質と速度を上げる!記事を執筆する前に必要な準備項目

質とスピードを上げる

webライターの仕事も慣れてくると、少しでも多くの記事を書こうとして依頼フォーマットを流し読みしただけで記事を書こうとしがちです。

しかし、それではクライアントの意図とずれた記事になってしまいます。その他にも、質の高い記事を書くためには執筆前にしておかねばならない事柄がいくつかあります。それが何かについて説明をしていきます。

良い記事を書くためには欠かせない依頼内容の読み込みと情報収集

クライアントが満足する記事を書くためには、依頼内容を十分読み込むことが大切です。特に重要なのは想定読者です。テーマが同じ『転職』でも想定読者が20代の場合と40代~50代の場合では書く内容が大きく変わってきます。そして、クライアントの意図を把握した後はインターネットなどで記事を書くための情報を集めることになります。

しかし、執筆を急ぐあまり、情報をしっかりと収集する前に記事を書き始めるのもNGです。例えば、『ダイエット』がテーマだった場合、『ダイエットと食事』の情報を集めて第1段落を先に書き、それから『ダイエットと運動』の情報を集めて第2段落を書くというやり方をしていたのでは、全体のつながりが悪くなり、焦点のぼやけた記事になってしまいます。

まず、十分な情報収集をした後に全体の構成を決め、段落ごとに何を書くかをしっかりとまとめてください。そして、それがクライアントの意図と沿ったものであるかどうかを確認してから執筆を始めるのが基本です。

スタートとゴールを先に設定しておけば記事の構成はおのずと決まる

記事の構成を考えるのが苦手な人がよくやるのが情報を羅列するだけの記事です。これを行うと内容は散漫になり、結局何が言いたいのかよくわからない記事になってしまいます。それを避けるには導入文(何について書くか)とまとめ文(どういう結論に達したのか)を先に考え、それから本文の内容を考えていくのが効果的です。

例えば、ダイエットがテーマの場合、執筆する内容が『ダイエットに効果的な食事の摂り方』で結論が『たんぱく質や脂質などの栄養素はしっかり摂取し、その上で、夜の食事量を減らすことが大切』と決めておけば、その間に書く文章の内容もおのずと決まってくるでしょう。

記事の内容が焦点のぼやけたものだったり、支離滅裂になったりするのは文章のスタートとゴールが決まっていないからです。その2点をしっかりと押さえていれば、文章の構成で悩むということも少なくなってくるはずです。

ネット情報の真偽を見分ける方法

インターネット上には大量の情報が集まっています。しかし、情報が多いこととそれらの情報が正しいことは全くの別問題です。私も情報収集をしている際に、矛盾する複数の情報を見つけることがよくあります。

例えば、片方には『ダイエットの際は、無酸素運動より有酸素運動がよい』と書いてあるのに、他の記事には『ダイエット中は有酸素運動と無酸素運動の両方を行うのがよい』などと書かれている場合です。

そもそも、なぜ誤った内容の記事がネット上に多くあるかというと、その記事を書いている人も別の情報を参照しているからです。情報Aを元に情報Bの記事を書くと、理解不足や自己解釈によってAとBの間には齟齬が生じる可能性があります。そして、別の人が情報Bを参考にしながら情報Cを書けばその齟齬はさらに広がってしまうでしょう。

webライターの仕事は正しい情報をなるべくわかりやすく読者に提供することにあります。それを不確かな情報をもとに嘘の記事を書いていたのでは、ライターとしての信頼はがた落ちです。したがって、新しい情報を目にした時はそれが事実かどうかを確認する作業が必要になってきます。

その方法はさまざまですが、例えば、官公庁や有名企業のサイトに同じ情報があれば信頼度は極めて高いと言えます。また、情報元のサイトに参照リンクが表示してあれば情報誌C→情報B→情報Aとさかのぼっていき、互いの情報に齟齬がないかを確認できます。

あとは、かたっぱしから検索をかけて他のサイトの情報と比較するのもひとつの手です。同じテーマに関する複数の記事を読み比べてみると、誤った情報には辻褄が合わない点が見えてくるものです。

ライターの仕事に慣れてくると、そういった方法でもある程度の真偽を見極めることが可能になります。

執筆速度のアップにもつながる記事を書く前の準備

webライターの仕事は時間との勝負なので、どうしても早く執筆に取り掛かりたいとい気持ちが前にでてしまいます。しかし、その行為は記事の質を落とすばかりか、執筆スピードを落とすことにもつながります。

準備なしで記事を書き始めるのは、設計図なしで家を建てるようなものです。家の完成を急いで設計図を作る工程を省いても作業員は右往左往するばかりで結局、日程は遅れてしまうでしょう。

それと同じで、記事を書く時にも構成は必要です。しっかりと構成を考えておけば、後はそれに基づいて一気呵成に書けるので、スピードはおのずと速くなります。ライターとしてのスキルアップを目指すなら、まずは記事を書くための前準備をしっかり行う習慣を身につけることをおすすめします。

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こぶたのまとめ

  • 質の良い記事を書くためには依頼内容の読み込みが不可欠。
  • 記事の構成を組み立てるのが苦手な人は導入文とまとめ文の内容を先に考えれば組立やすい。
  • ネット情報の真偽を確認するためには、より信頼度高い情報源を探すか情報源を遡るのが有効。

記事を書く際は前準備をしっかり行い、質とスピードの両方のアップを目指しましょう。

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みんなの感想文

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  • 最近、ライティング作業をしていて非承認になることが多く悩んでいました。ですが、少しでも多くの記事を書きたいので情報収集に手間をかける時間を惜しんでしまっていることを指摘していたので、読んでハッとしました。
  • 文章を書く前には自分なりの準備をしていましたが、するべきことが体系的に理解できました。なかでも導入文とまとめの文章を先に考えておくというアイデアは目から鱗が落ちる思いでした。信頼される文章に活かしていきたいです!
  • 文章を書く際に質を意識するとどうしても書くスピードが落ちてしまうので困っていました。この記事でも書かれていますが、やはり文章を作るには前提として準備をしっかりとする必要があるようです。文章の書き方を今一度見直してみようと思いました。
  • 記事を書くスピードが中々上がらなくて苦悩した時期が私にもありました。やはり、その時、実践していたのが書くテーマに関する情報収集でした。ライティングの案件があまり無いタイミングの時などは思い切って、情報収集に専念するのも一つのステップアップへのコツだと思います。
  • 記事を書く前に準備が必要なことは認識していましたが、これを読み自分に足りない部分があることを自覚しました。特に導入文とまとめ文を先に考えておくという所が参考になります。今まで導入文は考えていましたが、中身を書き切ったら終わりと考え尻切れトンボのようになっていたので、良いヒントがもらえた気がします。
  • 気が急いてしまって構成を考えるより先に書き出しがちなタイプなので、とても参考になりました。「結論を決めておく」と言うのは当たり前のことのはずなのですが、この記事を読んで意外とできていない自分に気付かされました。
  • 良質な記事を書くために、情報収集力を高めることや、相手方から期待されていることを読み解く力が必要だと常々感じています。また、この仕事を長期的に続けるうえで、クライアントとのやり取りを大切にしていきたいです。
  • 文章を書くには、依頼内容をしっかり把握する必要がありますよね。そこからズレたら認証してもらえません。ネットで情報収取をよくするのですが、真偽が確かなものかわからないものもあります。その情報を使ってしまったら大変なことになってしまうので、信頼度の高い情報源を探せるようになろうと思います。
  • 文章を書く前に準備をしっかりすれば、構成はおのずと決まってくるというのは、その通りだと考えていました。調べる時間が長くて書き出すのが遅れてしまう自分。でも、これでいいのだと背中を押された気がします。これからも自分のスタイルで、読者にわかりやすい文章を書いていこうと思えました。
  • 記事を早く仕上げる為に必要な要素としては同じように感じました。それは自分自身が依頼内容と情報収集を怠ったが故に、せっかく時間をかけて書いた長文が非承認になってしまったことがあるからです。クライアントの意向に添えていなければ、ただの自己満足な記事を作ってしまいます。
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