切だと思いました。
  • ライターを目指す人の心得が具体的に書かれているので、参考になると思います。例えばなかなか記事が書けないとスランプになる時がありますが、無理にでも時間を作って文章を書くといったことは、是非実践してみたいと思いました。
  • 文章を書く機会を増やすのが大切なことは分かったのですが、苦手なジャンルに挑戦し、成功すればいいですが失敗すると全てが無駄になると思うと私には難しいなと思いました。SNSへの投稿にまで仕事を意識するのも、公私を分けたい自分には実践できないです。
  • webライターであれば、誰でも文章が上手になりたいと思うでしょう。しかし記事に書かれているようなことを実践すれば良いというのは、何度か見たり聞いたりしていることです。でもそれを行動に移せないでいます。やるべき事を疎かにして、上手くなりたいと言ってしまう自分に反省です。
  • WEBライターとして技術を上達させるには、とにかく書きまくることが大切なんだなと感じました。技術は自分の自信になりますし、他の分野、職業でも活かせることが多いので日頃の訓練をかかさないようにしたいです。
  • たくさん書くことが文章の上達には必須ですが、同じことをただひたすら繰り返していても成長がないことがよくわかる記事でした。反響を見て試行錯誤を繰り返すこと、苦手な分野に挑戦することは少し勇気がいるもののとても効果がありそうです。
  • 記事作成の仕事は数多くの作業をこなす事によって対価を得る事が出来ますが、得意分野ばかり書いていても書ける量には限界があります。私もそのような人間なので、これからは不得意分野のITや金融といった方面の記事作成の知識を身に付けていきたいです。
  • ライター初心者の私には、とても参考になる記事でした。まだまだ記事を書く時戸惑う事も多いのですが、やっぱり数をこなして経験を積む事が大切なんですね。苦手な分野は避けてきましたが、スキルアップのためにも色々挑戦してみようと思います。
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