楽しみながら自分を変えられる「ポジティブ・チェンジ」

楽しみながら自分を変えられる「ポジティブ・チェンジ」

自分を変えたい、目標を達成したいと思って、多くの本を読んだりセミナーに参加したりする人もいるでしょう。しかし、自分を変えることができず、目の前の本だけが変わっていくというケースがほとんどです。

人間が、なかなか変われない理由が、脳科学や心理学などの進歩で明らかになってきています。その理由を説明し、人が楽しみながら変わることや、その応用として目標を達成する方法を説いた「ポジティブ・チェンジ」という書籍を紹介します。

ポジティブ・チェンジってどんな本?

ポジティブ・チェンジは、楽しみながら自分をポジティブに変えたり、目標を達成したりする方法を解説した本です。STEP1では、変わりたいと考えている人がなかなか変われない理由を脳科学や心理学などの根拠に基づいて説明しています。STEP2では、時間、言葉、友人、物、環境、外見、食事の7つの分野で考え方や行動を変える方法論が書かれています。STEP3は、自分に変化をもたらし、潜在能力を最大限に引き出す具体的なトレーニング方法です。

180度人生を変えてきたメンタリストDaiGo!

メンタリストDaiGo氏は、テレビなどのメディアではお馴染みのメンタリズムのパフォーマーでした。人が何を考えているのかを読む能力には、驚かされたものです。中学時代は、成績は学年でも下位で、いじめにあった経験もしています。

そういう状況の中で、自分が変わるための方法について研究し、成績を向上させ慶応義塾大学に現役合格を果たしました。もともとは、企業へのアドバイザー関連の職業につきたかったそうで、芸能界の仕事は引退し転身に成功しています。そんな経験をしてきたメンタリストDaiGo氏は、人生に変化をもたらす研究者、達人ともいえるでしょう。

ポジティブ・チェンジの魅力

ポジティブ・チェンジに書かれている自分に変化をもたらすための方法論で、最も魅力的なのは変化の過程を楽しめるというところでしょう。多くの自己啓発書は、明確な目標を設定して情熱を持って取り組めば目標を達成できるという内容になっています。しかし、明確な目標を設定するのも、情熱を持って取り組むのもなかなか難しいものです。

目標を設定することを考えているうちに、何年も経過していたということもあるでしょう。目標を設定できたとしてもすぐ忘れてしまったり、たびたび目標が変わったりすることもあります。本を読んだり、セミナーに参加したりして、一時的にモチベーションがアップして行動に移せたとしても、なかなか長続きしないという悩みを抱えている人も多いでしょう。

多くの人が毎年のように、年初めにその年の目標を立てますが、大半が目標を達成できずに終わります。その原因を著者は、目標を達成するまでの過程に楽しさがないことだと説いています。つまり、努力や根性だけでは、人は変われないということです。

一部、本の内容から抜粋すると、27年間の人生で運動経験のなかった著者がウエイトトレーニングの経験を述べています。トレーニングを始めた当初は、ベンチプレスでプレート(おもり)を付けていないバーだけでも持ち上げることができなかったそうです。しかし、1年半後には、60キログラムを持ち上げることができるようになりました。

これは、最初から60キログラムを持ち上げることを目標にしていたのではなく、少し重さを増やしただけでも持ち上げるのが難しいという自分の限界に日々、挑戦していくことによって生まれた成果です。この変化の過程を楽しめたから、1年半も継続できたのだろうと言っています。最初から60キログラムを持ち上げることを目標にして、1年半もの間、苦しいことを続けるのは多くの人間にとっては難しいということです。

ポジティブに変わるため、目標を達成するための過程を楽しむという点において、これまでにない書籍だといえるでしょう。

ポジティブ・チェンジを読んで明るく楽しい人生をおくろう!

ちょっとした考え方や行動で、自分に変化をもたらし、よりよい人生にすることは可能です。成功して幸福な人生をおくるためには、苦しい努力や根性が必要だといわれてきました。しかし、ほとんどの人は、つらいことや苦しいことを長く継続することはできません。そういうことを続けるのではなく、楽しみながら自分を変えたり目標を達成したりすることができるということを解説しているのがポジティブ・チェンジという本です。

自分を変え目標を達成するためには、時間の使い方、言葉、友人、物、環境、外見、食事を少しだけ変える必要がありますが、決して難しいことではありません。ぜひ、ポジティブ・チェンジを一読して、自分の人生を楽しいものにしましょう。

 

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