Webライターの必須要素!正しい文章の書き方とは?

WEBライターの必須要素!正しい文章の書き方とは?

雑誌などを中心に紙媒体で活躍するライターは昔から存在していましたが、Webライターは今世紀に入ってから徐々に普及をし始めた歴史の浅い職業です。したがって、そのスキルにもばらつきがあります。特別な資格や経験がなくても仕事を始めることが可能なため、決して文章を書くのが上手いとは言えない人たちも沢山いるのです。

逆に言えば、そうした人たちでも少し努力すれば、なんとかなるのが、Webライターの世界だと言えるでしょう。

ただ、少しの努力とは何を指すのでしょうか?小説家のように表現力豊かな美文を書けるようになればいいのでしょうか?しかし、それは現実的ではありません。そんな難しいことではなく、Webライターに求められているのは、日本語として正しい文章を書く、その一点です。

どうして正しい文章が必要なの?

正しい文章を書くだけなら簡単だと思うかもしれません。そう考えるのは、私たちが普段日本語を話しているからです。しかし、相手と会話ができることと、正しい文章を書けることは、全くの別物なのです。

そもそも、私たちは会話をするときに常に正しい日本語で話しているわけではありません。大胆な省略をしたり、文法に過ちがあったりと、かなりアバウトに言葉を使っています。それでも会話が成立するのは、短いサイクルで行われる言葉のキャッチボールの中で、相手のリアクションを見ながらお互いに意味を類推しているからです。

それに対して、文章を読む時は、書き手のリアクションを見ることも言葉のキャッチボールもできません。その状態で、話し言葉のような不正確な文章を読まされると、読者は間違いなく、意味を把握するのに苦労し、多大なストレスに晒されます。そして、そんな文章は2度と読みたくないと思うでしょう。

Webライターの仕事は、読み手に出来るだけ分かりやすく、必要な情報を伝えることです。そのためには、正しい文章が必要となります。そして、正しい文章は意識して学ばないとなかなか身につきません。Webライターを目指している人はそのことを忘れないでください。

正しい文章の基本は句読点

正しい文章の基本は句読点

さて、それでは、正しい文章を書けるようになるにはどうすればよいかという問題です。文章を書き慣れていない人が、読みにくい文章を書いてしまう原因として、まず考えられるのが句読点の使い方です。例えば、次の3つの文を読み比べてください。

  1. 私は毎日海で魚を捕まえていますが漁師というわけではなく無人島で自給自足の生活をしているのです
  2. 私は毎日海で魚を、捕まえていますが漁師というわけではなく無人島で自給自足の、生活を、しているのです
  3. 私は毎日、海で魚を捕まえていますが、漁師というわけではなく、無人島で自給自足の生活をしているのです

句読点以外は同じ文にも関わらず、読みやすさに大きな違いがあることが分かるはずです。1のように句読点が全くないと、文の流れがつかみにくく、頭の中で一度整理し直さないと、意味が理解できません。句読点の役目は、その整理をあらかじめ文中で行っておくことなのです。

しかし、2の文はその整理の仕方が悪いので余計な混乱を生んでしまっています。3のように、読み手に理解しやすいように切り分けることによって、ぐっと読みやすい文になるのです。

句読点の打ち方には、絶対的なルールはありません。それ故に、マスターするのが難しいという側面があります。ただ、厳密なルールはなくても原則と目安はあるので、まずはそれを調べて学んでいきましょう。

「てにをは」をしっかり学んで!

正しい文章を書くための第2ステップは「てにをは」を的確に使うことです。これも当たり前のことのように思えますが、文章を書く際に間違って使用している人が結構います。それというのも、普段の会話では、「夕飯、できたよ」などという風に、助詞を省略することが多いからです。そして、いざ、文章を書こうと思っても、「てにをは」の正しい使い方が身についていないので、使い方を間違ってしまうことになります。

「てにをは」はたった1文字か2文字の助詞にすぎませんが、間違って使うと全く違う意味になるのです。前述の、「夕飯、できたよ」に助詞を入れるとすれば、おそらく、「夕飯ができたよ」が正解でしょう。しかし、これを「夕飯はできたよ」や「夕飯もできたよ」にしてしまうと全く違うニュアンスになってしまいます。もっとも、こうした短い文では「てにをは」の間違いにも気付きやすいものです。

しかし、文章が長くなると、たちまち、どう使うのが正しいかが曖昧になってきます。そういう時は助詞を入れ替え、どれが一番しっくりくるか読み比べて見るのもひとつの手です。

とにかく、「てにをは」を正しく使えるかどうかで文章の読みやすさは大きく変わってきます。文章を書く時は常にそれを意識して、学習を積んでいきましょう。そうすることであなたの文章力は確実に向上するはずです。

二重否定や前置きはNG!

二重否定や前置きはNG!

句読点と「てにをは」を適切に使えるようになれば、正しい文章を書く基礎は出来上がったと言えるでしょう。その上で、気を付けることは、分かりににくい文章表現を避けることです。例えば、二重否定表現があります。

「私は正しい文章を書けないわけではない」

この文章は「正しい文章を書けない」ことを否定して「正しい文章を書ける」と言っているわけです。ややこしい表現ですが、文法的には間違っていません。断定するのを避け、曖昧さを残しておきたい時によく使われる表現です。しかし、これを使うと読み手が混乱するので、分かりやすさを第一に考えるべきWebライターの場合、極力使用を避けるべきです。

「私は正しい文章を書けるだろう」

こうすれば、読み手は楽に意味を理解することができます。

そして、二重否定と同じく、避けるべき表現が無駄な前置きです。

「賃貸マンションの内覧を行う際には、必ずチェックしなければならないことが何点かあります。今からそれを順番に挙げていきましょう。ひとつは窓の向きです」

「順番に挙げていく」などいう説明は、なくても意味が通る必要のない文です。こうした余計な表現は読み手をイライラさせ、文章の理解を阻害します。

「賃貸マンションの内覧を行う際には、必ずチェックしなければならないことが何点かあります。ひとつは窓の向きです」

余計な一文を削ることで、すっきりとした文章になります。

「~という」「~すること」は読みづらい!

何かにつけて曖昧さを好む日本人は「~ということ」や「~すること」などの言い回しを好みます。しかし、文章でこれを多用すると非常に読みにくくなるので避けるべきです。

「毎日、軽い運動を行うことは、健康に良いということが言えます」

なんともまわりくどい表現で、文に込められた主張がぼやけてしまっています。

「毎日の軽い運動は健康に良いです」

こうすれば、言いたいことが明確なすっきりとした文になります。ところが、日本人は明確な表現を避けたがる傾向があるので、かしこまって書くと、どんどんまわりくどい表現になってしまうのです。人間同士のぶつかり合いを嫌い、和をもって尊しとなす日本人らしい特徴だと言えます。

しかし、日本人の傾向がどうであれ、分かりにくい文章はWebライターとしてはNGです。意味が伝わりやすく、読み手にストレスを与えないものこそが、正しい文章であると肝に銘じてください。

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こぶたのまとめ

  • Webライターとしての文章力を身につけるにはひたすら基本に忠実にライティングをすること。
  • また、学習を積み重ねていくこと。

まずは、ここに書いていることを参考にし、いちから正しい文章について考えてみましょう。
 
 

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みんなの感想文

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  • 普段している日本語での会話と正しい日本語を使って文章を書くということは別のものなのだな、と改めて感じさせられました。読んでくれている人に優しい文章作りをこころがけなくてはいけないな、と思いました。「てをには」はとても重要な一語なのだな、と自分も注意しなくてはいけないな、と思いました。
  • 少し長い気もしますが平たい言葉で伝えたい事が明確な文章でとても参考になりました。句読点の使い方については普段から気にしていますが、3つの例文が分かりやすくて良かったと思います。私も日本人なのでつい回りくどい表現になりがちなので気を付けたいと思いました。
  • 小説家のように表現力豊かな美文、Webライターに求められているのは日本語として正しい文章を書く、という箇所に考えさせられました。とても重要な記事だと思いましたので、拝読して本当に良かったと思いました。
  • Webライターの必要要素は、分かりやすさだと、この記事を読み、感じました。なかでも、印象に残ったのは、二重否定はNGであるという所です。二重否定は、普段の会話では、何気なく使用してしまいますが、文字だけのやり取りの場合は、分かりにくいので、私も気を付けようと思いました。
  • 記事を書く上で、句読点の使い方で文章の読みやすさに違いが出てしまうということが分かり勉強になりました!また二重否定や無駄な前置きも文章を分かりづらくさせてしまうようなので注意しながら書きたいと思います。
  • 思い込みで使用していた、句読点の正しい使い方(目安)を知ることができたので良かったです。文章を書くにあたって、基本的な文章力は必要不可欠で、スキルアップにも繋がり、ふとした時にも役立たせることができるので良いと思いました。
  • 記事を考える際に、正しい文章を書く事に気を付けなければいけないと、考えさせられました。句読点の使い方や「てにをは」の正しい使い方などに関しては、まだまだ勉強不足だと思いますので、気を付けて書いていきたいと思いました。
  • ライターに必要な技術というのがわかりやすく書かれていたと思う。句読点の話などはもっともであったし、「てにをは」の話ではよくやってしまいがちな話であった。特にためになったのがいかにわかりやすく書かなければいけないのかという点についてだった。二重否定分もやってしまいがちだったので気を付けたい。
  • てにをはの使い方が曖昧だったので、自分の文章は今後より一層気を付けないといけないなと感じました。また二重否定や前置きなどの表現は読み手に嫌われがちなので、できるだけ使わないようにしたいなと思いました。
  • この記事を読んで、確かに話し言葉は不正確であり、そのことを念頭に置いとかないとせっかく書いた文章で誤解や不十分だとみなされかねないということも分かり、とても助かりました。他にも句読点の配分や余計な一文の考慮など、基本を忠実にすることを改めて考えさせられる記事でした。
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