ライターなら知っておきたい用語「レトリック」とは?

ライターなら知っておきたい用語「レトリック」とは?

ライターとしての活動を重ねる中で少しでも文章をうまく作れるようになりたい、表現技量を高めたいと思うのはライターとして活動する中で自然に湧き出てくる思いかと思います。淡々と続く文章も決して悪いものではありませんが、レトリックがうまく駆使されている文章も非常に興味を引くものです。そこで、今回は表現技法のひとつであるレトリックについてまとめていきたいと思います。

単調な文章にアクセントを添えるレトリックとは?

レトリックという言葉を聞いたことはあるでしょうか?レトリックとは修飾技法のことを指します。同じ事実を述べているにしても、うまく修飾語を活用することによって読み手にとってはイメージがしやすいものになります。詩ではよく使われる技法ですが、それをライターとして記事作成する中で活用することによって単調になりがちな記事にアクセントやイメージ感を持たせることができるようになります。イメージ感を持たせることによって得られるメリットは読み手に内容を理解してもらいやすくなることでしょう。この技法に習熟することによって、書き手と読み手の捉え方の齟齬をなくすことができるようになります。

レトリックにはどんなものがある?

レトリックといっても、どういった技法があるのでしょうか?数は非常に多いですが、ここでは記事作成において比較的使いやすいであろう技法に絞ってまとめます。

体言止め

文末を「です」「ます」でしめるのではなく、名詞(体言)で締める技法です。詩ではこの技法によって文章の終わりに余韻を残す効果が期待できますが、記事作成においては文章を目立たせることによって強調する効果や文末表現を変えることで文章の流れにアクセントを持たせることができます。

比喩

あるものを表すときに別のものに例えて表現する技法です。「リンゴのような赤いほっぺ」などのような表現です。この技法のメリットは読み手にわかりやすいイメージを持たせることができる点です。比喩の中には直喩と隠喩があります。直喩は「〜のような」と例えをはっきりと示すものです。一方、隠喩は「雪の肌」というように例えをはっきりとは示さずに文脈から読み取るようにするものです。記事作成において使う場合、明確に伝えることが大切なので、隠喩よりも直喩を使うようにしたほうがいいでしょう。

列挙法

今まさに使っているようにあるものを列挙する表現です。こうすることによって関連するテーマをまとめて理解しやすくなります。書き手にとっても関連するテーマをまとめて述べることができるので、数あるものを例示するときには非常に使いやすい技法です。

擬態・擬音

「ぺちゃくちゃ」や「ひそひそ」といったように、様子や音を表す表現です。この技法によって表現に臨場感や具体性をもたらし、イメージされやすい表現にすることが可能です。

ここで述べた以外にもレトリックは非常に数多くあります。ここに挙げたものを見てから他の技法も気になるということがあればぜひ調べてみてください。

レトリックに頼りすぎてはいけない

最後に、レトリックに関する注意点です。それはレトリックを覚えたときに陥りがちですが、レトリックを無駄に使いすぎない、頼りすぎないということです。どうしても覚えたものを使いたい、表現技法をアピールしたい、という思いが出てくるものですが、あくまでもわかりやすい文章を作るための技法であることを忘れてはいけません。いたずらに使いすぎるとかえってわかりづらい表現、稚拙な表現だと捉えられてしまうこともままあります。そのため、レトリックは本当に強調したい場面でのみ使うなど、使用ポイントをきちんと選んだ上で使うことが大切です。

こぶたのまとめ

  • 文章をわかりやすく伝えるテクニックであるレトリック
  • レトリックの種類は数多くあります
  • 頼りすぎるのは禁物です

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みんなの感想文

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  • レトリックという用語について詳しく知ることができ、文章を書く上で知っておいたほうがいいことだと思いました。文章を書くにはいろいろな表現方法があるんだなと改めて思いレトリックを意識することでライターの仕事が楽しくなっていきそうです。
  • レトリックという言葉自体は知りませんでしたが、自然と文章を書くときに使っていました。しかし最後の注意点のように、私のレトリックの使い方は悪いようです。文字増し、稚拙と判断される割合が高く、自信をなくしています。「強調したい場面でのみ使う」以外にも、もう少し具体的に知りたいです。
  • ライティングの仕事をしていますが、レトリックという言葉は今まで聞いたことがなかったので興味深い記事でした。少しの工夫で文章の雰囲気が大きく変わるので上手く活用したいと思います。しかし基礎の文章が出来ていることが前提となると思うので、使用には気を付けたいですね。
  • レトリックはともすれば「回りくどい」「ですます腸から逸脱する」として弾かれたりもするので扱いが難しいですが、うまい使い方のコツを少し教えてもらったような気がします。臆せず適切なレトリックを使った文章を書けるよう、努力したいと思います。
  • レトリックという言葉を今回始めて知りました。それぞれの使い方などは分かりやすく記載されていたのですが、私にはまだまだここまで考えて文章を書く能力が無いなと感じてしまい、プロライターの方はすごいなと思います。
  • 普段から淡々とした文章になりがちなため、この記事にあったレトリックの効果的な活用法はとても為になります。またあくまでも技術のひとつという考え方も、肝に銘じておかなければならない点ですね。今後はこの記事を参考に、伝わりやすい文章作りを心がけたいと思いました。
  • 初めてレトリックという言葉を聞きました。とても興味深く、記事に書いている技法以外にも色々覚えると記事を作成するのが楽しくなりそうです。しかし、注意が書いているように頼りすぎには注意してうまく活用していきたいです。
  • 「レトリック」という言葉を初めて知りました。記事を作成している際に、淡々とした表現の起伏のない文章になることが良くあります。レトリックを習得して、アクセントのある記事や読者がイメージしやすい文章を作成できるようになれば良いなと思います。
  • 私が文章を書いていて陥る罠がまさしくレトリックです。修飾技法を使いすぎるから分かりづらくなってしまうのです。時には簡潔な文章の方が読みやすくてわかりやすいと実感しました。文章を書くときにはこのようなことを念頭に置いて書くようにします。
  • レトリックというテクニックははじめて知ったのですが、種類がたくさんありとても為になりました。しかし使いすぎると文章が回りくどくなってしまうので、使用ポイントをしっかり厳選した上で使っていきたいなと感じました。
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