タイミングと覚悟が大切!副業からはじめて起業するには?

タイミングと覚悟が大切!副業からはじめて起業するには?

好きなことを仕事にしたい、自分の力で稼ぎたいと思う人にとって、「いつかは独立したい」という思いは強いものです。サラリーマンは安定した収入が魅力ですが、一方で人間関係のしがらみがあったり、能力が収入に反映されにくかったりと、現状に不満を抱える人も多いのではないでしょうか。現状の不満から、副業を始め、そこからフリーランスや起業家を目指す人もいるかもしれません。

しかし、会社の他に副収入があるからといって、早い段階で会社を辞めてしまうのは問題です。起業を成功させるためには、ある程度の準備と覚悟が必要だからです。今回は、副業からはじめて独立・起業したい人が知っておきたいことを紹介します。

副業は収入の安定が難しい

サラリーマンの場合はよほどのことがない限り大幅な給料の減額はありませんが、個人事業主の場合は違います。病気やけがで働けないときや、仕事の依頼がないときは、それこそ収入がゼロになってしまうリスクもあるのです。

仮に、副業を始めて数年は高い収入を得られたとしても、それが一生続くとは限りません。個人の力量や職業によっては、モチベーションの変化や市場の変化についていけないこともあります。こうした収入の不安定さが起業するにあたって一番のデメリットといえるでしょう。

特に家族がいる場合は、家族の生活基盤が根本から覆る可能性もあるため、家族の協力と理解が欠かせません。最悪の状況に備えるためにも、ある程度の資金が貯まるまでは独立を待つ方が良いでしょう。最低でも、半年分の生活費を確保できる程度の貯金を準備しておくことが大切です。

副業から起業するタイミングは?

副業から起業を考えるタイミングとしては、副業の収入が本業を上回ったときが一番のタイミングといえます。ただしそれは、毎月の手取り額面の話ではありません。

個人事業主の場合は収入から必要経費を引いたものが所得になりますが、サラリーマンの場合は収入から給与所得控除を引いたものが所得となります。給与からは所得税や住民税、厚生年金などが給与控除として毎月引かれており、それらの合計額が個人事業主の必要経費より高いことが多いため、同じ手取り額だとしても実際の年収はサラリーマンの方がずっと高い場合があるからです。

また、個人事業主になった場合、国民年金と国民健康保険加入となり、年金や保険料などもすべて収入の中から自分で払うことになります。サラリーマンのような手厚い福利厚生はないため、急なけがや病気、老後のこともよく考えて決断しましょう。福利厚生分を差し引いても副業の方が十分に年収を上回るという状況が数年続いた場合が、起業を考えるひとつのタイミングとなります。

副業でも開業届は必要!しっかり準備をはじめよう!

実は副業であっても、継続して収入を得ている場合は個人事業とみなされるため、確定申告が必要になります。個人事業を開業しても、特に何もしなければ白色申告になりますが、青色申告をすれば節税メリットは大きくなります。白色申告は青色申告と比べて事前申請の必要がなく、帳簿づけが簡単というメリットがありますが、青色申告で得られるような控除や特典があまりありません。そのため、事業を始めたばかりで収入が極端に低い場合や、いつ辞めるかわからない場合にのみ選択すべきです。白色申告と青色申告の雑務の違いは、それほど大きなものではありません。しかし、得られるメリットは青色申告の方がはるかに大きいのです。

青色申告を行うと、最高65万円の青色申告特別控除や、赤字を3年間繰り越すことのできる純損失の繰り越し控除を受けることが可能になります。また、家族への給料を経費にできる青色事業専従者給与が認められています。特に将来的に個人事業主一本でやっていきたい場合は、必ず青色申告をするようにしましょう。青色申告をするためには、事前に所得税の青色申告承認申請書を提出しなければいけません。できれば開業届と一緒に提出しておきましょう。

まずはサラリーマンで安定収入を得ながら副業を楽しもう!

副業を始めても、安定した収入を得られるまでは時間がかかります。副業である程度の収入を得られるようになると、会社勤めが嫌になってそのまま仕事を辞めてしまう人もいますが、まずは落ち着いて人生プランを考えてみましょう。

また、社会的な信用度も、毎月安定した収入が約束されているサラリーマンの方が圧倒的有利です。個人事業主になった場合、住宅ローンなどの審査が通らなかったり、クレジットカードの審査に落ちたりすることも考えなければいけません。

サラリーマンで得られる安定した収入と社会的立場を手放すのはそれなりの覚悟が必要です。その場の勢いで会社を辞めてしまうと、収入が激減した場合に後悔することになるかもしれません。少なくとも事業が軌道に乗り、一生の職業としてやっていけると確信が持てるまでは、サラリーマンで安定した収入を得ながら好きなことを副業として続ける方が得策です。

仕事がしっかり軌道に乗って、サラリーマンの収入が無くなってもやっていけると思ったら、本腰を入れてやっていくようにしましょう。ただし、勤めている企業によっては副業自体を禁止している場合もあります。就業規則を確認してみましょう。

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こぶたのまとめ

  • サラリーマンの起業はタイミングが大切
  • 副業の収入がサラリーマンの収入を越えたときがひとつの目安
  • 副業の収入は不安定なことも多いため、まずは兼業を目指そう

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