在宅でできる採点の仕事とは?どうやって仕事をするの?報酬は高いの?
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在宅でできる仕事を探していると目につくことがある「採点スタッフ」。塾や予備校で行われた模擬テストを採点したり、生徒の書いた答案を添削したりする仕事です。仕事の内容に興味があっても、現役の大学生や教員経験者でないと難しいのではないかと思って尻込みする人もいるかもしれません。
しかし、採点の仕事は多岐に渡り、特別な知識や技能がなくてもできる簡単な採点業務も多く見受けられます。ここでは、在宅でできる採点の仕事について紹介します。
在宅でできる採点の仕事とは?
採点の仕事には、大きく分けると模擬試験の解答に〇と×をつける「採点」と、通信教育を受講している生徒が返送してきた解答用紙を見て正しい解答や考え方、アドバイスなどを書き加える「添削」の2種類の仕事があります。
採点の基準や添削の方法は厳密に決められており、マニュアル通りに間違わずに採点したり添削したりする正確さが必要です。採点ミスが多いと塾や通信教育の会社は信用を失ってしまうため、ミスが多い採点者は仕事を打ち切られることもあります。
昔は、在宅で採点の仕事をする場合は、自宅に郵送されてきた紙の答案に赤のボールペンで〇×などを書き込み、返送するか塾や会社まで持参する方法を取っていました。
しかし、インターネットの発達に伴って、ネットでデータをやり取りしながらパソコンを使って採点するデジタル採点・添削が多くなっています。その方法は、塾や予備校、通信教育の会社などが用意したサイトにログインして、パソコンの画面上に表示される解答に○×をつけたり言葉を書き込んでいったりするというものです。
採点の方法は塾や会社によっても若干の違いがありますが、システム化が進んでいます。パソコンの画面に1人分の答案用紙全体が表示されてそれを採点するというより、大人数の答案の一部分だけが抜き出されて次々に表示されていく方法が主流です。
たとえば、問1の解答が「ア」とすれば、アと書かれた解答には〇、イやウであれば×をつけるという作業を何回も繰り返していきます。このように、特別な知識は要らない単純な採点も多いのです。一方、生徒の解答に、正解を出すための考え方や「難しい問題ですが、よく書けていますね」などとやる気を引き出す言葉を書き込む添削の仕事もあります。こちらは学校の先生のような知識が要求されます。
在宅の採点の報酬体系は出来高制
報酬は、採点した問題数に応じて支払われる出来高制です。1問あたりの単価に採点した数をかけて報酬が決まりますが、問題の難易度によって単価が決められているのが特徴です。
解答が記号や簡単な数字などであれば、採点は単純な作業ですから単価は安く設定されています。漢字で書かれた言葉や複雑な文字式を採点する場合などは、正誤を厳密に判断しなくてはいけないので単価は少し高くなります。
英作文や数学の証明問題のように解答が文章になる場合は、採点者に相当の学力がないと正しい採点ができません。そのため、このような記述式問題の単価は高額です。
添削の場合でも、小学生を対象とした問題よりも大学受験の小論文などのように高い技能が必要な問題の場合は、要求されるスキルが高度な代わりに単価も高く、当然、報酬も多額になります。しかし、高い報酬を得られる問題は誰でも自由に採点できるわけではなく、特別なテストに合格した人だけができるケースが多いのです。
在宅採点スタッフの採用方法は?
在宅採点スタッフの募集情報は求人サイトに出ているほか、塾や予備校、通信添削を行っている会社のホームページなどで見つけることができます。「算数・数学」「英語」など、自分の得意な教科を選んで応募します。
デジタル採点の場合、面接はなくテストもインターネット上で受けられることが多いので、塾や会社の近くに住んでいない人でも応募可能です。通信添削など記述する部分が特に多い業務では、会社で行われる研修に参加できる人という条件がつくこともあります。
採用にあたっては履歴書などの「書類選考」と「テストによる選考」の2つが実施されることが一般的です。選考テストでは、希望する教科の問題を解いたり実際に例題を採点したりします。テストを通して、採点に必要な学力や判断力があるかどうか判断されるのです。
採用されたら、採点用サイトにログインするためのIDとパスワードが送られてきます。あとは、指示に従ってサイトにログインし、指定された問題の採点を開始すればよいのです。通常の採点ならばマニュアルを自分で読むだけで仕事を始めることができます。
在宅採点スタッフになるメリットとデメリットは?
第1のメリットは通勤する必要がないこと。インターネットが利用できる環境ならば、どこでも仕事できます。第2のメリットは自分のペースで仕事できることです。一般的にはノルマがありませんから、時間のないときや体調の悪いときは仕事量を減らすことが可能です。反対に時間のあるときは、たくさんの仕事を受注することもできます。
ただし、デメリットとして、採点の仕事の量は季節によって変動することが挙げられます。受験勉強が本格的になる秋頃からテストが近づく冬の季節には多くの模擬テストが行われ、受験者数も増えます。しかし、入試が一段落する春には、模擬テストを受ける生徒の数が減少してしまうのです。そのため、自分がやりたいだけの仕事量がないこともあります。
また、高い報酬を得るには、それなりの技能が必要だということもデメリットです。スキルを必要としない簡単な採点は単価が安いため、思ったような報酬は望めないことが多いのです。もしも、専門的な技能がなくても高い収入が得られる仕事を希望するのであれば、在宅採点スタッフよりも在宅ライターのほうがよいでしょう。
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こぶたのまとめ
在宅の採点の仕事の特徴
- パソコンを使って模擬試験の解答を採点
- ミスをしない緻密さが重要
- 報酬は出来高制
難しい問題を採点できるスキルがあれば高い報酬を得ることも可能です。