“縁の下の力持ち”校閲って凄いんですよ!

“縁の下の力持ち”校閲って凄いんですよ!

「若者のテレビ離れ」、そのような話題が頻繁に口にされるようになったのは数年前のことですよね。相も変わらずテレビっ子である私としては妙な気分ですが、実際のところ、新ドラマをチェックしている人の数は減っているのでしょうか?ドラマをしっかりチェックしている方にはもちろん、最近ドラマはあんまり見ていないなという方にもきっとおすすめできるであろうドラマを今回はご紹介しますね!それは毎週水曜22時放送の『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』というドラマです(ちなみに、私がこの記事を執筆している2016年10月5日に第1回目が放送されました)。

※追記:この記事は2016年に放送されたドラマをもとに執筆しました。2017年9月20日、このドラマがデラックスバージョンとなって放送されます。

『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』ってどんなストーリーなの?

面接試験に6回も落ち続けたにもかかわらず諦めずに1社のファッション雑誌社だけを辛抱強く受け続けた主人公河野悦子(こうのえつこ)。7年目にしてようやく彼女のもとに人事部から連絡があるのですが……、配属されたのは念願のファッション編集部ではなく、原稿の誤字脱字や内容の間違い、矛盾がないかを確認する超地味な「校閲部」。ドラマでは、その部署は地下11階にある設定になっています。「どんだけ地下に……?」と突っ込みたくなりますよね。ファッション編集部に配属されるべく、校閲の仕事に果敢に挑戦していきます。諦めることを知らず、こうと決めたら一直線の彼女の型破りな仕事ぶりに注目したいドラマです。

校閲、それは「ゲラ」と呼ばれる途中段階の原稿を預かり、間違いや矛盾、疑問点を指摘するお仕事です。「校正」が著者の書いた原稿と印刷所の校正刷りとを見比べて、著者の原稿にそって正しく印刷されたかを確認するお仕事であるのに対して、「校閲」は書かれた文章そのものの内容が正しいかを確認して、その誤りを正すことです。何枚もある分厚い原稿から、虫眼鏡を使って誤字・脱字を発見するだけでも大変なのに、そのうえその内容まで精査するのです。いかに大変なのかは言わずもがなでしょう。

このため、ドラマでは校閲の対象となる小説の舞台となる家の間取りや模型が作られますし、悦子は1人でロケ地巡りまでするのです。校閲は文章の共同制作者とさえいえるかもしれませんね(なのに、文章を生み出しているのは作家なので、日の目を見ることがない……、校閲とは儚いお仕事かもしれません)。

良い小説や記事を仕上げるためには、校閲・編集とライターの協力が必要不可欠!

サグーワークスではこのようにライターとして活動させていただき、別のところではリライトを引き受けているので、それぞれの立場がある程度分かっているつもりです。ライターとして校閲・編集の方をみたとき、「凄いな」と思いますよね。以前も書いたことがありますが、編集の方を信頼していなければライターなんて仕事はできないと思っています。

それにサグーワークスの場合、編集はいわば「最後の砦」ですよね。OKをもらえれば怖いものなし!と感じているところは正直あります。とはいえ、リライトの仕事を請け負う身としては、ライターの提供する情報をそのまま受け取らざるをえないところがあるのも事実です。

たとえば、大学病院で実施された研究発表会の原稿のリライトをしたときに、研究データを信じなくては書けないという事態に遭遇したことがありました。そうでなくても、高度な専門知識を要する場合、編集よりもライターの方が詳しいことは往々にしてあるでしょう(医学とか建築とか、正直調べてもよくわかんないですよ)。

この場合にはライターを信じるしかないですよね。そのようにみると、編集を「最後の砦」と思いすぎるのは禁物です。一番いいのは、当然ながら、ライターも校閲も自分の仕事に責任を持つことです。

このドラマ、私も実際に1回目を見ましたが、校閲の苦労がわかったり、文章の書き方がわかったりするので、ライターの方におすすめできるドラマだと思いますよ。校閲というお仕事を取り上げたドラマってこれまであんまりなかったですからね。

こぶたのまとめ

校閲とは、「ゲラ」と呼ばれる途中段階の原稿を預かり、間違いや矛盾、疑問点を指摘するお仕事。読みやすい記事、完成度の高い記事に仕上げるためには、なくてはならない存在。もっとも、校閲に頼り切ってしまってはダメ。ライター自身が責任をもって良い記事に仕上げることが何よりも大切!

校閲の仕事を知りたい人は、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』をチェックしよう!ライターにとってもとても勉強になる良いドラマ。たとえば、あなたは「満天の星空」というフレーズの何が違うかわかりますか?

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みんなの感想文

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  • 普段ドラマは見ませんが感心をもつことができました。校閲部という仕事の内容や苦労などをドラマを見てもっと知りたいと思えましたし、ライターという仕事にもとても参考になる内容になっているんだとわかりました。
  • 校閲はただ誤字を直すだけと思っていたけれど、大きな責任を負うこともあるのかと驚きました。正直なところ、そこまで気を使って文章を書いてはいなかった気がします。これからは、文章にも責任を持ちつつ、正しい情報収集に気を配っていきたいと思います。
  • 校閲ガール・河野悦子というドラマは知りませんでしたが、この記事を読んでみてドラマを見てみたくなりました。ドラマからもライティングのヒントになることが得られるのですね。自分もそんなドラマに出会いたいと思いました。
  • ライターというと、何となくライターが書いた文章がそのまま使われるイメージがあるのですが、見えないところで校閲が行われていることを知りました。文章に関する仕事はシンプルに見えるのですが、意外と複雑であることを知り驚きました。
  • 件のドラマは見ていませんが、この記事で校閲の役割や内容を知ることができました。文章というのは一回書いてそれで終わりではないのだなと感じました。書く方も校閲に負けないように、気合を入れなくてはいけませんね。
  • ドラマの方までは見ていませんが、校閲という原稿を預かって文章の間違いや予盾を探す仕事があるのがよくわかりました。良い小説や記事を書く為には校閲とライターの編集が必要なのは知らなかったですが、校閲という仕事を理解するためにもドラマも機会があったら見てみようと思います。
  • 校閲の特徴や大変さを説明するために、具体的な例としてドラマを取り上げていたのでとてもわかりやすかったです。このドラマにも興味がわきましたし、校閲の仕事にも興味を抱きました。私のように校閲に関してまったく知らない方が多いと思うので、この内容の記事はとても役に立つと思います。
  • 分かりやすさのためだと思いますが、紹介されているドラマのことが全く分からないのでイマイチ実感することが出来ませんでした。しかし校閲の重要性はよく分かったので、その点は良かったと思います。文章に関わる仕事はライターだけでなく、見えなところで頑張っている人がいるから成り立つのだと理解しました。
  • 校閲という言葉は今まで知りませんでした。校正という言葉は知っていましたが、この文章を読んで校閲が誤字脱字を正すだけでなく内容が矛盾してないかなどの深いところまでチェクすることを知り、なんと時間と手間と頭を使う仕事かと驚きました。確かな知識と常識も兼ね合わせないと不可能な重大な仕事だと感じました。
  • 印刷会社に長く勤めて校正・校閲の大変さを間近で見てきたので、ライター、編集、校閲の協力が大事というのは思わず大きくうなづいてしまいました。校正・校閲は丸投げしないで可能な限り自分でもやるべき作業だと改めて思いました。文章は明るい語り口で楽しく、この記事を先に読んでいたらドラマも見たかもしれません。
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