意外と使い方がわからない?固有名詞はどこまでOK?

意外と使い方がわからない?固有名詞はどこまでOK?

「固有名詞使用NG」と指示のある仕事。ライターとして活動する中で一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
または「この固有名詞はOK」という例外規定も時にはあります。

なぜそんな指示が存在するのか?そしてその指示を遵守するにあたって注意する点とは?
ライターとして活動する上で押さえておいた方がいいポイントをまとめます。

そもそもなぜ固有名詞が禁止されるのか?

抽象的な表現になりますが、あるテーマについて記事を書く中で、自分の頭の中である商品が思い浮かぶことはあると思います。
たとえば、おすすめの健康食材について記事をまとめる中で自分の愛用している商品が思い浮かぶ、というのがあります。

ここで注意しなければならないのは、「おすすめの健康食材」は人によって千差万別ということ。

ある人にとってはおすすめでも、他の人からしたら全く興味がない、なんてことはザラにあります。そのため、固有名詞を引き合いに出して主張を述べることはライターの主観を押し出してしまうことになってしまう可能性も。そしてその主観を読者が感じると、記事にバイアスがかかっているように思われかねません。

そうするといわゆるステマなのか?と疑いの目を持って記事が読まれてしまうため、メディアそのものの信頼が揺らいでしまうこともありえます。

固有名詞に商標登録があるとさらに問題に!

最近ではテレビCMでも「話題のスマホ」というように、固有名詞を出さずにある商品を連想させる広告手法が取られるのも目にします。それは、固有名詞に商標登録があるためです。

権利者に無断で固有名詞を出すことが権利侵害につながることもありうるのです。そうなるとメディアの信頼どころの騒ぎではなく、権利者から訴えられてしまう可能性もあります。

もし自分がそうしたメディアの作り手だったならば、そんな問題を起こしたライターの文章を使おうと思うでしょうか?そうした法的な意味でも、固有名詞の使用には注意を要します。

固有名詞を使う時にはどうすればいいの?

注意点を踏まえると、固有名詞を一切使わなければいいのでは?という考えが浮かんでくるかもしれません。さまざまなリスクを考えるとそれも非常に有効な対策ですが、そうはいっても固有名詞を使うことで文章にわかりやすさが加わったり、自分の主張を強く後ろ支えしてくれたりというケースもあることでしょう。

そのためにも、固有名詞を使う上で押さえるべきポイントをいくつか挙げましょう。

登録商標の有無を確認

固有名詞を使おうと思った時に、まずその名詞に商標権があるかを確認しましょう。
権利侵害は言い訳無用でアウトです。わかりやすいのは、その名称が記載されている文章や記事を目にした時にその近くに権利に関する表記やマークがあるかをチェックすることでしょう。また、クライアントがこの固有名詞を使ってくれ、といった時にはそのまま指示に従うのがよいでしょう。

過剰に使わない

固有名詞を使うように指示されると、文章のいたるところで使いたくなるものです。ですが、固有名詞というのは結構目立つもの。

連発するとやたら目立つため、ライターの思惑をそこはかとなく感じさせる文章になってしまいがちです。固有名詞を冒頭に掲げ、あとは代名詞で置き換えて読者に解釈させるというのも大切なテクニックです。

自分オリジナルの表現で表してみる

少し難しいかもしれませんが、代名詞代わりに文脈上その固有名詞を指しているとわかる表現を作るのも有効です。「話題のスマホ」だったり「GPS機能を使ったスマホアプリ」といったような読み手に「あれのことかな?」と感じさせる表現にすることで、代名詞の連発を避けて読みやすい文章にすることができるでしょう。

▼ライティング経験を積んでいけば、固有名詞の使い方の感覚を掴めるはずです。
早速サグーワークスでライティングを始めましょう。
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こぶたのまとめ

  • 固有名詞によって主観が混ざってしまうことも
  • 権利侵害はもってのほか
  • それでも固有名詞を使うならルールや使い方に注意しましょう

 

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みんなの感想文

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  • 文章を書いていく上でいつも気になってくるのが固有名詞の存在でした。使ってはいけないのは良いですが、使っていい時の対応がいまいちわかりませんでした。しかし、過剰に使わないことやオリジナルな表現にすることなどを学ぶことができました。
  • ライターとして活動する上でのポイントがわかりやすく書かれており、固有名詞の使用は何故だめなのかがわかりました。それは人によっての感じ方や考え方も異なるからです。しかも商標登録のある商品等は権利侵害に関わることもあり、ライターはオリジナル性が必要である事がわかりやすく書かれていました。
  • 固有名詞は使わないのが一番だと思っていたので、商標権の有無の確認は意外でした。オリジナルの表現を使うようにして、曖昧さを回避できるようにしたいと思いました。固有名詞の使い方は難しいですが、苦手意識が薄れました。
  • 固有名詞がらみは自分もよく困ってしまうところなので参考になりました。「商標」が1つのポイントというのには気づかなかったです。自分なりのオリジナルな婉曲表現も、その場その場で頑張って考えてみようと思います。
  • 特定の固有名詞がライターの主観に直結する、という議論にはとても説得力がありました。確かにぱっと浮かぶような固有名詞は、愛着があるものと相場が決まっています。代名詞をうまく使って読者を誘導する書き方を、今後工夫してゆきたいと思います。
  • 固有名詞に関する事の重要性を全く認識していなかったので、非常に参考になりました。やはり商標登録などされていると、権利など色々と難しいようですね。そういった物を、固有名詞を使わずに表現できる文章力を身に着けたいです!
  • 私自身、まだ書き手としての経験が場数を全く踏んでいないためとても浅く、固有名詞を文章で使うこと自体提示されたルールに従えばいいや程度にしか思っていなかったのですが、固有名詞をどの様に登場させるかで読み手の書き手に対する印象が大きく変わってくることが分かって良かったです。
  • ライティングを始めたばかりの初心者の人は、固有名詞を入れてはいけないと注意書きがあっても、具体的にどこからどこまでが許容範囲なのか分かりにくいので、的確に解説してあったこの記事は参考になると思います。
  • ついつい固有名詞を使いたくなってしまいますが、商標登録があるので気をつけなければいけないということを改めて感じました。また、自分がいいと思うものは人に勧めたくなりますが、感じ方は人それぞれなので客観的にとらえられるようにしたいと思います。
  • 固有名詞は記事によっては権利関係で使用不可な場合もあるので、今後はルールや使い方にしっかり配慮したいなと思いました。また読み手側に寄り添った分かりやすい文章が書けるように、今後より一層頑張りたいです。
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