子育てしながらの在宅ワーク!保育園は利用できるの?

子育てしながらの在宅ワーク!保育園は利用できるの?

在宅ワークのメリットとして、家事や育児などと両立しながら仕事がしやすい点が挙げられます。外で働く場合とは異なり、急用のときに同僚に気を使わなくても済みます。しかし、自宅で子育てをしながらの仕事は、思った以上に大変なのが現実です。やはり、子どもを預かってもらえるところがあれば助かるのではないでしょうか。

そんななか注目されるのが保育園の存在です。ただ、保護者が自宅にいるのに受け入れてもらえるのかが気になるところです。ここでは、子育てしながらの在宅ワークに保育園は利用できるかどうかについてお話します。

在宅ワーカーは保育園を利用できる?

保育園を利用するためには、保育園がどのようなものか確認しておきましょう。保育園の所管は「厚生労働省」であり「児童福祉法」に基づく児童福祉施設のひとつです。正式名称は「保育所」ですが「保育園」の名称を使うことも少なくありません。また、対象となるのは0歳~小学校就学始期に達するまでの乳幼児が一般的です。

保育園とよく比較されるところとして「幼稚園」が知られています。幼稚園の所管は「文部科学省」。「学校教育法」に基づく学校のひとつですが、幼稚園は義務教育ではありません。また、幼稚園の対象年齢は満3歳以上ですが、2歳児を対象にするところも存在します。

保育園を利用できる条件として、保護者の就労などにより十分な保育ができない場合が挙げられます。たとえば、夫婦共働きの家庭が該当します。しかし、夫婦のどちらかが在宅で仕事をしている場合、子育てしながらの業務が可能と捉えられることも少なくありません。そのため、在宅ワーカーが子どもを保育園に預けるには、その必要性がわかる証拠づくりが求められます。つまり、条件さえ揃えば保育園の利用が可能になるのです。

保育園に子どもを預けやすい条件を知る

保育園には「認可保育園」と「認可外保育園」とがあります。保育料の安さなどを重視するなら、認可保育園を探したほうがよいでしょう。ただし、待機児童の多さがクローズアップされるなか、タイミングよく入れるかどうかはわかりません。保育園の申込は年間を通じて可能のため、締切日を確認したうえで少しでも早く「保活」(保育園探し)を始めることが望まれます。なお、認可保育園の申込は自治体が窓口になります。一方、認可外保育園の申込は各園が窓口です。

認可保育園の選考は指数(点数)が関わってくるため、少しでも指数が高くなることが理想的です。指数の内訳は、保護者の就労状況など基本情報による「基準指数」と、そのほかの条件による「調整指数」の2つです。また、指数が同じ場合に入園順位を決める「優先順位」も存在します。在宅ワーカーが保育園を利用するには、勤務時間が長いことや、認可外保育園やベビーシッターなどの利用実績が有利になることも少なくありません。

保育園の必要性を積極的にアピールする

保育園への申込にはさまざまな書類の提出が必要です。添付書類は自治体によっても異なってきます。在宅ワーカーの場合は、自営を証明する「開業届」や収入がわかる「前年分の確定申告書」「青色申告承認申請書」のコピーを求められるところが多いようです。また、それらの書類が入園を左右する鍵にもなってきます。

在宅ワークへの取り組みのアピールには、個人事業主として「開業届」の提出をおすすめします。開業に際しては「青色申告承認申請書」も同時に提出しましょう。いずれの用紙も「(控)」を作成して受付印をもらうことが大切です。青色申告には10万円控除と65万円控除がありますが「65万円控除」を選ぶと節税に役立ち、保育料を抑えることにもつながります。なお、開業届などの手続きは税務署窓口で行いますが、返信用封筒(所要額切手を貼付)を同封して郵送してもよいでしょう。

保活に際しては「就労証明書」も必要です。在宅ワーカーの場合はクライアントとの業務契約のため、就労証明書の発行が困難になります。そのため、収入や実績がわかる画面やメールでのやり取りをプリントアウトする方法などを活用しましょう。在宅での仕事内容をはじめ、勤務時間や休日などがわかるようにまとめることも大切です。

また、外での打ち合わせが必要な仕事をしている人は、子どもを連れていくのが困難な点をアピールするとよいでしょう。在宅ワークは子育て中の人が働きやすい環境にありますが、仕事との両立が厳しいことを書面で伝えることが大事なポイントです。

ライフスタイルに合わせて保育園の利用を

保育園を利用する大きなメリットは、子どもを保育園に預けている間に仕事に専念できることです。しかし、保育園の利用には保育料が掛かります。また、保育園までの送迎も欠かせません。さらに、子どもが小さいうちは、保護者と一緒にいることが望ましい場合もあります。このような理由から、保育園を利用するときは慎重に検討することが大切です。

3歳になると幼稚園に入る選択肢もあります。幼稚園の保育時間は保育園よりも短いですが、預かり保育を実施している幼稚園を探してもよいでしょう。また、保育園と幼稚園の両方の機能を兼ね備えた「認定こども園」もあり、こちらは保育園と同じく0歳児からが対象になります。子どもの成長はあっという間です。限られた子育ての時期を楽しみながら、仕事との両立を目指しましょう。

こぶたのまとめ

子育てしながらの在宅ワークに保育園を利用するには

  • 保育園に入りやすい条件を知る
  • 働き方と保育園の必要性を積極的にアピールする

ライフスタイルに合わせて保育園以外の利用も検討しましょう!

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