話し言葉とは異なる書き言葉!普段はあまり意識しない文章表現のタブー

話し言葉とは異なる書き言葉!普段はあまり意識しない文章表現のタブー

しっかりとした文章力を身に付けるには、まず話し言葉と書き言葉の区別を明確に行う必要があります。普段の会話では何気なく使っている表現でも、書き言葉ではタブーとなってしまうものが意外とあるのです。それを知らずに使用していると文章が未熟だという印象を読者に与えてしまいます。具体的にどのようなものがあるか、その一部をご紹介します。

文章の真意が理解しにくくなる二重表現

「まず最初に」という言い回しは、話し言葉の中では比較的ナチュラルに使われる表現です。しかし、文章を書く場合、こうした表現は好ましくないとされています。「まず」と「最初」は同じ意味であり、それを重ねると文章がくどくなってしまい、かえって意味の理解を阻害してしまうからです。「必ず必要」、「今の現状」、「後で後悔する」などといった表現も同様です。

これらの修辞技法を二重表現と言います。普段の会話において、何かを強調したい場合にこの表現がよく出てきます。そのため、文章を書き慣れていない人は、無意識の内に二重表現を多用してしまいがちです。しかし、話し言葉と違い、読み返しが可能な書き言葉においては、そうした過剰な強調は読者に引っ掛かりを感じさせてしまいます。

ただ、二重表現を全く使用しないというのは意外と難しく、プロの作家であってもしばしば間違いを犯します。それだけ、この表現は我々の体に染みついているのです。したがって、自分の書いた文章を読み返す際には、無意識の内に二重表現を用いていないか、注意深くチェックを行う必要があります。

ちなみに、同じ二重表現でも「返事を返す」、「期待して待つ」などといった言い回しは、定着した表現とし許容されています。そうした事実も知っておいた方がよいでしょう。

「なので」の正しい使い方

文法的には間違っているけれど、話し言葉ではよく用いられる表現としては「なので」もあります。

「今日は残業をしなくてはなりません。なので、一緒に飲みに行くのは無理です」

といった具合です。まるで接続詞のような使い方をしていますが、「なので」は「助動詞の連体形(な)+接続助詞(ので)」で構成されている言葉であり、文頭では使えません。「今日は雨が降りそうなので傘を持っていきます」という具合に前の文を受けて、後ろの文に繋げるのが正しい使い方です。一方、上記の例文の場合は、「なので」の代わりに「だから」「ですから」「したがって」などの接続詞を使用するのが正解です。

しかし、話し言葉において、「なので」を文頭に持ってくる表現がなぜ普及したのでしょうか?おそらくそれは、人間関係を円滑にするための知恵です。「だから」だと上から目線の言い方になってしまいますし、「ですからは」は少々攻撃的なニュアンスが含まれています。「したがって」に至っては話し言葉としては堅苦しすぎます。そこで、もっと柔らかい言い回しをいうことで、使われ出したのが「なので」ということでしょう。ただ、文法的に誤りである上に表現がくだけすぎているので、書き言葉としてはふさわしくありません。文章で書く時は、あくまでも正式な接続詞を使用しましょう。

意外と知られていない三点リーダーのルール

話し言葉との違いというよりは、書き言葉の時のみ意識する表現に三点リーダーがあります。「彼は争いを未然に防ごうとするが……」という具合に文章の後ろにつける点のことです。会話における無言状態や文に余韻をもたせるために使用します。そのこと自体はほとんどの人がご存知でしょうが、書き方に細かいルールがあるのを知らないという方は結構多いのではないでしょうか?

まず、「・・・」というふうに単に点を3つ並べるだけでは三点リーダーではありません。パソコンで「・・・」か「。。。」を変換すると候補の中に三点リーダーもしくは三点リーダと付記されたものが表示されますが、それが正しい表記です。「・・・」ではなく、「…」が正解というわけです。さらに、書籍においては、三点リーダーの表記は偶数個にする決まりがあります。点の数で言えば、3点リーダーをふたつかさねて6個か、3点リーダーを4つ重ねて12個です。ただ、3点リーダーを4つ重ねると「彼は争いを未然に防ごうとするが…………」となって、いささか長すぎるので、通常はふたつ重ねの点6個で表記されます。

ただ、新聞の場合は字数制限が厳しいため、「彼は争いを未然に防ごうとするが…」というふうに三点リーダーはひとつだけで表記するのが普通です。web記事に関しては、決まった表記ルールは確立されていませんが、一般によく使われている三点リーダーふたつ、つまり、「……」と表記するのが無難でしょう。

話し言葉との区別を明確に

文章を考える時には、どうしても普段会話で使っている言葉に引きずられてしまいます。しかし、話し言葉は伝達効率や感情的ニュアンスを重視するためくだけたものが多く、文法的にも正確ではありません。それをしっかり意識して、記事を書く際には文章表現のタブーに触れないように注意しましょう。

こぶたのまとめ

話し言葉では許容されていても書き言葉では使用するべきではない表現がある

  • 二重表現は読者にくどい印象を与える上に意味が理解しづらくなるので避ける。
  • 「なので」は接続詞ではないので、文頭には置かない。
  • 三点リーダーは「……」という具合にふたつ重ねが基本。

話し言葉と書き言葉の違いをよく理解して、正しい文章表現を身につけましょう!

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