私の意見は多数派?主観NGって何がNGなの?

私の意見は多数派?主観NGって何がNGなの?

サグーワークスの案件のレギュレーションとしてときどき見かける「主観NG」。専門家目線からの説明文や用語の説明文などで見かけますよね。これには誤った見解や個人的な意見を排斥する意味があると考えられます。

これはNG!主観的な文章とは?

主観とは「その人ひとりのものの見方」です(参照URL:http://dictionary.goo.ne.jp/jn/104917/meaning/m0u/)まずはわかりやすく極端な例を挙げてみましょう。

夏は寒い

夏場に家族がクーラーをガンガンにかけるので夏は寒いと考えている人がいたとします。しかし、これはその人の特殊な環境があって初めて言えることなので、一般的な意見とは程遠いですよね。それどころか、その人の事情を知らない人にとって、この文章は意味が分からず、誤字だと思うかもしれません。

26歳は想い出に残る年だった

日々起こる出来事はその人によって異なるので、26歳が想い出に残る年だった人もいればそうでなかった人もいるでしょう。26歳は一生に一度きりなので全員にとって思い出深いはずだ、というのは無理があります。
つまり、その人の事情があって初めて言えるようなことは「その人ひとりのものの見方」にあたると判断されやすいといえます。

ポイントは「1人の意見でないこと」!

通常、感情はそれぞれの人の心に宿るものですよね。誰かと共有するものではありません。しかし、「映画『○○』は面白い!」「×××という商品は便利だ」といったように、何かの商品について語る場合、その感情(感想)は主観とは判断されにくい傾向にあります。なぜなら、その映画やその商品はそういった感想を抱いてもらうことを目的に制作されており、そういった感情を抱く人は1人ではないからです。要は、1人(少数派)の意見でなければいいのです。もっとも、その感情を具体的に書いていくと、主観的だと判断されやすくなります。

どうすれば多数派の意見だとわかる!?

サグーワークスから今回案件をいただいたときに、依頼事項として「秘密のケンミンショーなどでも、その県民が一般的だと思っていることも、実は違うなんてことも多いかと思います。何が多数派の意見なのかを書いてください」とありました。

主観的な文章を排斥する趣旨からすれば、もしその県だけの独自のルールが世間一般に受け入れられていないのであれば、広く多くの人に向けて記事を発信するライターは、その地域独自のルールがあたかも常識であるかのようには書かない方が良いでしょう。たとえば、ケンミンショーで紹介されたことですが、一般的に「明々後日」とは3日後を指しますが、伊勢志摩地方で「明々後日」といえば4日後のことです(※3日後は「ささって」といいます)。

どうやってそれが県独自のルールなのかを調べるかというと、私は複数のサイトをまわって情報を収集するほかないと思います。実際に検索してもらえばお分かりいただけると思いますが、ネットを見れば「ささって」が方言であることを示す記事が多く見つかり、「ささって」という言葉が一般的でないことはすぐにわかります。主観的な文章か否かをチェックするということと正確な文章か否かをチェックするということは似ています。語弊を恐れずに言うと、「多くの情報が見つかるから」一般的な意見であり、正確な文章なのです。

こぶたのまとめ

主観的な文章とは「その人ひとりのものの見方」に基づいて記載された文章のこと。
「夏は寒い」のようなその人の状況を踏まえなければならない文章はNG!
感想を具体的に書くことは避けた方が無難だが、抽象的なものであり、その商品がその感想を狙って制作されたと考えられるような場合には、わかりやすくなるので、書いても良い!
複数の人のものの見方であるか否かは、複数のサイトをチェックすれば調べられる!

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みんなの感想文

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  • ライティングを始める以前は、目線や主観といった事は意識をしたことが無かったので、案件をこなす際に「主観NG」とあっても、どういった文章が主観に当たるのかが分からず、始めた当初はとても苦労しました。しかしこの記事は、その「主観」について初心者でも理解できる内容で書かれており、とても参考になります。
  • 主観的な文章を書いてしまう傾向があったので、凄く参考になりました。ポイントも凄くわかりやすかったです。特に例題文を書いてくれていたので、イメージがしやすかったですね。とても興味のある記事だったので、もう少し長い記事だったら良かったとおもいました。
  • ライティングをする際、ついつい主観的な文章を書いてしまいがちなので気を付けないといけないな、と思いました。やはり書いた文章を読む人がいるわけですから、その人を想定して文章を作らなければならないと思います。
  • 作成した記事が主観的な文章を使用しているのかそうでないのか、いまいち判断することができていませんでいした。この記事を読んで、主観的な文章がどのような文章かが分かりやすく、そして判断方法も記載されていたのが良かったです。
  • 今までに書いてきた文章は主観的な意見や考え方を文字にすることが多かったので、この客観的な意見を書くことの難しさは痛感しています。気を付けてはいてもついつい主観が入ってしまうので、読み返したりして手直しするようにしています。
  • 主観的な文章を度々書いてしまう傾向があるので、凄く参考になりました。具体的な文を掲載しているので、自分の文章と比較がしやすかったです。ポイントもしっかりと書かれているので、この記事を参考にして改善する事が出来ました。
  • いつも疑問に思っていました。主観はどこまでが主観なのか。多数の意見があれば主観とは判断されないのですね。それが分かったので、すごく参考になりました。また判断基準についても複数のサイトで確認することで主観かどうかが判断するというのも分かりやすかったです。
  • 私は記事作成の仕事を数年前からさせてもらっているのですが、たまに自分の考えが絶対という考えの下で記事作成をしてしまう事がありました。この記事は、主観的な文章よりも一般論や無難な文章を書く方が採用されるといったアドバイスが書かれているので、今後は文章の推敲やデータ収集をしっかり行っていきたいです。
  • ライティングをしている上でしばしば難しさを感じるのが客観的な文章を書くことです。書いているうちについつい主観的な意見が入ってしまい、何度も書き直したりしました。数をこなしていきながら、客観的な文章に慣れていきたいと思います。
  • 「主観」は本当に難しい部分で、廃しているつもりでもついつい出てきてしまうところがあります。この記事を読んで、改めて気をつけなくてはいけないなと感じました。対策の「調べる量を増やす」というところは本当に重要だと思います。
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