文章力は上がるのか?ライター生活3年で得られたものとは

文章力は上がるのか?ライター生活3年で得られたものとは

この度、「文章力は上がるのか?」というテーマで記事を書いて欲しいとの依頼を頂いたのですが、ライター生活約3年の間に「文章力」について深く考えた経験がなかったため、ちょっと悩んでしまいました。そこで今回は文章力とはそもそもなにを指すのか、ライター生活3年でなにが得られたのか考えていきたいと思います。

そもそも文章力ってなんだろう?

そもそも文章力とはなにを指す言葉なのでしょうか?語彙力、表現力、構成力、説得力、生産力など文章を作る上で必要なスキルはいくつかありますよね。私は、これら全てをまとめたものがその人の「文章力」であると思います。語彙力はあっても表現力や構成力が欠けていれば魅力的な文章にはなりませんし、文章に説得力がなければ読む価値を感じてもらえないでしょう。また、あまりにも生産力がなければライターとして納得のいく収入が得られませんよね。ライターとして活動していくなら、これらのスキルをバランス良く高める必要があります。

構成力や生産力は上がった自覚がある

では、3年間のライター生活で私の文章力は上がったのか振り返って考えてみると、構成力や生産力はかなり向上した自覚があります。始めた当初は1日に1000文字程度の記事を3本作るのがやっとでしたが、最近は1日トータルの文字数として10000文字〜15000文字作成できるようになりました。これはタイピングの速度アップや記事作成作業が自分の中でルーチン化されるなど、技術的な部分のレベルが上がったためだと思います。また構成力については、仕事を開始した初期に作成した文章を見直すと差が歴然です。当初は自分が書きたいように文章を書いていただけでしたが、仕事を続けるにつれてクライアントや読者が求めている記事の構成が次第に見えてきたのが大きな要因だと思います。

では語彙力や表現力はどうだろう?

正直なところ、語彙力や表現力はライティングをしているだけではそこまでスキルアップしないのではないかと思います。もちろん、仕事を続けるにつれて新たな言い回しや体現止めなどの技法をうまく使えるようになっていきますが、これらの能力を上げたいならライティングよりも読書をするべきだと私は思います。これは私の経験ですが、集中して3冊ほど一気に読書した後でライティングすると、文章がポンポン浮かんでくるようになるのです。スポーツの訓練でもひたすら試合形式で練習するのではなく、基礎訓練をしなければ上がらない能力がありますよね。語彙力や表現力は文章力におけるそのような根幹的な部分のものではないかと感じています。

説得力を自分で判断するのは難しい

では、最後に文章の説得力について考えてみましょう。これは過去の文章を読み直しても、自分で判断するのは少し難しい部分があります。というのも、私はもともと理系の大学を出ていますので、論文の作成作業を通して説得力のある文章を作成する流れがイメージ出来ていたためです。自分が読み返して納得のいかない文章は書きませんし、どこか腑に落ちないものがあればその部分は必ず修正します。これはライターとして仕事を始めてから常に念頭にあることです。

もし今、文章力の無さに悩んでいたら

もし今、文章力の無さに悩んでいるのであれば、まず文章を書いてみてください。それから自分の書いた文章を読み直してみましょう。「読みにくいな」と感じる部分があればどうして読みにくいのか考えて、その部分を修正すれば良いのです。読みにくさの原因は、文法的なもの、単語の使い方、文章の順番、文章のテンポなど人それぞれ違うと思います。まず自分の文章の読みにくさの原因を突き止めて、少しずつ改善していくようにしてみてください。文章力が上がったと実感できるようになるにはある程度の時間が必要ですが、継続すれば必ず結果として現れてきます。また、時間に余裕があれば読書するのもおすすめです。プロの作家と自分が書いた文章で何が違うのか考えてみるのも面白いと思いますよ。

こぶたのまとめ

  • ライター生活3年で向上した文章力は、主に構成力と生産力
  • 私の場合は語彙力や表現力を高めるためには、ライティングよりも読書する方が効果的だった
  • 文章力を上げるには、まず文章を書いて読み返し、何が原因で読みにくいのか考えることが大切

この記事をシェアする

みんなの感想文

この記事は役立ちましたか?
はい・・・8人 / いいえ・・・2人
  • 少し前から、ライティングの仕事はしていましたが、なかなか効率が上がらないので困っていました。しかし今回の記事を読んで、文章力の向上にはたくさん仕事をすればいいのではなく、読書がとても大切だと知りました。
  • 記事を書く際に表現力や構成力がどれだけ大事かということがわかりました。文章力の無さは実感していましたが、何回も読み返すことで改善できるとわかりましたし、文章の順番を少し変えてみるだけで読みやすい文章になるとわかり勉強になりました。
  • 文章力の要素として挙げられている5点のうち、生産力以外の4点については、客観的に見てどうなのかがわかりませんでした。説得力について、「自分で判断するのは難しい」と書かれていましたが、それならば第三者に評価を聞けば良いのではないか?と思いました。
  • 文章力が元々未熟な人にとっては書いた記事を読み返しても、自分自身で文脈や語彙などの間違いを見つける事は難しいはずなので、最後の段落の記事に関してはもっと踏み込んだ解決案を示す方が良いと感じます。作成した記事を読み返すのは誰でも行っている事なので、別の切り口での良いアドバイスを望みます。
  • 非常に参考になりました。成長する段階を詳しく説明してくれていたので、読んでいて励まされる部分がありました。語彙力を上げるトレーニングの部分も勉強になりました。何度も読み返し、参考にしたいと思いました。
  • 自分の文章の説得力というものについて恥ずかしながら意識したことがありませんでした。これからは自分の書いた文章を常にクオリティアップさせていく意識を欠かさずに精進していきたいと思います。あまり悩みすぎはよくないと教えてもらいました!
  • 自分でライティングした文章を読み直して、おかしい文章になっていると感じることは僕もよくあるので、気づいたらその都度修正しています。語彙力表現力についてのヒントである、集中しての読書は自分もやってみようと思いました。
  • ライター歴3年の方の実際の意見を聞いて自分と共感する部分も多くて楽しく読むことができました。語彙力を高めるためには様々な作者の書籍や文章を読んだとのことで、自分も今後すぐに取り入れたいなと思いました。
  • 何度も自分の文章を読み返しますが、完璧と思って投稿ができませんでした。何かが欠けていたり、テンポがよくなかったり、順番に問題があったのだと気づくことができました。「読書:文章を書く」の割合を半分ずつにできるよう時間を作って頑張ります。
  • 経験によって得られる能力と他の事柄から習得する必要がある能力があることを知ることができました。このことからライティング作業を続け効率を上げるには、読書のなどの他の要素から知識やインスピレーションを得ることの重要性を感じました。
ページトップへ戻る