文章作成の落とし穴。単調な語尾を避けるための工夫とは?

文章の語尾表現は、大きく分けると「だ。である」調と「です。ます」調の2種類があります。「だ。である」の場合は、比較的語尾にバリエーションをつけやすくあまり単調になることはありませんが、問題は「です。ます」調の場合です。

「~です。」を何度も繰り返してしまうことも多く、読み手に単調さを感じさせてしまうばかりか、稚拙な印象を与えてしまうことさえあります。今回は、語尾が単調にならないようにするための工夫についてご紹介していきますので、語尾の表現で悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。

語尾をローテーションする

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基本である「です」「ます」、否定形の「しません」、依頼形の「してください」「しましょう」、過去形の「でした」「しました」を文章の流れに合わせてローテーションさせ、語尾が単調になるのを防ぐ方法です。

語尾を意識し過ぎると意味の分からない文章や流れのおかしな文章になってしまいますので注意が必要ではありますが、多くの場合、この7種類の語尾を交互に使い分けることで文章が自然に繋がります。

体言止めを使用する

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体言止めとは、名詞で文章を終わらせる方法のことです。文章を強調出来るため、たまに使用すると文章が引き締まりますし、文章のリズムも良くなります。

ただし使い方によっては文章の意味が変わってしまうこともありますので、文章を作成した後きちんと読み返して意味が違ってしまっていないか確認する必要があります。

倒置法を使用する

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倒置法とは、文章中にある言葉を逆の語順にすることで、文章に強調効果を持たせる方法のことをいいます。体言止めとの違いが分かりにくいですが、例を挙げると「あなたの手料理を食べてみたい」という文章を体言止めにすると「食べてみたい、あなたの手料理」になり、倒置法にすると「食べてみたい、あなたの手料理を」になります。

ただし、倒置法も体言止めと同様に文章によっては自分が意図しない部分が強調されてしまうこともありますので、文章作成後に意味が違っていないかきちんと確認するようにしてくださいね。

話し言葉止めを使用する

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文章の最後に「ね」「よ」などを加えて、話し言葉で止める方法です。例えば、「ぜひ参考にしてください」という文章の最後に「ね」を加えて、「ぜひ参考にしてくださいね」というように使用します。

読み手に語りかけるような文章になるため柔らかさを演出することが出来ますが、あまりに多用すると読んでいて鼻についたり、読み手の反発を買ってしまう可能性がありますので注意するようにしましょう。

推定を表す言い回しを使う

「でしょう」や「かもしれません」などの推定を表す語尾を使用して、確定的ではない状態を伝える方法です。
記事の中に自分の感想を入れるような場合にも使用することが可能ですが、あまりに多用しすぎると文章が曖昧になりはっきりしない印象を与えてしまいますので注意が必要です。

語尾を省略してしまう

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タイトルや見出しなどでよく使用される方法ですが、語尾を省略することで文章のリズムが良くなることがあります。
例えば、「文章はこのように省略します」であれば「文章はこのように省略を」になりますし、「語尾の単調さを防ぐオススメの方法はこちらです」であれば「語尾の単調さを防ぐオススメの方法はこちら」になります。

語尾があまりにも単調になってしまうようであれば、思い切って省略してしまうのも1つの方法です。多用すると読みにくい文章になりますが、たまに使用すると文章の流れが良くなって文章自体が引き締まります。

▼たくさん記事に触れて、言い回しのバリエーションを増やしていきましょう!
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こぶたのまとめ

  • 幾つかの語尾をローテーションさせて文章の語尾が単調になるのを防ぐ
  • 体言止めや倒置法、話し言葉止めをうまく使いこなせると文章が上達する
  • 推定表現や語尾の省略を文章中に加えると文章が単調になるのを防ぐことが出来る
  • 文章作成後にきちんと読み返して読みにくい文ではないか確認することが重要

 

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みんなの感想文

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  • 読みやすい文章を書くためには、内容だけではなく、語尾にまで気を遣うものなんだと、勉強になりました。ついつい同じような語尾を使ってしまいがちですが、工夫して、ワンランク上の文章が書けるように頑張りたいです。
  • この記事を読んで、語尾のバリエーションはここまであるのか!と目から鱗でした。自分自身記事を作成する時に、言い回しに悩んでしまうことが多いのでとても参考になります!メモに書いておき、いつでも見える場所に貼っておきたいと思います!
  • 同じ内容の事柄でも、何通りもの表現の仕方があります。語尾もまた同様で、意味は同じのままで何通りもの表現が可能です。その語尾の多様性を機械的に行う秘訣を開陳したこの論考は、参考になるものがありました。語尾はどうしても似たような表現になりがちですが、この秘訣を活用すれば、語尾はもっと変化に富んだ多彩なものになりそうですね。
  • 一番重要なテーマのことを考えるあまり、語尾に注意が行き届かなくなり、読み返すと「です。」「です。」と何回も繰り返して使ってしまっていることがあります。気を付けて書いていても、文章の意味が変わってしまったり…。記事を参考にして、もっと意識して文末を考えてみたいと思います。
  • 語尾がいつも同じ感じになってしまうという悩みを抱えていたのでこの記事はとても参考になりました。体言止めや倒置法、省略といった方法はすぐに取り入れやすそうなので、次回記事を書く際には使ってみようと思います。
  • 長文を作成しているときは特に文末のかぶりか気になっていました。自分なりに工夫はしていたのですが、依頼形の「してください」や否定形の「しません」はあまり使うことがありませんでした。今後はこれらの文末も使用して読み手に単調さを感じさせない文章を書いていきたいと思います。
  • 語尾を意識しないで漠然と文章を書くと、気がつけばずっと同じ語尾になっている事はライティングの経験が浅いうちはよくあるので、語尾の表現方法のバリエーションを知って使い分けが出来れば効率的に文章を作成できると思いました。それぞれの表現方法の説明だけではなく注意点も書かれていた点は、文章を作成する際に具体的に意識できる事なので、とても役立つと思います。
  • 私自身、何度か同じ文末表現が原因で非承認になった事があったので、とても参考になりました。体言止めや文末表現のローテーションと言った具体的な手法はそこまで難しくなさそうなので早速使ってみようと思います。
  • 毎回同じような語尾しか思い浮かばず、単調な記事になる事が多かったのですごく参考になりました。色々な言い回しを知っておくだけでも、だいぶ文章に幅がでそうです。これを参考に、人を惹きつけるような文章を書いてみたいです。
  • 語尾の単調さを避ける文章を心がけることで、承認率を高められることが分かって良かったです。これまでの自噴の文章を思い返すと、同じような語尾の使いまわしが多かったことに気づかされました。今後の改善に繋がる良い記事だったと思います。
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