文章力を鍛えるシリーズ3<実際に書いてみる>
シリーズ第3回目の今回は「実際に書いてみる」がテーマです。まずは記事の構成、伝わりやすい書き方、句読点や改行といった基礎的作文ルールをおさらいしていきます。
コラム記事における文章の構成の仕方は?
基本スタイルについて
- タイトル
- 導入文
- 見出し+本文(テーマに応じて複数回連続する)
- まとめ
1,500字の記事であれば3の「見出し+本文」は3から5個ほど必要になると考えてください。見出しの数は記事の総文字数やテーマに応じて大きく異なってきますが、スタイルは全てこの形式です。見出しの中に更に「小見出し」を付けて情報を細分化することもあります。
タイトルについて
これは最初に読者の目に触れる箇所なので、指定されたキーワードを含めてキャッチーなものにするのが効果的です。「~について」「~って何?」といった簡素なタイトルは基本的にNGです。
導入文について
これは読んで字の如くですが、記事の内容に触れる前の前座です。「~で困っていませんか?」「~をお教えします」といった形式に落ち着くことが多いので、最初は難しくても数をこなせば自分の中で何にでも応用が利くテンプレが出来上がってきます。
見出し+本文について
見出しは段落の内容を簡潔に、且つキャッチーにしたものが好ましいです。しかし、この段落のように純粋に解説するだけの場合は変にキャッチーさを狙うとクドくなるので無理にやる必要はありません。検索キーワードを入れるようにするのも効果的です。
まとめについて
これまでの段落の内容を簡潔にまとめて「結論」を出しましょう。ただまとめるのではなく、しっかり「結論」を出して「~だと言えるでしょう」「~だけは覚えておきましょう」といった具合に強めの口調で「断言する」ことで記事にまとまりが出ます。
読者に伝わりやすい書き方は?
- 同じ表現やフレーズを繰り返し使わない(クドくなる)
- 同じ文末表現を繰り返さない(「~です。」を連続するなど)
- 「」『』()を使い分ける
- 「」は強調やセリフ、『』は固有名詞、()は補足や注釈
漢字にできる箇所は漢字にする(ひらがなが多すぎると文字増しではないかと思われるので注意) - 難読漢字や見慣れないものにはカナを振る
これらに加えて、最も大切なのは「読者目線」で書くことです。つまりは客観視ですね。キュレーション記事は基本的に主観的な表現はNGなので、意見を織り交ぜる場合は「~という声が多いです」「多くの方が~と感じているようです」といった具合にあくまで客観的な表現にします。
2chまとめサイトがいい例ですが、実際の人の声ほど読者に伝わりやすい情報ソースはありません。利用できる場合は積極的に利用しましょう。その際は「ら抜き言葉」になったり話し言葉になったりしないように注意が必要です。
一文の長さや句読点の付け方、改行のタイミングは?
一文の長さは40文字程度が読みやすいといわれています。そして句読点。、は多用すると読者に違和感や不快感を与えるので注意が必要です。読点「、」に関しては原則として一文にひとつまでにしましょう。
一文に二個も三個も読点が紛れていると、それは「私は文章が下手くそです」と自己紹介しているようなものです。長引きそうな文章は語尾や表現を工夫して必ず二文に区切りましょう。
改行については、段落内で流れが変わるタイミングのみで構いません。例を挙げると「しかし、そして、ゆえに、すると、また」のような接続詞がそのタイミングにあたります。
これらは「順接・逆説・並列・補足・対比・転換」といった6つの要素に分類され、単調な文章にしないためのテクニックの一つでもあります。しかし、これらは同じ段落内で使いすぎると文章の方向性が一定しない乱文になるので注意が必要です。
▼読者が読みやすい記事はどんな形かを常に考えて執筆することが大切です。
サグーワークスに無料ライター登録をしてたくさん実践していきましょう
こぶたのまとめ
- 記事内の各段落の役割を把握する
- 伝わりやすくするには読者目線で客観的に
- 句読点や改行は「適度に」使う
全体を通して「何事もやりすぎはよくない」といった具合ですね。
この記事をシェアする
みんなの感想文
はい・・・10人 / いいえ・・・0人
- ライティングの仕事を始めてまだ間もないのですが、この記事はライティングに必要な基本的な知識を上手くまとめてくれているので非常に助かりました。ネットで検索すると上級者向けの記事が多くて困っていたのですが、これは多くの人に役立つ記事だと思います。
- 文章の構成は、私も本当に悩む点なのですが各段落の役割をしっかりと把握して分かりやすい文章が書けるように頑張りたいです。また私は同じ表現やフレーズを使いがちだったので、クドくならないように今後は気を付けたいです。
- 読書に伝わりやすい書き方というのは、しっかりとタイトル、導入文、見出し、まとめの順番で綺麗に書いていく事が大切なのがよくわかりました。一文の長さや句読点のつけ方にも注意が必要ですね。文章の方向性も一定にする事が大切なのがよくわかります。
- 自分の書いた文章も読み返してみると、一文が長すぎたり、句読点の使い方がおかしかったりして読みにくい事がありますが、こちらの記事を読んでそうならないように注意する事が色々と書いていて、とても勉強になりました。文章のまとめ方にも色々とコツがあるのが、よくわかります。
- 記事にある同じ文末表現を繰り返す癖があり、何度も非承認となるなど悔しい思いをしてきました。こればかりは意識的に取り組んで慣れていくしかないのかと思い、ひたすら意識して書くようにしたら、2、3か月で自然と上手くかける様になりました。上手く説明できませんが、文章のリズムを覚える事が大切だと思います。
- コラムの基本スタイルは理解していましたが、キャッチーなタイトルの付け方や、まとめの書き方で苦労していたので、真似してみたいと思いました。これからは一文の長さと読点の数を意識しながら、文章を書いてみたいと思います。
- いつも同じ表現やフレーズを使いがちで、非承認になることも多々あったので、読みてに伝わりやすい書き方を学ばなければいけないなと思いました。難読漢字もそのまま使用していたことがあるので、カナを振るようにしたいです。
- タイトルを凝ったものやキャッチーなものにするのは大切だと感じました。しかし、そのようなタイトルをつけるにはセンスが必要なので、たくさんライティングを経験してスキルを身につけたいです。文章力を鍛えて、たくさん仕事をこなすように努力します。
- 前半部分はライターを始める前に自分で勉強したりして、ほぼ知っている内容でした。「一文の長さや句読点の付け方、改行のタイミングは?」の本文の内容が、すごく参考になりました。このような内容をさらに詳しく知りたいと思いました。
- コラム記事は自分でも苦手意識があり克服したいのですが、コラムの基本的な構成や初心者でも簡単に取り入れられるコツが書かれており、とても参考になりました。こうした記事があれば、コラム執筆の経験が少ない人でも、チャレンジしてみようという気持ちになると思います。