開業届を提出すべきか否か、悩んだらぜひこの記事をご覧ください!

開業届を提出すべきか否か、悩んだらぜひこの記事をご覧ください!

フリーランスで独立しようとした場合、多くの人が会社設立という手段ではなく、個人事業主としての開業を選ぶのではないでしょうか?フリーライターとして独立したばかりの頃は、従業員を雇うわけでもなく、事務所を構えるわけでもないでしょう。開業届を出したからといって、自宅でパソコンに向かって執筆するという職務環境は大きく変わらないという人が多いはずです。しかし、たとえ職務環境が変わらなかったとしても、フリーランスとして開業することにはメリットがあります。

家族に○○万円支払うなら、開業届を提出した方がお得!?

まず節税効果の高い青色申告をすることができるというメリットがあります。青色申告をすることにより、65万円の特別控除を受けることができます(※複式簿記で帳簿を作成することが必要)。また、もし仕事を家族に手伝ってもらい、家族に給与を支払うという場合、その給与は全額経費として計上できます(ただし、配偶者控除や扶養控除を受けることはできなくなります。このため、家族の給与が年間38万円未満なら、配偶者控除の制度を利用した方がお得です)。

そのほかにも、青色申告には40以上の節税効果があるといわれています。このような青色申告を申請するためには、開業届を提出し、別途「所得税の青色申告承認申請書」を提出することが必要です。

ライターとしての給料が○○万円を下回るなら、失業保険を受け取った方がお得!?

基本的にはメリットの方が大きいのですが、デメリットもあります。たとえば、それまでの仕事をやめてフリーライターとして生計を立てていこうという方の中には、仕事が安定するまでは失業保険で食いつなごうとしている人がいるかもしれません。しかし、雇用保険の失業保険(基本手当)の対象は再就職に向けて活動している人なので、開業届を提出し自分で事業をしようと思っている人は対象外とされるケースが多いようです。再就職手当も同様に受け取れない可能性が高いです。このため、開業届を提出する前に、はたしてライターのお仕事で食べていけるのかを考えた方がいいでしょうね。

どちらの方がお得かというと、失業保険の1日あたりの支給額は最高7800円です。そうすると、1か月で最高24万円受け取れることになります。つまり、フリーライターとしての報酬額が24万円を下回るのであれば、失業保険を受け取れる間は開業届を提出しない方がお得といえそうですね。詳しくはハローワークのサイトをご覧ください。

参照URL:https://www.hellowork.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html

認め印OK!開業届の書き方

開業届を提出しなかったからといって罰を受けるわけではありません。また、最初にお話ししたように、在宅ライターの場合、いつの時点から開業したかを特定することは困難でしょう。このため、それぞれのケースに応じて開業届を提出すべきかを決めてください。

開業届を出す方がメリットがあると思われたなら、国税庁ホームページよりダウンロードした「個人事業の開業・廃業等届出書」を「納税地」を管轄する税務署に提出してください。郵送しても持ち込んでもOKです!また届出書に押す印鑑は実印に限られず、認め印でもOKです!さらに屋号は書かなくても問題ありません。開業届は審査されて許可されるかどうかが決まるものではなく、届け出れば大丈夫という性質のものです。このため、あまり厳格には決まっていないのです。事業開始日も厳密に特定する必要はなく、確定申告を開始したい時期を記入するという方法もあるでしょう。

こぶたのまとめ

経費が高いならば青色申告のできる、個人事業主としての開業がオススメ!
ただし、脱サラ等をした人がいきなり開業届を提出するには危険もある。たとえば月24万円稼げる見込みがないにもかかわらず、開業届を提出するとかえって損をしてしまう。
――開業届の書き方―――
屋号決めなくてOK
事業開始日厳密に事実と整合していなくてもOK
印鑑認め印でOK

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みんなの感想文

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  • 開業届は素人から見ると難しそうな手続きだなと感じていたのですが、思いのほか簡単でこれなら自分でもチャレンジできそうだなと思いました。しかしリスクも高いのでしっかりと状況を見極めることが大切だなと考えされられました。
  • とても参考になりました。青色申告について気になっていましたが、具体的に分からなかったからです。けれど、今回の記事を拝読して、青色申告についてもっと詳しく調べてみようと思いました。節税対策にはとても興味があります。
  • 恥ずかしながら、開業届という存在自体知らなかったので、とても参考になる記事でした。フリーランスやWebライターとして生活する覚悟は今のところありませんが、ライターでも失業保険が受け取れるなど、大変勉強になりました。
  • 開業届けを出したほうが得か得じゃないかという観点での記事だったので凄く参考になりました、特に私みたいな会社員を辞めようと思ってる人間には失業保険との兼ね合いなども説明があったので参考になりました。読みやすかったです。
  • 開業届けを出さないといけない条件を教えてくれる記事だったので参考になりました、稼げないうちは損をするという事も知れたのがこの記事を読んでの大きな収穫でした。内容的にはピンポイントだったので読みやすかったです。
  • そもそもフリーライターの人が開業届を出せるということも知らなかったので勉強になりました。開業届を出す=新たに事務所を構えるということだと思っていたのでちょっと驚きました。「青色申告」などの言葉もピンとこなかったので、一度じっくり調べてみたいです。
  • ライターとして働く上で、開業届を出すかどうか悩んでいたので、とても興味深い記事でした。ただ出せば良いのではなく、収入によってメリットとデメリットがあるというのを知りました。これを参考に、私も手続きをしてみようという気になりました。
  • 開業なんて今の私には考えられないことですが、ライターとしてのスキルが高い方は、開業されたほうがメリットも大きいかもしれませんね。開業届けの説明も分かりやすく、意外と簡単にできるんだなぁと新たな発見でした。
  • 私のように専業主婦からはじめて仕事を始める場合は、開業届を出して、青色申告をして経費を削減することが出来るのだなと思いました。もし旦那が退職して退職金が出る時は開業届を出さない方が良いのだなということもはじめて知りました。
  • 自分はフリーランスとして独立できるほど稼いでいないのですが、いつかはプラチナライターになってみたいと思っているので、今回とても参考になりました。実際給与が多い方はどうしているのだろうと疑問に思っていたので、今回の記事はすごくわかりやすくてためになりました。
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