人の心をコントロールする方法を知る!『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』

人の心をコントロールする方法を知る!『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』

社会人として働いていると、「周りの人間を思うように操りたい」と思う瞬間もあるのではないでしょうか。後輩が自分のために一生懸命動いてくれて、上司も提案を受け入れてくれて、顧客からも愛される人間になれば、怖いものはありません。そして、成功者の中には実際に、そんな方法を実践している人もいます。

この記事では、『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』 という本から、人の心をコントロールする方法について解説します。

渡辺淳之介って誰?どんな実績を残してきたのか

勢いが止まらない音楽プロデューサーの思考に迫る

株式会社WACKの社長であり、数々のアイドルグループを手がけてきたプロデューサーが渡辺淳之介さんです。横浜アリーナでのコンサートを成功させたBiSHをはじめ、BiS、GANG PARADE、EMPiREなど、WACKのグループは次々とオリコンでトップ10入りを果たしており、勢いが止まらない音楽プロダクションだといえます。

『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』 は、渡辺さんがWACKを立ち上げる直前までの経歴を、本人インタビューによって振り返る内容です。大ブレイク直前の、渡辺さんの思考や価値観に触れられるのが本書の醍醐味です。

エリートではなかったキャリア初期

渡辺さんは、音楽業界で決してエリート街道を走ってきたわけではありません。高校中退で音楽活動に明け暮れた日々や、大手レコード会社には就職できず小さな会社からキャリアをスタートさせた過去などが語られます。

しかし、そんな中でも後に共同作業者となる松隈ケンタさん、BiSの中心メンバーとなるプー・ルイさんなど、才能の原石を見逃さない審美眼は流石です。そして、アイドルグループBiSを手がけるようになり、過激なミュージックビデオなどの戦略で、世間に注目されるようになった流れが詳しく語られていきます。

「人の心が分からない」とは「感情を掌握できる」ということ

感情が動かされないからこそ相手を操れる

本書でもっとも衝撃的なくだりは、渡辺さんが「自分は感情が分からない」「共感能力がない」と告白する箇所でしょう。渡辺さんは長年アイドルと一緒に仕事をしてきましたが、彼女たちが弱音を吐く心理をまったく理解できないのだといいます。

一般人の感覚では冷酷に感じられる内容ですが、しかし、渡辺さんはアイドルを酷使して荒稼ぎをするようなタイプのプロデューサーではありません。むしろ、感情が動かされないからこそ、どんな状況下でも冷静な判断を下せます。そして、アイドルが「一番聞きたいと思っている言葉」を的確に話し、相手の心をつかんでしまうのです。

他人を思うように動かしたい人におすすめ

渡辺さんの人心掌握術は、キャリアのさまざまな場面で役立ってきました。特に、10~20代の繊細な女の子たちが中心であるアイドルと仕事をするには、信頼関係が欠かせません。アイドルたちが過激な企画も思い切ってやってこられたのも、渡辺さんとの強い絆があったからこそです。

本書を読むと、「感情を動かされないからこそ相手の感情を冷静に分析できる」という、渡辺さん式の仕事術が理解できます。会議で自分の意見を通したかったり、顧客の心を鷲づかみにしたかったりするなら、『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』 の言葉を参考にしてみましょう。

『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』 は人心掌握術を知る一冊

仕事場で感情に流されてしまい、損をした人は少なくないでしょう。上司からの泣き落としにあって残業をしたり、強気な顧客に無茶なお願いをされて赤字を出してしまったり、感情は仕事をするうえでの障害になりがちです。

もちろん、すべての感情が悪いわけではありませんが、思うようにコントロールできていない人は『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』 で、「あえて他人に共感しない」仕事の進め方を学んでみましょう。他人のネガティブな感情にまで共感してしまうと、仕事は前に進みません。

また、自分の成長も止まってしまいがちです。感情的になっている相手と冷静に向き合えれば、むしろ相手の求めている言葉が手に取るように分かり、人心掌握がしやすくなるでしょう。

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