マーケティングを知るにはこの一冊!『ドリルを売るには穴を売れ』

ドリルを売るには穴を売れ

サービスやモノを売るために働く人は、社会に多く存在します。商品を直接扱う仕事をしていなくても、販売するための行動に繋がっているものです。また、Webライターのように、一見販売と関係が無さそうに見える職業の場合でも、「自分のスキルをサービスにして売る」という点で見れば、大きく関係しています。商品を効果的に販売するための大切な要素のひとつが、マーケティングです。この記事では、複雑に思われがちなマーケティングが優しくわかる一冊の書籍を紹介します。

マーケティングの基礎がしっかり理解できる

マーケティングは専門用語であるため、難しく思われがちです。普段からマーケティングに接する機会がないと、イメージを掴みにくいかもしれません。しかし、本質となる基礎部分をしっかりと理解すれば、実際の場面でも応用させられます。

マーケティングの基礎を優しく学べる書籍が、「ドリルを売るには穴を売れ」です。経営コンサルタントである書籍の著者が、初心者にもわかりやすいマーケティング入門書の作成を目的として執筆されました。シンプルな言葉使いが意識されているため新たに辞書を引く必要はなく、スムーズに読み進められます。根拠となる理論や事例も豊富に含まれているので、実際の場面をイメージしやすくなっているのが魅力です。

本書では、マーケティングの本質である「顧客にとっての価値」を、どのように見付けて商品と結びつけるかが詳しく記載されています。なぜお客は商品を購入するのか、その商品の強みは何かといった、マーケティングに必要な考えを身に付けられるような構成になっているのが特徴です。マーケティングをしているときによく聞かれる、ベネフィット・セグメンテーションとターゲティング・差別化・4Pについても事例を交えて解説されているので、体系的に理解できます。技術や発想力だけでは商品が売れない理由も理論に基づいてきちんと解説されているので、新たな改善点に気付かされる場合もあるでしょう。

理論とストーリーで展開がわかる

この本の最大の特徴は、各章の後半は理論に基づいたストーリーが加えられている点です。実際に理論をどのように実践・応用すればよいのか、マーケティングの展開がとてもわかりやすくなっています。

ストーリーの内容は、「売り上げが落ちたレストランを立て直す」というものです。主人公がマーケティングを学びながら理論に沿って行動を起こし、成功するまでが書かれています。解決に繋がる考え方や改善点の見つけ方が、登場人物のせりふを介して段階的に理解できるようになっているのです。マーケティングを身に付けようとしている人の中には、商品の売り上げを伸ばしたいという理由で理論を学ぶ場合も多いでしょう。せっかく理論がわかるようになっても、実際に活用できなければ意味がありません。まず理論を学び、ストーリーで考え方を身に付けることによって、実践・応用ができるほど理解が深められます。

さらに、著者は「マーケティング活動は一貫性が重要」と主張しており、この本自体も理論に沿って分析しています。マーケティングをする上で大切なポイントや身に付けるべき考え方の展開を総合的に学べるのでおすすめです。

読めばマーケティングが身近に感じられる

マーケティングは商品を販売するときだけに関係していると思いがちですが、普段の生活の中でもさまざまな箇所で関わっているものです。商品を自分の持つスキルに置き換えて考えてみれば、自分の強みや価値を第三者の目線で分析できます。そのため、マーケティングは適職を探す際やフリーランスで活動している場合にも活用したい考え方です。

ドリルを売るには穴を売れ」という書籍では、なぜその商品を選んだのか・その商品の強みは何かといったマーケティングの考え方が、わかりやすく解説されています。内容は理論とストーリーの2部構成になっており、どのような方法でマーケティングを成功させるか全体像が把握しやすくなっているのが特徴です。既存商品の売り上げを伸ばしたいときだけでなく、これから新しく商品を販売するときにも参考になります。マーケティングについて学びたいときは、基礎をしっかりと理解できるこの本を読んでみるとよいでしょう。

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