記事の質を上げるために!文章構造の基礎学習
言うまでもなく、文章を書くのがライターの仕事です。与えられたテーマに基づいて、読者にとって読みやすく興味を引く文章を構築してお金を稼いでいるわけです。しかし、その文章の構造について考えることはあまりないのではないでしょうか?
日頃何気なく使っている文章ですが、その仕組みについて理解が深まればライターとしての仕事の質もより高まっていきます。そこで、初心に帰って文章の基本構造についてまとめてみました。
文節ごとに分けると見えてくる文の構造
まず、中学生に戻ったつもりで文の構造について復習してみましょう。文の最小単位は単語です。また、単語の中でもそれ自体が意味を持っている言葉を自立語、助詞や助動詞のようにそれ自体が意味を持たないものを付属語と言います。
そして、ひとつの自立語のみ、あるいはひとつの自立語に付属語がくっついているものが文節です。それが集まって文になります。その際、付属語は文節と文節の関係性を示す役割を果たします。
上記の文で言えば斜線で区切られている部分が1文節です。したがって、この文章は5文節で構成されているということになります。
以上の話は言われてみればごく常識的な知識ですが、これを自覚した上で頭の中で文節ごとに区切って文をチェックすると間違いに気付きやすいというメリットがあります。例えば、文節レベルでの重複です。
上記の文では、『ので』が重複して文がくどくなってしまっています。
こうすればぐっと読みやすくなります。文の構造に自覚的であるとこうしたミスを見つけやすいものです。
文節の順番を入れ替えて作る文の効用
重複チェックの他にも文節を意識することによって生まれる効用があります。文を書いてどうもしっくりいかない時、文節ごとに区切った上でそれらを入れ替えていけば、自分が望む文にたどり着きやすいのです。
この文をもっと『最近』であることを強調したものに書き換えるとします。強調したい部分は述語にすればよいので『最近』という言葉を最後にもっていきます。
次に文節ごとの関係性が正しく繋がるように付属語を変換します。
↓
『ダイエットに/関する/ビジネスが/盛んになったのは/最近に/なってからです。』
これで、『最近』を強調した文の出来上がりです。こうした文の書き換えもその仕組みを理解していればスムーズに行えます。
段落に分ける意味
文節が連なって文になり、文は句点によって完結して1文となります。そして、文が集まって文章となるのです。
しかし、長い文章を書く時は、文章は段落によって区分されます。段落とは、文章の中でも内容がひとまとまりになった部分で1段落が終了すれば、改行を行って次の段落に移るのがルールです。
段落がなくとも文章は成立しますが、長い文章を改行なしで書くと読者がどの区切りで内容を整理したらよいか分からず、意味を理解しづらくなってしまいます。
逆に、適度の長さで段落分けをすると読者は段落ごとに内容を整理しながら次の段落に進むのでそれだけ理解が容易になるのです。そして、ライター側からしてみても最初から段落に分けて構想を練ると文章がまとまりやすくなるというメリットがあります。
ただ、だからといって改行をしすぎるのも問題です。改行はそこから違う内容に移行するという合図ですが、内容転換がめまぐるしいとそれはそれで読者の理解を阻害します。
内容にもよりますが、一般のWeb記事の場合、300文字~500字程度でひとつの段落を構成するのが読者にとっても読みやすく、ライターにとっても構成を練りやすい分量ではないでしょうか。
言葉の学習とライターとしてのスキルアップ
文章は、単語→文節→文→段落→文章という順番で組み立てられています。言われてみれば当たり前の話ですが、その構造の意味をしっかり意識しておくことで文章は随分書きやすくなります。
たまには、言葉に関する学習をし、ライターとしてのスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。
▼サグーワークスにはライターとしてステップアップできる環境が整っています。
幅広い文字数の案件が揃っているため、文章構造についても実践しながら習得していくことができます。
こぶたのまとめ
文章の構造を理解することで記事の質を上げる
- 文は『自立語+付属語』の文節が集まってできている
- 頭の中で文節に区切りながらチェックすると重複箇所をみつけやすい
- 文節の順番を入れ替えて、付属語を調整することで文のニュアンスを変えられる
- 適度な長さで段落を分けると読者は内容を理解しやすいし、書き手も構想を練りやすい
文の構造の特性を学び、ライターとしてのスキルアップを目指しましょう
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みんなの感想文
はい・・・8人 / いいえ・・・2人
- いつも文章の構造というものを考えないまま書いていることが多いので、人に伝えられるようなきちんとした文章を書くためには、文章構造を考えながら執筆しなければいけないということが分かりました。勉強になりますね。
- 文章を書く副業をしていますが、すでに知っていることしか書かれていないので、参考にはなりませんでした。「読んだ時間を無駄にした」と感じてしまいました。この記事に書かれている内容自体は、わかりやすいものでした。
- いつも文章を書く上で、もやもやとしていた疑問がすっきり解消された気分です。文章を文節ごとに区切ってチェックするというのは、素人にもミスが見つけやすく、なぜかしっくりこない文章を作りかえるにも、とても良い方法だと思いました。早速実践で使いたいと思います。
- 私は文を書く上で文節を意識したことがありませんでした。文節を意識し順番を変えるだけで全く違った文章になるんだなと思いました。また、自分で文章を書く際迷った時は文節の順番を変えてさらに良い文章が書けるように工夫したいです。
- わかりやすく示されているであろう例文が、多すぎることでしつこさを感じました。内容は、記事にあった通り小学生や中学生で学ぶような内容だったので、その基本的な文章構造にワンランク上の文章の書き方が示されていたら良かったのではないかと思いました。基本的な内容にプラスの要素が欲しかったです。
- 少し文章を書くのに慣れてきて、ステップアップや文章の見直しを図りたい、という方にはうってつけの記事です。私自身も、文章の構成を考えるのが苦手なのでとても勉強になりました。特に文節の順番は、気にしたことがなかったので、これから取り入れていこうと思います。
- これはとても役に立つ内容です。仕事で文章を書くときだけでなく、普段の友達同士のメールのやり取りでも役に立ちます。文節で切って考える、と言うのが目からウロコでした。確かに分かりやすいですし、早速実践したいと思います。
- いつも文章が出来上がってから音読して直すという習慣があったので、文節ごとに切って強調するところは強調してといったやり方に変えれば、もっと質が上がるのだろうなと参考になりました。まずは文節ごとに切って文章を構成したいと思います。
- 文の構造の大切さや、段落分けの本来の目的などを改めて理解できました。しっかりと意識することによって、文章が書きやすくなるということも分かったので、より一層深く言葉を学んでいきたいという気持ちが持てました。
- 文章を書くにあたって、やっぱり基礎は大事だなと思いました。改めて文章を区切ることによって、順番を入れ替えたほうがその単語が強調されたり、何回も使ってしまう接続しを確認することができるのだなと思いました。