逆転術!タイトル・小見出しを書くタイミング

逆転術!タイトル・小見出しを書くタイミング

ライター業をしていると、日に日にタイトルや小見出しの重要性が身に染みてわかってきます。しかし、厄介なことにタイトルや小見出しを書くのに必要となるのは、論理力や構成力とは異なるアイディア力なので、文章に書き慣れてきても、タイトル・小見出しを書く能力が向上しているとは限りません。

かくいう私も、タイトルや小見出しに悩んでいるライターの1人です。今回は一緒に「どうすれば読み手を惹きつけるタイトルや小見出しを書けるのか」を考えていきましょう。

逆転術!タイトル・小見出しを書くタイミング

タイトルや小見出しは、当然ながら、その文章や段落の先頭にあるものです。しかし、記事を作成する際には、最初ではなく最後にタイトルや小見出しを付けた方が良いでしょう。

文章を書く上で重要なのはテーマや読み手などの情報であって、タイトルや見出しを最初に書いておく必要性はありません。むしろ文章や段落が出来上がってからタイトルや小見出しを書いた方が、その文章等により合ったものを書くことができます。

大切なのは「思わせぶり」

例えば病院を舞台にした映画を紹介するコラムを書く場合、私なら次のようなタイトルをつけます。

  • 2017年春映画化決定!犯罪×病院、A監督の答えは?
  • 涙活に最適!?笑って泣けるドタバタコメディー

小見出しならこんな感じ。

  • 個性豊かなキャラクターが勢ぞろい
  • 試写会で大好評!話題のシーンとは?

どれだけの方が「読みたい」と思ってくださったかはわかりませんが、私が意識しているのはいかに「思わせぶり」なタイトルや小見出しを書くかということです。

タイトルや小見出しで情報を把握してもらう必要はなく、記事を読み終えた後に意味のある情報を知ってもらえばいいのです。このため、タイトルや小見出しをつける際には、記事の中身までは把握できないように、具体的な情報は書きません。

ただ、ここで注意すべきなのは、「答えのないタイトル・見出し」にはしないということです。記事を読み終わった後、「え……」というガッカリ感が残ってしまうと、もう読んでもらえなくなってしまうでしょう。そのライターの記事に低評価がつけられるだけならまだしも、その記事が掲載されているサイトそのものに低評価がつけられてしまう可能性もあります。

このため大切なのは、読み手の想像や期待にそった答えを記事内に書いておくことです。

逆にいえば、記事内の情報にそった「思わせぶり」なタイトルにすることです。この点からも、文章や段落を書き終えた後に、タイトルや小見出しを書いた方が良いといえます。

こんな小見出しはイヤだ!NG3選

どんな小見出しをつければいいのか、はその記事によってさまざまですから、具体的にアドバイスすることはできません。また、そのライターの個性が表れる部分なので、ご自身で頭を悩ませた方が良いでしょう。ここでは、小見出しのNG例をお伝えします。

1、長すぎる小見出し

小見出しは「見出し」であって、本文ではありません。3文以上は避けた方が無難です。そのサイトのレイアウトにもよるのですが、長くても25文字までが良いでしょう。

2、読点を多用した小見出し

長すぎる小見出しがNGであるのと同様に、読点を多用した小見出しも避けましょう。また、私自身は「!」や「?」を用いたタイトルや小見出しに魅力を感じるのですが、人によっては、「!」や「?」もタイトルや小見出しでは多用すべきではないという人がいます。レギュレーションがなければ、そのライター自身の趣味に合わせると良いでしょう。

3、簡潔すぎる小見出し

長すぎる小見出しもNGですが、逆に簡潔すぎる小見出しもNGです。大切なのは「思わせぶり」ですから、ある程度の情報は必要というわけです。

 
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こぶたのまとめ

記事、段落を完成させてからタイトル、小見出しを書こう!
タイトル、小見出しには不正解はあるけれど、正解はない。個性を発揮して読者を惹きつけるタイトル、小見出しを考えよう。
 
 

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みんなの感想文

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  • 実際にタイトルを考えるときに、記事がどのようなものか知らせるという目的に合っていても、果たして惹きつけるタイトルなのかどうかは怪しいと思っていたので、大変参考になりました。避けるべきタイトルの具体例が記載されていたのも、理解を助ける一因になったと思います。
  • 小見出しを考えるのは私も苦手だったので興味深い記事だったのですが、最初は無いものとして完成してから決めるという方法は発想の転換で、自分では考えすらしなかったことなのでこれから実践したいなと思いました。
  • 私も普段在宅ワークで小見出し、タイトルと付けてそれから本文を打つことが多いのですが、記事を読んでどう見出しをつけるか考える暇があれば最初に文章を打ってから考えた方が思わせぶりな、かつ大袈裟な感じの見出しを付ける自信が持てます。小見出しから本文と順番通りにしなくても良い、小見出しは読み手の目に留まる第一歩、もっと勉強します。
  • タイトルと小見出しは、非常に難しいと感じているので、非常に興味を持って読みました。思わせぶりに書く、と言う事ですが、それを実際に自分が書けるのかと言うと、難しい気がします。もう少し、初心者でもできるポイントがあったら、もっとありがたかったです。
  • 思わせぶりなタイトルを考えるというのはとても参考になりました。タイトルの表現には毎回苦労させられていましたが、このような記事だと自分でも簡単に書けそうです。まじめすぎるタイトルでは読者には読んでもらえないんだなと感じました。
  • タイトルはいつも最初に書いていてタイトルを考える事に時間を取られてしまう事もあったので、これからは文章を書き終えてから書こうと思います。また思わせぶりなタイトルになるように工夫していきたいと思います!
  • ライター業初心者を脱し、もっと効果的に人をひきつける文章を、と考え始めたら必須になるのがタイトルや小見出し。どんな小見出しのつけ方が効果的なのかを具体例を挙げて説明してくれているのでとても参考になりました。
  • タイトルや小見出しを考えるのはとても難しかったのですが、とても参考になりました。長すぎず、完結的でもなく読者の心がつかめるようなタイトルを工夫してみようと思います。とても分かりやすい記事なので、すぐに実践できそうです。
  • タイトル・小見出しは文章が出来上がってから作る方が良い、という点は良くわかります。実際に私もタイトルは後から書きますし、その方が効率が良いです。ただ、「思わせぶり」なタイトルという視点は余り意識していなかったのでとても参考になりました。特別な指定がない限り「~な理由」や「~について」のような簡潔なタイトルにしていたので頑張って改善したいです。
  • 確かに小見出しというものは、読み手が内容を読む前にぱっと目に付く言葉なので、とても重要だと思います。小見出しは思わせぶりが必要で、もちろん内容の結論を書いてしまっては意味がありません。文章をを書いてから付けるほうが良いというのは、思わせぶりな小見出しを考えやすいとのことで、納得しました。
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