歴史からみる副業解禁… 働き方はどう変わるか

歴史からみる副業解禁… 働き方はどう変わるか

副業と聞くと「お金がないから仕方なくするもの」「会社に内緒でこっそりするもの」といったイメージがあったでしょう。他にも、副業は本業以外の時間を使うことにあり、生活への負担が大きくなるため大変という扱いもされてきました。しかし、副業解禁やパラレルキャリアなどのワードが飛び交うほどに、副業というワークスタイルはブームになっています。そこで、副業解禁がどういうことなのか、それによって働き方がどう変わるのかなどについて歴史を踏まえて説明していきましょう。

副業解禁で生活はどう変わる?

副業解禁という言葉が流行したきっかけは、2017年の政府の提案です。このとき、企業の就業規則作成の元となるモデル就業規則を変更する案が出されました。それは、会社の許可を得ずに他の会社などで仕事に携わらないようにと記載されていた部分を「労働者が勤務時間外において他の会社などの業務に従事することができる」という文言に置き換えるという提案です。2018年の1月には、副業・兼業の促進に関するガイドラインが策定されるなど、副業の広がりがより具体的になりました。

このように公的な機関から副業を促進する流れが生まれるということは、社会的に副業の位置づけが上がったということがいえます。「確定申告で会社に知られないように現金支給で副収入」などとコソコソ働く必要が無くなる可能性があるということです。会社との合意のうえで、堂々と副収入を得ることができるようになるでしょう。また、収入のみならず、個人としてのスキルも副業で身につけることができるのです。結果、個人の生産性が高まり、経済全体の活性化にもつながります。公的に副業解禁されることで、副業が社会のインフラになりうるのです。「1億総2足のわらじ社会」になっているかもしれません。

副業のあり方から見えるもの

副業解禁と聞くと、これまでまるで副業が存在しなかったかのように聞こえるかもしれません。しかし、副業が一般的だった時代もあるのです。たとえば、戦後間もない頃であれば田んぼ作りにいそしみながら、空いた時間は薪を集めてそれを売るなどしてお金を稼いでいたということもありました。資源がなく、生活水準も低い時代だったこともあり、自然の資源が売り物として扱うことができたのです。地方によっては、トイレットペーパーの代わりに藁を使用していたという話もあります。身の周りのちょっとしたものを商品として売ることができるという、個人がお金を稼ぎやすい環境でした。

これが高度経済成長で大企業が誕生し、工業が発展していくなかで生活水準も上がり、ニーズも変わったことから個人で稼ぐ手段は少なくなったのです。個人で活動していた人が雇われにシフトして、いつしか終身雇用というワーキングスタイルが当たり前のようになりました。この流れからも、副業解禁ということはまったく新しいものではなく、ニーズの変化によって個人でも稼ぐ手段が再び現れたということがいえます。つまり、「薪」の代わりになるものに価値が見いだされたのです。副業解禁とは、単に会社員が掛け持ちできるようになったという表面的な事実だけではありません。そこには、社会構造の変化という本質的な問題が隠されています。

年々増え続けるダブルワーカー

クラウドソーシングサービス会社「ランサーズ」によるフリーランス実態調査では、副業・兼業をベースとしたフリーランスは744万人であり、経済規模においてはおよそ8兆円近い数字が出されました。フリーランス全体の経済規模が約20兆円であり、そのうち約2~3割もの数字を副業系フリーランスが担っているのです。

その副業系のフリーランスの人口は、2017年度に比べて2018年度は約5%増えており、この傾向はまだ続いていくと予想されています。副業系フリーランスの年収も前年度に比べて約20%増加しており、平均でおよそ120万円という結果です。

なぜこのように副業系フリーランスが増え続けているのかというと、ひとつは仕事のやりがいを求めている人の多さが挙げられます。自分で仕事の裁量を調整しながら、自分の好きなスキルを活かして収入が得られるということに魅力を感じている人が少なからずいるようです。副業の仕事については自己責任で収入も不安定という不安要素もありますが、それでも数が増えているというのはそれだけ可能性に目を向けている人が多いということの現れでしょう。

副業初心者にピッタリ!おすすめの副業あれこれ

いきなり副業といっても、何をすればいいのかわからないという人もいるかもしれません。そのような人でも取り組みやすい職種がいくつかありますが、そのひとつがWebライターです。この仕事は特に必要な資格もなく、PCを使うことができれば気軽に取り組めます。努力次第では専業ライターとしての収入を得ることもできるでしょう。スキルが資産になり、ライター業以外にも応用しやすいため役に立ちます。同時に、ブログアフィリエイトなども手掛ければ、ライティングスキルを磨くついでにブログがストックビジネス化することも期待できます。

アンケート回答やデータ入力なども取り組みやすい仕事です。これは、クライアントが指定した事柄について回答するだけのシンプルな作業になります。また、数値などのデータ入力なども必要なスキルは特に求められず、こなせばこなすほど収入が得られる仕組みです。

PCを使った仕事で将来性があるのは、プログラミングでしょう。プログラミングは、コーディングというパソコンへの指示出しをする仕事です。その種類は幅広いですが、ホームページ作成などであればHTML/CSSなどの比較的学びやすいプログラミング言語を使用するため、未経験でも取り組みやすい分野となっています。PC1台でノマド的に働きたい人にとってはおすすめです。

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こぶたのまとめ

副業解禁で生活はどう変わるか

  • 社会全体の働き方が変わる
  • 社会構造の変化の兆し
  • PCを利用した働き方がおすすめ

時代や環境の変化で働き方は変わるものです。副業で人生の可能性を広げましょう。

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