副業解禁の背景とは?副業のメリットやおすすめの副業を紹介
今の会社の人間関係は良好で働きやすいが、
「将来を考えたときに給与面での不安がある」
「仕事内容をより魅力的なものにしたい」
という思いを抱いている人もいるのではないでしょうか。
転職をして確実に仕事内容・給与面ともにに良くなる保証がない場合、
「副業で副収入を得る」「副業で好きなことを仕事にする」という方法もあります。
働き方改革をはじめとして行政から「副業」が推奨されてきています。
社会が変わりつつある中、解禁となった副業でどんな副業を始めればいいのか・副業におけるメリットやデメリット、会社に勤めている人が始めやすい副業の種類などについて紹介していきます。
いつから副業は解禁されたの?
2018年は『副業元年』とも呼ばれ、国策として企業の副業解禁や推進が進められています。国の規定の変化もあり、企業の考えや社員の意識の変化に伴い少しずつ副業を認める企業が増えてきています。
そのため、以前から副収入を得たいと考えていた人が徐々に副業を始めているのです。
具体的には副業がいつ解禁されたのか、どんな仕事が副業にあたるのかなどについて説明します。
「副業NG」から「副業OK」に!
厚生労働省は長年に渡り、企業の就業規則を制定する際の指針となる「モデル就業規則」を公示していました。
その中には
許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。
と労働者へ向けた一文が明記されていました。
しかし、働き方改革の普及促進に当たり、副業や兼業を認めないことは時代にそぐわないものとしてモデル就業規則の改定に踏み切ったのです。2018年1月31日に、モデル就業規則に副業や兼業についての規定が新設され、それに伴い「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が作成されました。
モデル就業規則には、新しく「副業・兼業」に関する章を設置して、第67条において
労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。
と明示するに至りました。このことをきっかけに、今までの「副業NG」から「副業OK」に一気に規則が大きく変化したのです。
副業解禁の背景
副業解禁に至るまでの流れは、2017年3月に発表された「働き方改革」で、政府が日本の働き方について再考をしたことが起因しています。
これまで日本では、終身雇用や年功序列至上主義という時代が長く続いたため、一度決まった社会人としてのキャリアパスをなかなか変えにくいという労働慣行がありました。
他国の水準と比べても低水準にあった労働生産性の改善が提唱され、その中の施策の一つとして副業推奨が推し進められています。
副業に明確な定義はない!副業を始める前に必ず会社に確認を
「副業」という言葉自体に明確な定義があるわけではありません。
会社勤めの本業に対しての副業という位置付けで考えた場合、副業に該当するものとそうでないものがあることに注意が必要です。収入や収益を得ること全てが副業とはなりません。たとえば、オークションサイトやフリマサイトなどで不要になった物品を売却することは厳密にいえば副業にはあたりません。
しかし、「せどり」などの転売目的で商品を安く仕入れて高い値段をつけて販売することはどうでしょうか。転売を継続して利益を得る場合は「古物商許可証」という許可証を取得する必要があり、目的が収益=ビジネスであるため副業にあたります。また、ポイントサイトでポイントを得る・フリマサイトで中古品の出品をするなど副業にあたるかどうか明確に線引がされていない部分もあります。
就業規則には副業に関する規定があるので本格的に副業を始めようと思った際には、必ず会社の規定を確認し、相談してから始めるようにしましょう。
企業が副業OKにする理由って?
行政や国の主導もあり、徐々に副業を解禁する企業が増えつつあります。
企業側からすると、本業に支障をきたしかねない副業ですが、どのような目的で副業を認めているのでしょうか。
働き方の多様化
社員の家庭環境や立場、通勤事情や体調などの社員それぞれの事情を重視する企業が増えています。必ず全員が決まった時間に同じ場所で働かなければいけないという固定観念が崩れていっています。育児休暇を父親が取得したり時短勤務の導入をしたり、在宅でリモートワークをしたりと企業の社員の働き方は多様化しています。
そのような働き方の多様化の一貫として、空いた時間に副収入を得たい・趣味や特技を生かして起業したいなどの社員の意志を尊重する企業も増えています。本業に支障がなければ複数の収入源を持っても構わないという考えを持つ企業が多くなっているのです。
優秀な人材の確保
少子高齢化に伴い、今後企業が労働力不足に陥っていくことが予想されます。そんな中、優秀な人材を確保しておくことは企業が成長するにあたって大事な要素の一つとなっています。
優秀な人材ほど上昇志向が高く、本業以外のことにも挑戦してみたいという欲求も生まれやすい傾向があります。キャリアを積んだ優秀な人材の離職は企業にとって大きな損失と言えます。そのため、副業を許可して社員に自由な働き方を提供するようになった企業もあります。
副業を推奨している企業や公務員の副業に対する捉え方の変化
国が副業を勧める背景や働き方・考え方の多様化に伴い、どのような変化があったのかを企業の事例を交えて紹介をしていきます。
この変化は民間の企業だけでなく、地方自治体にも副業解禁に向けた動きが広がりつつあります。
「専業禁止」を掲げる企業も
「パラレルワーク」を推奨している企業に株式会社エンファクトリーがあります。同社では「専業禁止」として社員に積極的に副業の掛け持ちを推奨。株式会社エンファクトリーは、社員に自由な働き方の選択肢を提供することが、結果的に社員に人間力をつけてもらう機会につながると考えています。
社員個人がさまざまな能力をつけることにより、シナジー効果を生み、会社への還元も大きくなるという考えを持っています。
公務員も副業OKな時代へ
副業に対する独自の制度を設けた地方自治体として先陣を切ったのが兵庫県神戸市。阪神大震災以降、復興の中心として重要な役割を担ってきたNPO法人や地域団体などの深刻な人材不足が背景にあります。
神戸市では「地域貢献応援制度」と謳った活動の支援を職員に通達し、勤務時間外の活動の参加を認めました。公人という立場が足かせにならずに報酬を得て活動ができるようになりました。
地域活動への参加が人事評価の対象となる奈良県生駒市では、神戸市を参考に副業を条件付きで副業を容認。2018年3月には消防士が球技の指導やNPO法人の活動に参加しています。
宮崎県新富町でも、公益性が高く地域の活性化に繋がる活動に対して副業を認めています。自治体ごとにさまざまな要件があるものの、このような施策は今後も増えると予想され、特に地域の活動拠点の人手不足の解消と地域の活性化につながるでしょう。
会社員が副業をするメリット・デメリット
推奨されている副業ですが、もちろんメリットだけではなくデメリットもあります。
メリット・デメリットを踏まえて、副業を始めるかどうか意思決定をしましょう。
副業のメリット
副業をすることで、本業以外に働く時間は増えてしまうのは必然です。しかし、スキマ時間をうまく活かせるならば副業をするメリットはたくさんあります。どのような点がメリットになり得るのかを紹介していきます。
挑戦がしやすい・新たな自分に出会える
今勤めている企業に不満はなくても、全く違う業界で好きなことを仕事にしてみたいという気持ちを抱えている人もいるのではないでしょうか。本業で安定した収入を得ているなら、転職として自分の好きなことを仕事にするよりも気軽に始めることができます。
副業を通して「自分はこんなことができたんだ」と自分自身に対して新たな発見や気付きがあるかもしれません。自分の可能性を広げる意味でも副業をするメリットは大きいでしょう。
視野を広げることができる・人脈を広げられる
本業に関わる副業をすれば、違った角度から業務を見ることができるようになります。また、新しい人脈の形成をして本業に活かすこともできるでしょう。与えられる仕事でなく自ら副業を始めるために行動することで本業での仕事に対する主体性や、自律性を身につける機会を与えてくれるかもしれません。
また、本業と全く違う分野の副業をすれば、本業では出会うことができなかった仲間に出会えるかもしれません。今まで知り得なかった人脈が広がるのは刺激になるでしょう。
収入の増加
残業を厳しく取り締まる企業が増え、残業手当を期待できなくなっているのが現実です。
そんな時、本業以外に副収入があれば生活に余裕ができますよね。趣味に使えるお金が増えたり、貯金をすることができたり、自由に使えるお金が増えることは大きなメリットになるでしょう。
スキルアップができる
本業でキャリアアップをして収入を上げるためには、現在持っているスキルにプラスした能力が必要になることがあります。本業にプラスになる副業をすれば、副業を通して+αのスキルを身につけることができるでしょう。
副収入を得ながら自分の市場価値も高められる点は、副業をする大きなメリットといえるでしょう。
副業のデメリット
副業を始めると上記のようなメリットがたくさんあるのはもちろんですが、デメリットがあることも理解しておかなければなりません。双方をよく理解したうえで副業を始めるのが、本業とともにスムーズに進められるコツといえるでしょう。
働く時間が増える
副業を始めるということは、本業が終わった後や土日などのスキマ時間に副業に充てる時間を作る必要があります。
社会人でまとまった時間を確保することは難しいため、自分の都合に合わせて自由な時間にできる副業がおすすめです。
無理をすると体調を崩す可能性も
「もっとお金を稼ぎたい」という気持ちから、多少無理をしてでも副業を始めてしまいがちです。その結果、休息する時間が取れずに体調を崩してしまっては元も子もありません。
本業と並行して続けられるかどうかを念頭に副業を選びましょう。
納税や確定申告を自分でしなければならない
会社に勤めていれば、税金を算出したり支払いを済ませてくれたりという手続きごとはすべて会社側で行ってくれます。しかし、給与以外の副業の収入に関してはすべて自分で申告して決められた期間に手続きを済まさなければなりません。正しく申告しないと罰則が科せられる可能性もあります。
副業をするにあたり付随して発生する諸々の雑務を理解したうえで、副業を始めることが重要です。
副業解禁で始めてみたい副業の紹介
副業が解禁されたことにより、既に副業を始めている人はどのような副業をしているのか気になる人も多いのではないでしょうか。
どのような副業なら本業に支障なく続けられるのかを知り、まだ副業をしていない人は自分にもできそうな副業を見つけてみましょう。
転売
転売は「せどり」とも呼ばれます。メルカリ、ラクマ、ヤフオク!などのフリマサイトやオークションサイトを使って高く売れそうな品物を安く仕入れて売る副業です。
どんなものが高く売れるのか、どんな写真やどんな説明がユーザーの興味を引き売れやすいのかなどの市場調査をすることにより、マーケティング感覚が養われるでしょう。また、注文確定から発送手続きまでをスムーズに行ったり、在庫の管理をしたりする必要があるため、在庫管理や販売能力が身につく副業といえるでしょう。
アフィリエイトブログ
サイトを立ち上げ、そのサイト内で商品やサービスを紹介して報酬を得ることをアフィリエイトブログと言います。
アフィリエイトは、軌道に乗れば収益が跳ね上がる可能性があります。しかし、成果を出すには長期にわたりマーケティング戦略に沿った記事作成を中心としたサイト運営が必要になります。
記事の質にもこだわり、「検索画面での露出(SEO)」「SNSでの拡散」など多くの人に商品を購買してもらうために地道な努力が必要です。今すぐに結果や収入にこだわることなく副業に時間をかけられる人におすすめです。
Webデザイン
Webデザインとは、WebデザイナーとしてWebサイトのデザインを請け負う副業です。
企業が求めている成果物を作成できると証明をするためにポートフォリオなどで実績を示し、認められれば大きな仕事につながることもあります。
デザインの構築力や要望を聞き出すコミュニケーション能力が必要で、難易度も高いため、誰にでも簡単にできるものではありません。
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詳しくは以下の募集ページを見てみてください。
Webライティング
Webライターとして、主にインターネット上に公開される記事を執筆する仕事です。Webライティングはパソコンがあれば場所を選ばず気軽に始められる副業です。
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副業が解禁された今だから副業を始めてみよう
副業が解禁された背景には、働き方の多様性を認める社会の動きや各企業の人材不足問題が関係しています。また、副業を推奨する企業が現れ、地方自治体でも副業の考え方が徐々に変化してきています。
大手企業であっても業績悪化でいつ倒産の憂き目にあうか分からず終身雇用も難しい現代では、個々で収入源を確保しておくことが肝要です。
副業を始めるメリット・デメリットを正しく理解して、自分に合った副業を始めてみましょう。
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こぶたのまとめ
会社員が副業をするメリット・デメリット
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- 【メリット】新たな自分に出会える・人脈を広げられる・収入、スキルがアップできる
- 【デメリット】働く時間が増える・無理をすると本業に支障が出る・納税や確定申告の自己処理が必要になる
副業をしても問題ないか、勤務先に確認してから自分に合った副業を始めてみよう